原因不明の痛みの正体は関節の僅かなズレ

整形外科に身体の痛みで通う人の85%以上は異常が見つからないといわれてます。アメリカの整形外科医のメンネル氏は、痛みで訪れる患者の最も多い原因は関節機能障害といってます。関節機能障害とは病名ではなく、何かしらの原因で関節に引っかかりが起きて自由な動きが制限されることです。

“痛みを放置すると二次障害が起きる”

関節機能障害の起きている箇所は自然には回復しないため、動きの悪い関節を庇う事で、正常な関節にまでダメージが広がります。


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痛みの原因は負担の蓄積

痛みには器質的なものと機能的なものがあります。怪我や病気のように器質的な原因がわかるものと比べると、機能的な痛みの多くは原因がみつかりません。本当の原因が痛みの出ている箇所以外にあれば、いつまでも患部に負担がかかり続けてしまい、関節周囲の筋腱にも大きなダメージが広がります。これは金属の板に例えると、同じ箇所を繰り返し曲げているうちに折れてしまうようなものなのです。

脱水による関節痛

体重の50~70%を占めている水分が不足すると、身体には様々な症状が現れます。よく知られているところでは、熱中症の誘発、脳梗塞、心筋梗塞などがありますが、水分が不足すると筋の収縮が悪くなります。筋肉は関節を跨いで付着しているため、関節の動きにも影響して痛みを作り出すのです。

腰痛

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腰痛には、いくつかの種類があり、大きく分けると2つに分かれます。1つは前屈すると出る痛み、もう1つは後屈すると出る痛みです。どちらも痛むケースは、複数の腰痛が合併していたり、悪化で痛みが広がっている事もあります。これらの痛みの特徴で、どこに問題があるかが、ある程度は推測できます。椎間板ヘルニアは前屈で痛みが強くなり、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、腰椎分離症などは後屈で痛みが強く出ます。いずれも、いきなり発症するわけではなく、腰への負担が蓄積した結果なのです。

■ぎっくり腰
過去の経験では、ぎっくり腰の大半は、筋肉を覆う膜の損傷(怪我)で、それ以外のものは2割程度だと思います。また、多くの人は重いものを持ち上げた時になるイメージがあると思いますが、発症者の7~8割は顔を洗う時や、寝起き(※寝違えを含む)などの日常動作で発症しています。特に夏や冬の脱水しやすい時期に多いので、筋の働きが低下している事が関係していると考えられます。
筋膜が損傷すると、順調に回復しても1週間はかかります。痛みは当日よりも翌日がピークになるので、その間は無理をしないで冷却、安静、固定をしましょう。

背中の痛み

背中の痛みは、筋肉や骨格の機能障害によるものが多くあります。もともと、胸椎は機能障害が起きやすい箇所で、胸椎と腰椎の移行部は関節の構造が変わる所です。筋トレや、長時間のデスクワークなどで筋緊張が高まると機能障害が起きて呼吸がしにくかったり、神経痛が出る事もあります。

膝・股関節の痛み

膝と股関節には大腿直筋という2つの関節をまたぐ筋肉が繋がっていて、この筋肉が硬いと、膝蓋骨が頭側に引っ張られて膝痛の原因になる事があります。硬くなる要因の1つはデスクワークなどの座姿勢が関係するので、長時間座りっぱなしの人は注意が必要です。 長時間の座姿勢は大腿筋の他、腸骨筋も硬くするため、股関節と連動する骨盤に影響します。股関節痛が骨盤変位で起こるケースも少なくないのです。

足の痛み

全身には200個の関節があり、その4分の1が足(片足26個)に集中しています。これは、路面の凹凸や斜面などで、姿勢を保つための機能です。もしも、靴底が板のように硬ければ、斜面や凹凸を歩くのも大変です。例えば、足底腱膜炎は、偏平足の人が発症しやすいのですが、それは、足関節の硬さで足底の筋力低下が関係します。また、別の要因としては、アキレス腱の短縮で踵の骨が上方に引っ張られてしまう事もあります。

■足のしびれ
下肢には、人体で最大の神経といわれる坐骨神経が通っています。この神経は太い所で直径2センチほどあるため、筋肉でも圧迫されやすいのです。足のしびれが腰痛を伴うケースだと、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疑いがあるので、医療機関での検査が必要になります。腰痛を伴わない場合は、臀部の梨状筋が硬くなって、神経を圧迫している事が考えられます。

肩こり・肩の痛み

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肩こりの原因を大きく分けると筋肉か関節になります。 マッサージやストレッチで効果があれば筋肉ですが、何年もマッサージ通いしているのに改善しないケースは関節や筋膜が関係しているからです。重度の肩こりになると、筋肉が収縮しない感じになり、こりより痛みが強くなります。また、肩の痛みといえば四十肩や五十肩がありますが、発症すると、仰向けに寝た時に肩に圧がかかるために夜間痛が出るのが特徴です。治癒期間は平均で1年続きますが、その間、何もしないでいると、痛みが消えても、関節可動域が減少するため再発しやすくなります。また、五十肩と似た症状で腱板損傷や石灰化があり、これらは自然に治るものではありません。

肘・手首の痛み

肘痛には、通称ゴルフ肘やテニス肘とよばれるものがありますが、正式名称は、肘関節の内側の痛みを上腕骨内側上顆炎(ゴルフ肘)、外側の痛みを上腕骨外側上顆炎(テニス肘)といいます。これらの痛みは、クラブやラケットの打ち方で内外が逆になる事もあります。発症するのはゴルフやテニスをする人だけでなく、仕事などで手を使い過ぎて、主働筋と拮抗筋バランスが崩れた人が発症します。実際にゴルフやテニスをしている人の場合は、ボールを打つ衝撃で過度の張力がかかる事が原因とされています。

■手のしびれ
肘や手首の痛みに、しびれが伴う場合、親指から中指にかけてしびれがあれば手根官症候群、小指側のしびれは肘部管症候群の疑いがあります。これらは、肩の動きが制限されることで手首や肘に負担がかかるケースが多々あります。

頭痛

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頭痛には、頭痛そのものが原因となる1次性と、別の病気が原因で起こる2次性のものがあります。90%の頭痛は1次性で、残りの10%は脳出血、脳腫瘍等が原因で起こる2次性頭痛です。

1次性頭痛の分類

  1. 緊張型頭痛………筋肉の緊張で締め付けられるような痛みが起きる。
  2. 片頭痛……………ズキズキと脈打つような痛みで、吐気を伴う事があります。(※頭蓋骨内の血管が拡張して起こります)
  3. 群発頭痛…………眼の奥をえぐられる様な痛みで、鼻詰まり、涙、瞼が垂れるといった症状が現れる事があります。

首の痛み

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スマートフォンの普及により、スマホ首という通称が出来るまでになりました。主な症状は、長時間のうつむき姿勢による首痛です。頭の重さは平均6キロあり、頚椎の上にバランスよく乗っていれば負担は最小限ですみますが、うつむき姿勢で首にかかる重さは27キロ相当になってしまいます。それが長時間継続されると、頚椎の弯曲にも異変が生じてしまいます。

顎関節症(顎の痛み・顎鳴り)

顎の痛み、口が開閉がしずらい、顎関節から音がなる等の症状がある場合は顎関節症かも知れません。顎関節症は、関節包や靭帯、顎関節にある関節円板の変形などで起こります。原因は1つとは限らないため、要因を取り除いていく事が大切です。要因として考えられているのは、緊張による歯の食いしばり、利き顎の噛み癖、頬杖やうつぶせ寝などがあります。

自律神経失調症

自律神経失調症とは、検査で異常がみつからずに、身体に様々な症状が現れる事です。主な症状には、頭痛、肩こり、めまい、倦怠感、動悸、耳鳴り、咳、手足の痺れ、多汗などの他、イライラや不安感などがあります。これらは、交感神経が過剰に働き、副交感神経とのバランスが崩れることが原因になります。

『硬膜管は頭側は大後頭孔から尾骨に達する』

硬膜
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
硬膜は、脳と脊髄を覆う3層の髄膜のうち、一番外にある膜。硬膜の内にあるクモ膜とは密に接着している。ただし硬膜下隙と呼ばれる微細な隙間があり、硬膜下出血で血液がたまると肉眼で認められる程度まで広がる。硬膜は非常に厚く強靭な膜であって、脳と脊髄を周りの組織から隔て外傷や感染から守るという役割を担っている。クモ膜と軟膜をあわせて(広義の)軟膜(leptomeninx)と呼ぶのに対応し、硬膜をpachymeninxと呼ぶことがある。脳の硬膜と脊髄の硬膜を特に区別する必要があるときは、脳硬膜、脊髄硬膜と呼び分ける。


痛みの原因は患部ではなく患部以外にある!

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痛みの多くは、患部ではなく患部以外に原因が潜んでいる事が殆どです。 “木を見て森を見ず”だと本当の原因を見逃してしまいます!

当院では関節、皮膚、筋膜、神経等を総合的に整える独自の調整法で身体機能の改善を目指しています。

※根本改善とは二度と再発しない事ではありません。繰り返さないためには生活習慣を見直して、正しい身体の使い方を身に付ける事が大切なのです。

骨格ケアセンター院長 渡邊 英司

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