「2018年8月」の記事一覧(3 / 4ページ目)

五十肩と間違えやすい腱板損傷

肩の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 五十肩と間違えやすい症状の一つに、腱板損傷があります。 腱板損傷とは、肩関節に関わる棘上筋、棘下筋、小円筋、肩甲下筋の4つで構成された回旋筋腱板が断裂した状態の事です。 症状が五十肩や肩関節周囲炎とよく似ているため、見分けがつきにくいのですが、腱板損傷は自力で腕を上げられなくても他動的には上がるといった特徴があります。 若い人がスポーツ活動中になった場合などは、断裂が大きい事が多く、外科手術というケースも少なくありません。 加齢や、使い過ぎで腱板の一部が断裂して穴が開いた状態の時は手術をしないで保存療法という事が多いようです。 腱板損傷は時間が経てば治るというものではないため、使わない事で棘下筋の筋委縮が起きたり、痛みを庇う事で二次障害に繋がる事があります。 その為、保存療法の目的は、それ以上の悪化を防ぐ事と、関節可動域が狭くならないようにする事になります。 …

胸郭出口症候群

肘の痛み 手足の痺れ 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 胸郭出口症候群とは、頚部から上肢までの、腕神経叢の障害です。 腕をあげる動作時に、上肢の痛みや手のしびれ、または握力低下や動かしにくさ他、前腕部の冷感症状が出る事もあります。 これらの症状が現れる人の特徴として、いかり肩や、なで肩などの姿勢が関係しています。 全く正反対の姿勢なのに、どうして同じ症状が現れるのかというと、いかり肩は、首や肩の筋緊張が亢進して斜角筋隙が狭くなる事で神経障害が起こります。 逆に、なで肩だと、鎖骨と肩甲骨が本来の位置より下がるので、腕神経叢に牽引力が加わるために神経障害が起こるのです。 胸郭出口症候群は、男性よりも女性が多く発症しますが、これは女性になで肩が多いためかも知れません。 どちらの姿勢か分かりにくい人は、それぞれの姿勢を強調させて判断するとよいでしょう。 症状に対するアプローチ法は、いかり肩の場合は、斜角筋や僧帽筋を緩めると腕神経叢の圧迫が緩和します。 なで肩の場合は、肩や鎖骨を本来の位置に戻すために、小胸筋の緊張緩和と、僧帽筋や菱頚筋群の筋力を高めるエクササイズを行う事です。 筋緊張や筋力低下が起きていて、筋力トレー二ングやストレッチを併用する場合は、先にストレッチ、次いで筋トレという順序で行います。 いずれにせよ、症状の放置期間が長ければ長いほど、筋委縮が進んで改善しにくい状態になりますので、早めのケアが大切です。 …

怪我が治っても消えない痛み

関節痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 骨折などの怪我をすると、暫くの間は、安静にしなければいけなかったり、ギブスで固定しなければいけなくなります。 怪我は時間で治りますが、怪我が治るまでの時間に、身体を動かせない状態が長く続くと、筋肉や関節に拘縮が起こります。 筋肉や関節は動かして使うものなので、これらが拘縮すると、他の運動器に負担がかかります。 病院で行うリハビリは、こういった拘縮を防いだり、回復させるために行われますが、リハビリが遅れると、筋や関節の拘縮が勝り、リハビリ効果が現れない事もあります。 本来であれば、怪我による腫れや炎症が収まった時点でリハビリを開始できれば良いのですが、多くの場合は、完治してから始める事が多いようです。 この間に起こる、筋肉や関節の拘縮が、怪我が治っても消えない痛みに繋がるのです。 リハビリ開始の時期は怪我の状態にもよるので、医師の判断に任せるしかありませんが、リハビリが遅れて痛みが消えない人は、関節の遊びを回復させる施術を試して下さい。他動的に関節の拘縮を取り除くので、きっと満足の行く結果が得られると思います。 …

首痛が原因の腰痛

首の痛み 腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今日は、自分自身の事も含めてのお話しです。 私は若い時に、オートバイ事故で、重度のムチウチを経験しています。 その時の後遺症が歳と共に、頻繁に現れるようになってきました。 そして、数年前に腰痛を発症しました。不思議な事に、自分の不調に対しては何もしようとしなかったのです。 そして、ある時、腰痛で来られた方がいました。 検査をすると、腰仙関節の引っかかりがありました。 普段から、横座りをするとの事だったので、それが原因と思いましたが、上部頚椎の調整後に、腰仙関節の引っ掛かりがとれたのです。 自分もそうかと思い、検査をすると、腰仙関節の引っかかりが起きていました。 首と腰は相関する事は知っていても、腰仙関節のズレが、首の調整で改善する事は、初めての発見でした。 腰仙関節のズレがある数人に試したところ、首に不調のない人には殆ど当てはまりませんでした。 私の考えでは、首が原因の腰仙関節のズレであれば、首の調整で改善し、首に問題がなければ、腰仙関節を動かさなければいけないという事です。 それを知るには、一部位ではなく、全体を見なければいけない事を、あらためて感じました。 …

怪我の新常識

首の痛み 肩の痛み 肘の痛み 背中の痛み 腰痛 股関節の痛み 膝の痛み 足の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。    怪我をすれば、冷却、固定、安静、挙上。 これが、処置の基本でした。 ところが、ここ数年の間に、その常識が覆されました。 今は、発症直後の処置は同じですが、三日程で炎症がおさまっていれば、冷湿布から温湿布に変えるところもあります。 また、怪我が治るまでの安静は筋力低下をまねき、かえって悪化させてしまう事のが多い事もわかったようです。 怪我をしている箇所の動かし過ぎはよくありませんが、患部以外は固まらないようにする事が重要なのです。怪我が治っても消えない痛み。今からでも遅くはありません。 関節機能を回復させてみませんか。 …

関節の栄養供給と運動リズム

関節痛 未分類

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 当センターの整体は、全身の運動リズムを回復させる目的の施術を行っています。 運動リズムというと、肩甲上腕リズムや、骨盤大腿リズムが知られていますが、どの部位も単体で動く事はありません。 どこかを動かせば、必ず関連部位が連動して動きます。 例えば、1~5まで連動して動かすとします。途中の3が動かなければ、3の動きを代償して他が大きく動くしかありません。 これを、関節に言い換えると、動かない関節をそのままにしていると、他の関節にいつまでも負担がかかる事になります。 また、関節軟骨には血管がないため、栄養補給は、滑膜から分泌される渇液が栄養供給をしています。 見方を換えると、栄養供給を促すために、関節の弾力回復が必要なのです。 まとめ ①関節の栄養促進効果 ②骨格の歪みの改善 ③痛みや違和感の解消効果 ④柔軟性や筋力回復 …

五十肩でみるべき箇所は

肩こり・首こり 肩の痛み

久しぶりの記事になりますが、今回は四十肩や五十肩など、肩の障害で、腕が上がらない時にみるべき箇所です。 これは、セミナーに来られている施術家向けの記事で、応用コースの方に教えている内容です。 肩の障害がある人は、必ずと言っていいほど首がよくないです。 特に上部頚椎が詰まった状態になります。 後頭骨下部には筋紡錘、腱紡錘がたばになっているので、これらが伸張反射に関係して筋緊張を高めます。 そのため、上部頚椎の拘縮を取り除くと、緊張が緩み関節可動域が広がります。 ここまでは、他にも考えている人はいると思います。 しかし、考える事は出来ても、その方法が難しいわけです。 今回あみだした方法は、ここでは言えませんが、かなりの改善効果が期待できる手技だと思います。肩の障害で悩んでいる方には朗報となる手技になると思っています。 …

30代からの健康管理

パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 病気や怪我で、安静期間が続くと、筋力低下や筋委縮が起こります。また、身体を動かさないでいると、脳の働きが低下して気力が失せたり、関節の拘縮も起こります。 病気や怪我の治療には、急性期、回復期、維持期があり、リハビリが必要な人は回復期に始めますが、その間にも、体の機能低下は進んでいくため、リハビリ開始が遅れれば遅れるほど回復が困難になります。 1週間の安静で20%程の筋力低下が起きるのに対して、筋の回復は倍以上の時間がかかります。 これは、リハビリを例に挙げていますが、怪我や病気でなくても、身体を動かさない方に当てはまる事なのです。 例えば、腰痛予防に腹筋や背筋が良いのは、鍛える事で、筋肉をコルセット代わりにするためです。早い人は20代で衰えを感じる事があります。30代、40代となれば、さらに身体を使わなくなります。 そういう方に、筋トレを勧めても無理と言われそうですが、後々後悔したくない人は、今から軽い運動でも良いので始めて下さい。 最初は面倒に感じても、最初の1か月を頑張れば筋肉や神経の働きが促通されます。 目に見える効果が感じられなくても、3か月後には細胞が太くなり、筋力が付いた事が感じられます。 動ける身体になれば、行動の自由度が広がります。 今はなくても、やりたい事が見つかった日のために、チャレンジ出来る身体が維持できるのです! …

ランナー膝(腸脛靭帯炎)

膝の痛み スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年のマラソン人気は衰える事を知りませんが、ランナーの方は、膝の故障になりやすい事も忘れてはいけません。 私の周囲にも、大会前の練習を頑張り過ぎて、膝の故障で参加できなかった人がいます。そうなっては、取り返しがつかないので、ランナーの方は自己管理も怠らない事です。 膝の故障で多いのは、ランナー膝(※腸脛靭帯炎)です。 ランナー膝はランニング時に、太腿外側の靭帯が、膝の屈伸運動でこ擦れて炎症を起こす事が、痛みの原因とされています。 こういったスポーツ障害は、使い過ぎが原因ですが、原因はそれ以外にもあります。もっとも、ありふれた原因には、柔軟性不足、水分摂取不足、ランニングフォームなどが挙げられます。 柔軟性不足や水分摂取は、自分でも何とか出来ますが、走り方が悪いとアライメント異常が起きてしまいます。 アライメント異常が起きると、衝撃吸収機能が低下するため、地面の突き上げが強くなり、足腰だけでなく、全身に負担がかかります。また、フォームを修正したくても、アライメントと筋バランスが崩れたままだと、思うように修正できません。 骨格アライメントを整える時は、筋バランスの調整も同時に行う事で、より運動機能改善が出来るようになります。 …

腰椎すべり症

腰痛 スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 脊椎(背骨)は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個と仙椎、尾椎の合計26個の骨で出来ています。 これらの椎骨は、体を動かしても、簡単にはズレないように、靭帯などで守られていますが、何かしらの要因で、腰椎を支える力が不十分でズレてしまう事を腰椎すべり症といいます。 症状としては、同じ姿勢での腰痛、腰を反らした時の腰痛、下肢痛、歩行時の痛み等があります。 腰椎すべり症には、3つのタイプがあり、先天性すべり症、分離すべり症、変性すべり症に分けられます。 先天性すべり症は、生まれつき関節突起に問題があるものです。 分離すべり症は、成長期のスポーツ活動などで、疲労骨折で分離症になる事があります。上下の関節突起が支えを失ってズレてしまいます。 変性すべり症は、高齢者に多く、加齢による軟骨の片減りなどで変形したり、骨粗しょう症などで体重が支えられなくなって発症する事があります。 また、何度も繰り返していると発症しやすい動作があります。 それは、腰を反らす動作です! 特に、重たい物を持ち上げる動作は、腰を反らしながら腰に負荷をかけるので、仕事やスポーツなどで、同じ動作を繰り返す人は注意が必要です。 すべり症と診断をされた方でも、腰を反らす動作の妨げとなる箇所に動きを付けてあげる事で、腰の負担が軽減します。 また、今、出ている痛みが、必ずしも、すべり症が原因とも限りません。辛い症状で悩んでいる方は、一度、施術を受けてみて下さい。 …

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