「2018年7月」の記事一覧(3 / 3ページ目)

コルセット依存症

腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 慢性的な腰痛でコルセットが手放せない人は少なくありません。 特に、力仕事や運転の仕事をする人に多くみられます。 コルセットを着用すると腰椎が固定されるので、痛みの軽減や、精神的な安心感に繋がるのは間違いないですが、それと同時に腰複部は筋力低下してしまう事も確かです。 痛みを我慢して動くのは、腰椎を痛める原因になるので好ましくないですが、痛みがないのに、付け外しが面倒という理由だけで、一日中着用したままの人がいます。 これらは筋力低下の原因になり、体幹が弱くなってしまいます。 体幹力の低下は腰痛の悪化にもなるので、痛みがなければ筋力低下予防のために、腹筋や背筋もするべきです。 その際に、どちらも同じ頻度でするのではなく、前屈で腰痛が出る人は背筋を多く、後屈動作で腰痛がある人は腹筋を多くするなどの工夫が大切です。 また、コルセットをすると体幹が動かないため、体幹主導の運動連鎖が妨げられてしまいます。これは、他の関節に負担をかけるだけでなく、身体の使い方を変えてしまう危険性があります。 コルセットは、仕事をしない時や就寝中はもちろん、活動外の時は着用しない事です。 …

前屈動作で痛みが出る腰痛(腰椎椎間板ヘルニア)

腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛というだけで、ヘルニアを心配する人がいますが、腰痛も一つではなく、脊柱管狭窄症、脊椎分離症、すべり症、筋肉や関節が原因のものまで、数多くの種類があります。 そのうちの一つである、腰椎椎間板ヘルニアは、椎間板の中の髄核が、後方や斜め後方に飛び出して、神経を圧迫する疾患です。 イメージ的には、椎間板を大福餅に例えた場合、髄核はあんこです。 あんこ(髄核)が飛び出す原因には、生活姿勢、老化、低栄養、遺伝、過負荷などがあります。 生活姿勢が原因になるのは、普段から背中を丸めた姿勢をしている人や、高重量のものを持ち上げる作業やトレーニングをする人だと、椎間板の中の髄核が後方に移動しやすくなります。 髄核が後方に移動すると、前かがみ動作のたびに、髄核が後方に押し出される力が加わります。さらに、前屈動作に側屈や回旋動作が加われば、負担が倍増してヘルニアを発症しやすくなるのです。   腰椎椎間板ヘルニアは、運動量の多い若年層に発症率が高いとされてますが、椎間板は加齢で劣化していくので、若い時から腰痛持ちの人は、中年以降に発症する事があります。 アメリカで行われた調査だと、腰痛のない人1000人のうち、600人にヘルニアが見つかったそうです。 これが意味するのは、ヘルニアがあっても、必ずしも痛みが出るとは限らない事です。 また、ヘルニアは前屈動作で痛みが出る特徴があるので、前屈で痛みがなければ、ヘルニアではないかも知れません。今起きている腰痛がヘルニアかもと心配している方の中には、痛みの原因が、筋肉や関節という人のが多いかも知れませんので、本当にヘルニアになる前に、身体のケアをして下さい。 …

施術時間で変わるコンデション調整

肩こり・首こり

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 問い合わせで施術時間を聞かれる事があります。 また、施術終了後に、延長してくれという人もいますが、施術時間は、効果に影響するので、私はやりません。施術時間の長短は手技の方法でも違いますから、長いから良いとか、短いからダメという事ではありません。 マッサージの基本は、運動前は短かめが良くて、運動後は40分程度が最適とされていました。 運動前に長くやり過ぎるとリラックスし過すぎて、パフォーマンスに影響が出てしまうからです。逆に、運動後は、疲れが残らないように、しっかり解した方が良いとされています。 今の時代は、効果よりサービス重視になっているため、お客様の要望があれば、時間延長をする所が増えていますが、その一方では、効率化で時短をする所も増えています。 例えば、歯医者さんみたいに痛いのが嫌いな方は短い方が良いし、時間のない人にも有難いです。(※今の歯医者さんは痛くない所もあります) 逆に、気持ちいいマッサージなら、長い方が嬉しいものです。私は整体職人なので効果を重視して時短も延長もしませんが、一番最適な状態にする準備をして待っています。  …

テニス肘(肘の痛み)

肘の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 テニス肘は、別名、上腕骨外側上顆炎といいます。 主な原因は、テニスプレーヤーであれば、ボールを打つ時の衝撃が、繰り返し肘に伝わった事による負担の蓄積です。ところが、テニスをしなくても、手首をよく使う人や、重いものを持つ職業の人は起こりやすい障害なので、通称テニス肘と言われています。 症状には、物を持ち上げる動作で、親指側の肘に痛みが出ます。一般的な治療は保存療法で、湿布や局部注射、ストレッチなどが行われていますが、それだと根本改善にはならずに、痛みが消えても再発を繰り返すだけなので、本当にテニスをしている方にとっては致命傷にもなりかねません。 根本的な対策は、肘にかかる負担を減らす事が重要です。過去の症例では、テニス肘を発症する人の多くは、肩甲骨周囲の硬さが目立ちました。 また、テニスプレーヤーの場合だと、一般の人よりもダイナミックな動きが要求されるので、股関節や脊椎の硬さが影響して、体幹から手脚への連動が不十分な事が考えられます。 これらは、関節の拘縮を取除いて、正しい身体の使い方に変えると、肘にかかる負担が分散して、予防と対策が同時にできます。 …

ストレートネック時代からスマホ首時代に

首の痛み 肩こり・首こり 姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頚椎の生理的前弯がなくなり、まっすぐに歪む首をストレートネックと言います。 ストレートネックは、パソコン作業をする人がなりやすいと言われていましたが、近年ではスマートフォンの普及で、スマホ首と呼ばれるものが出てきました。 パソコン姿勢とスマホ姿勢を比較すると、頚椎の屈曲角度が大きいのはスマホ姿勢です。 そのため、歪み方がストレートではなく、後弯して、首猫背になります。 ここ最近の傾向は、スマホの使い過ぎで不良姿勢になるのは、10代が増えています。 起こりえる症状では、頭痛、首痛、肩こり、めまい、手のしびれ、背中の張り、腰痛など。 他にも、首の過緊張で寝違えになりやすく、不眠、柔軟性の低下などが考えられます。 首の症状が酷くなると、精神的にも辛く、鬱病に繋がる事もあります。 症状が酷くなる前に、関節の遊びを回復させ、タオルを使ったエクササイズもあるので、自宅でも予防しましょう。 …

知っておきたい『関節の遊び』

関節痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 目には見えませんが、関節には僅かな遊びがあり、とても重要な役目をしています。 関節に遊びの事は、あまり知られていませんが、人の活動上、なくてはならないものです。 例えば、運転をする人は知っていると思いますが、自動車のハンドルにも遊びがあります。 遊びがなければ、ハンドルを少し動かすだけでタイヤが動き、真っすぐに走る事も出来ません。また、路面の凹凸や振動がダイレクトに手に伝わるため、普通にハンドルを握る事も出来なくなります。 人間の関節も同じです!関節には衝撃を吸収する役目があり、そこには潤滑油の役目をする滑液で満たされています。滑液には、関節に栄養を運ぶ役目がありますが、関節の遊びがなくなると、枯渇した状態になり、栄養供給が妨げられてしまいます。潤滑油のなくなった関節は滑りが悪くなり、動作に影響が出ます。 痛みの多くは関節に出ますが、その原因は、関節の遊びがなくなった個所の機能障害です。しかし、それらは患部以外の箇所で起きている事が大半なので、見つけるのも簡単ではありません。 それを見つけて、関節の遊びを回復させれば、身体は本来の状態に戻り、思い通りに動けるようになるのです。 ※関節機能障害は、連鎖して二次障害に繋がりますので、関節の摩耗が少ないうちにケアして下さい。  …

負担の蓄積が不調の原因

肘の痛み 手の痛み 腰痛 足の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人には利き手、利き足があり、日常生活やスポーツ動作でも動きやすい方向があります。 これらが筋力左右差を生じさせるための、筋力は均等に保てなくなります。 例えば、太いゴムと細いゴムが引き合えば、細いゴムが負けて伸ばされてしまいます。 筋肉は関節をまたいでるので、強い筋肉に弱い筋肉が引っ張られて身体が歪みます。身体の歪めば負担がかかります。 それが僅かな負担であっても、同じ動作を繰り返す事で徐々に負担が蓄積して慢性的な負担に繋がるのです。 『腱鞘炎、足底筋膜炎、ぎっくり腰、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、すべり症、分離症なども、いきなり発症するのではなく、負担の蓄積で起きるものです。 これらが発症した場合、最優先されるのは痛みの解消ですが、痛みが消えても、後の生活習慣が同じだと、再び負担が蓄積します。 一か所にかかり続けている負担をなくさない限りは根本改善されていない事になるのです。   …

痛みがある時の運動

首の痛み 肩の痛み 肘の痛み 背中の痛み 腰痛 股関節の痛み 膝の痛み 足の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の痛みがある時は、運動をしても大丈夫なのか? こればかりは、ケースバイケースで、凄く痛ければ、動きたくても動けないし、大したことがないのに休むのも良くありません。 痛みの種類や程度の問題になるので、以下を参考にして下さい。 腰痛を例にした3つのケース ① ぎっくり腰【大半が怪我】 ぎっくり腰の大半は筋膜損傷になります。発症直後が軽くても、時間の経過とともに悪化していく事が多々あります。最近、新たに分かったのは、発症してピークが過ぎた後は日常程度の動きはした方が回復が早いとされています。 ② 部活動で起きやすい腰痛【多くは筋肉痛】 学生の部活動で多い腰痛は筋肉痛です。特に試合前は筋肉痛が回復しない状態で、運動を続けるため、悪化して筋肉のダメージが蓄積する事があります。そういった無理がかえってパフォーマンス低下になる事もあるので、慎重な判断が必要です。 ③ 慢性痛【負担の蓄積】 一部位に集中して負担がかかる事で起こります。痛みがあるから動かないでいれば筋力低下が起きてしまいます。かといって、ただ動いても、さらに負担が蓄積するだけです。正しい、身体の使い方を覚えてからの運動が必要です。 以上の事からも、動かして良いケースと、動かしてはいけないケースに分ける事で、事後の対応は異なりますが、長期に続いている痛みの改善には動かす事が大切です。但し、自己判断は悪化の原因となるので、専門知識のある方に相談して下さい。お近くの方は、お気軽にご相談下さい。 …

一流のアスリートに学ぶ

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 世の中には、人間離れした才能をもっている人がいます。 その多くは、人一倍努力も積み重ねてきた人達です。 一般の人達は、テレビに出てくる有名な人しか見る機会がないと思いますが、表に出ない隠れた逸材がいる事も事実です。 そういった、隠れた『本物』は、自身の向上にしか興味がなかったり、チャンスに恵まれなくて表舞台に立てないでいる人もいます。 また、せっかく夢がかなっても、体の故障でリタイヤする人もいます。 私も、仕事を通じて、多くのアスリートと接する機会があるので、考え方や体の使い方で意見を交わしていると、ある事が見えてきました。 ①優秀なアスリートは、相手のミスを願わないが、実力のないアスリートは相手のミスを願う。 実力がある人の考え方は、相手が上手ければ、それ以上に上手くやろうとします。実力が下だと、相手のミスを願います。言い方を換えると、自らの実力が下と認めているのです。 誰だって強い人より、弱い人と戦った方が勝率が上がりますが、それでは強くなれないのです。 ②優秀なアスリートは基本に忠実である。 優秀なアスリートの中には、独特な動きをする人がいますが、良く見ると基本に忠実な人が多い事に驚かされる事があります。これは、基本を理解しているから出来る事で、基本動作を自分なりに応用しているのです。  基本を知らない人の動きは、関節に負担のかかる動きをしているのです。 それぞれのスポーツに基本がありますが、基本とは体の使い方です。 基本を正しく理解していれば、自分の動きに応用する事が出来ます。 要は、エネルギー効率と体の負担を最小限にパフォーマンスを向上させれば良いのです。 途中でリタイヤしてしまう人の多くは、他人よりセンスが良くて、コーチや監督からフォームの修正をされてこなかった人達です。 これは、基本を疎かにしたスポーツ障害です。 こんなつまらない事で、人生が左右されてしまうのです。また、基本を知らずに、見た目だけを真似る人もいますが、本当に真似るべきは、見た目ではなく、その人の姿勢なのです。 …

知らずにやってしまう歪む姿勢

肩こり・首こり 腰痛 膝の痛み 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 楽だからとる姿勢が、骨格の歪みや不調に繋がってしまう事は知っていますか? 同じ姿勢や、繰り返し行われる動作の中には、歪みを誘発するものが数多くあります。 以下に思い当たる事があれば要注意です。 横座り 女性に多いのが横座りですが、似たような姿勢に、ソファーや車のアームレストにもたれる姿勢があります。 これは、腰椎下部がズレてしまうので腰痛が現れたら、早めに矯正すれば比較的簡単に改善出来ます。 女の子座り ペシャンコ座りとも言いますが、股関節が内旋するため『O脚』の原因になります。 仙骨座り 電車などで浅く腰かけている人を見かけますが、骨盤が後傾して丸まり腰になり、胸部緊張および胸椎後面の筋力低下が起こります。 起こり得る症状は『首肩のこり』『腕の動作制限』『顔、胸、お尻がたるむ』他。 草むしり 高齢者に多いのが、草むしりです。しゃがんだ状態でいると、腰の筋肉が硬くなる他、膝関節も硬くなります。 それらの影響で『坐骨神経痛』や『膝痛』になる事が考えられます。 足組 椅子に座る時に足を組む事があると思いますが、同じ側だけの足組は骨盤の歪みに繋がり『脚長差』と『腰痛』が出る事もあります。 逆足が組みにくいと感じた時は歪んでいます。 時々組み替える事も予防になります。 ショルダーバッグを同じ側で持つ ショルダーが落ちないようにしようとして、肩が緊張してしまうため『首肩のコリ』に繋がります。 肩、肩甲骨、鎖骨は一つのユニットで、体幹と繋がっている関節は鎖骨(胸鎖関節)だけです。  腕はぶら下がっているものと従えて、バッグも身体の中心寄りに下げる工夫をするのが負担を減らすコツです。 パソコン作業 仕事でパソコンを使い人は、長時間モニターを見なければいけませんが、いつの間にかモニターに顔を近づけすぎて背中が丸まり、顎を突き出す姿勢をしてしまいます。 時々は、頭部を高く持ち上げるようにして、骨盤を起こす癖をつけましょう。 上記以外にも、知らず知らずにやってしまう姿勢は数多くあります。 それらが『慢性痛』の原因になるのです。 いつの間にかやっているクセから気が付いたら正すクセに変えていきましょう。     …

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