「2018年7月」の記事一覧(2 / 3ページ目)

ぎっくり腰は癖になるって本当?

腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ぎっくり腰は、一回やると癖になると言われています。 実際に、ぎっくり腰をやった人の多くが、過去にも経験しています。 ぎっくり腰は腰椎の老化が原因といわれますが、一番の原因は生活習慣です。 ぎっくり腰は急性腰痛とされてますが、慢性的な疲労が蓄積して、筋膜が耐え切れなくなった箇所に損傷が起きると考えられます。 もちろん、全てがそうではないので、施術ですぐに改善したケースも数多く経験しています。その経験値から考えた上で、個人的に損傷説が有力と思っています。 ぎっくり腰を発症すると、回復にかかる日数は平均して1週間程です。 これは、処置が良くて順調にいったときの話ですが、あくまでも損傷が治っただけに過ぎません。そのため、本当の改善は、痛みが取れてからです。 そして、ここが重要なところですが、ぎっくり腰を繰り返す人は、常に腰に負担がかかっている人です。 椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、分離症といった疾患も、腰の負担が蓄積した結果です。 また、ぎっくり腰を繰り返す人が、ヘルニアになったというケースも少なくありません。 それを防ぐには負担を減少するしかありません。 負担の減少に有効なのは、腰以外の硬い関節を柔軟にする事です。 腰の過剰な動き過ぎを減らすには、動かない関節に動きを付ける事です。 そして、その関節が再び硬くならないように、生活姿勢を見直して、体の使い方を変えていけば、ぎっくり腰は癖にならないのです! …

ぎっくり腰の痛みのピーク!

腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 中世の西欧では、ぎっくり腰の事を魔女の一突きと呼んでいました。 この腰痛の大半は筋肉を被っている膜の損傷説が有力で、私の今までの経験でも同じです。 そのため損傷という事で話を勧めますが、損傷は腰以外にも起こります。 そして、痛みにはピークがあります。 ピークに達する時間は年齢などで異なりますが、若い人で翌日あたりがピーク。 中年以上の人だと翌々日あたりにピークが訪れます。 回復に要する時間は、平均して一週間程です。 しかし、処置の仕方を間違えたり、遅れたりすると、二週間とか、一か月かかる人もいます。 中には、痛みで歩けなくなり、そのまま入院する人もいます。 また、一定周期で筋痙攣が起きている場合は、かなり重症なので整形外科でのブロック注射をお勧めします。 施術のタイミングは、ピークを過ぎたあたりが最適ですが、少しでも楽になりたい方や、症状が軽い人は、ピーク前の施術も可能です。 但し、施術後にピークが来るのは間違いありません。特に翌朝は痛みが強くなるので、湿布などをして寝た方が良いかも知れません。 発症直後の応急処置は、冷却、固定、安静を心掛けましょう。発症後は軽くても、徐々に痛みが強くなるケースもあるので、無理なストレッチやお風呂は控えましょう。 そして、痛みのピークが過ぎたら、安静ではなく、動いた方が回復が早いというデータもありますので、無理しない範囲で動く事が大切です。 …

筋膜性疼痛症候群

肩こり・首こり 腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 疲れがたまると、腰痛や肩こりになる人は少なくありません。 これらの症状の多くは筋膜性疼痛症候群が関係しています。 筋膜性疼痛症候群という名称は、あまり聞いた事がないと思いますが、簡単に言うと、筋肉と筋肉の間の膜が痛みを引き起こすものです。 筋肉疲労が長く続いて、筋肉が過緊張すると、血行不良や虚血を起こして、筋肉が弛緩出来なくなったり、筋損傷したりするのです。 これが、首や腰に起きると寝違えやぎっくり腰の原因になります。また、過度な緊張が続くと、寝てても、力が抜けなくなり、体が休まりません。 そうなると、休んでも、疲労が残ったままとなりますので、早めにケアをして下さい。 …

痛みは連鎖する

肩の痛み 肘の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人の体には200の関節があり、単関節だけで動作は出来ません。 例えば、ボールを投げる上体の動きは、体幹から末端への連動が正常であれば、大きな力が発揮できて、ボールを速くも、遠くにも投げられます。 しかし、体幹の動きが悪いと、手投げになり肩や肘に負担がかかります。 これは、背骨を軸とする対角螺旋運動が妨げられて、十分な回旋が出来ないためです。 厳密には、関節の角度が影響しているのです。 角度がとれないまま強引に投げ続けると、筋や関節を痛めるリスクが高まります。また、それを庇う肘や手首もダメージを受けます。野球やゴルフをする方に肘痛が多いのもこれが原因という事が殆どです。 これが、痛みが連鎖する仕組みです! 一般的な治療では、患部に電気や湿布が使われますが、根本的な機能障害が残っている限りは、一時的な痛みの緩和にしかなりません。スポーツに真剣に取り組んでいる方は、慢性的なスポーツ障害になる前に、早急に改善しなければいけない問題なのです。 また、スポーツをしない方においても、日常生活や仕事を快適にするには、慢性痛になる前に、関節に起きている機能障害を取り除く必要があります。 関節機能障害は早期であれば、すぐに改善しますが、連鎖すれば二次障害へと繋がるのです。 …

姿勢で老化が加速する!

姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人は誰でも年をとりますが、毎日を楽しく過ごしている人は、気だけでなく、見た目も若く見える人が多いと思いませんか? 実は、これ、見た目だけじゃないんです! 不良姿勢の多くは座位姿勢で起こります。これは立位姿勢よりも抗重力筋を使わないで済むからです。抗重力筋は、重力に対して姿勢を保つ筋力ですが、足二本で立つより、座位のが体を支える面積が広い分だけ楽な姿勢がとれます。 椅子に腰かけて、力を抜くと重心線が支持基底の中心に近づくために、背中が丸まり猫背になります。 さらに男の人は、椅子に浅く腰かける仙骨座りをする人が多いため、腰猫背になる事もあります。背中を丸めた姿勢は、胸椎前面や腹筋群の緊張を高め、背中の筋群は筋力低下を起こします。これが、顔の表情筋にも影響して『老け顔』を作りだし、実際の動作も鈍くしてしまうのです。 …

足指の痛みは分厚いタコが原因だった!

肩こり・首こり 腰痛 足の痛み 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 過去の症例ですが、立ち仕事をしているAさんが、数か月前から左足の指が痛いといって来られました。足指以外の症状としては、数か月前から、腰痛と肩こりがあるとの事でした。 骨格の歪みは、脚長差が左足が2㎝長く、腰椎が左に寄り、頚椎や胸椎に機能障害があり、左膝のアライメントにズレが生じていました。 また、身体が緊張し過ぎていて、力が抜けなくなっていました。 長い期間、放置していた理由は仕事が忙しくて我慢していたそうです。 施術に来れるのは、仕事が暇な時しかないという事で、次に来れるまでは、自宅で出来るエクササイズをやってもらう事になりました。 そして、3週間ぶりに、来院予約があり、経過を尋ねると、施術後は暫く良かったけど、また痛みが出てきたとの事でした。 肩こりは、出たり消えたりだけど、以前のような痛みがなくなり、腰痛も以前より気にならなくなったそうですが、中腰姿勢は、腰周りに不安があるとの事でした。 足指の痛みは、ジッとしてても痛みがあり、時々、ピクピク痙攣するのは変わらないとの事でした。痛みの出る指は、手でいう中指と薬指の裏側です。 もしやと思い裸足になってもらうと、『内反小趾』で、足裏小指側に分厚いタコが出来ていました。また、うつ伏せで、アキレス腱下部を見ると、シワが足首の内反側に集中していました。 これから推測できるのは、分厚いタコで、重心がズレた事が歪みの原因と考えました。歪みを整えた後は、タコを削るようにアドバイスして、2週間、経過観察してもらった所、足指の痛みがなくなり、肩こりと腰痛も緩和したそうです。 …

筋力左右差による機能低下

骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 日常動作もそうですが、特にスポーツをする人は、筋バランスが崩れやすくなります。 筋バランスが崩れて起きる機能低下には以下のものがあります。 ① 骨格の歪み(痛み・違和感・疲労・見た目に影響他) ② 筋出力の低下 ③ 柔軟性の低下 ④ 筋肉、関節の拘縮による関節可動域制限 利き手、利き足がある限り、誰にでも筋力左右差は生じます。 筋力左右差がある事が、すぐに不調に繋がる事もありません。 問題になるのは、筋力左右差が強すぎた場合です。 筋力差が強くなると骨格バランスが崩れてしまいます。 痛みや違和感がなければ、気づく事もないと思いますが、その間にも、知らないうちに運動機能が低下してしまうのです。 これは、身体が資本の職種の人や、アスリートにとっては致命傷になりかねない問題なのです。 …

腰を捻じり過ぎていませんか?

腰痛 スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする人なら、監督やコーチから、腰を回転させろといわれた事があると思います。  そして、その度に、力いっぱい腰を捻っていませんか? 腰の回転は、腰でやると思っている人がいますが、腰は、もともと回転しない構造です。 例えば、立ったまま後に振り向く動作をした場合、胸椎は35度、腰椎は5度しか動きません。それ以外は頚椎と股関節が補います。 これは、骨格の構造上の問題なので、無理に腰を捻じると腰椎に負担をかけてしまうのです。 体幹の回旋には使われる関節は、主に胸椎と股関節です。 これらが複合して動くと、腰が回転して見えるのです。 逆の考え方をすると、腰が回転して見えない人は、胸椎または股関節、あるいは、その両方の動きが悪いのかも知れません。 そうであるなら、胸椎や股関節の動きを正常にすれば、腰にかかる負担は劇的に改善できます。 気を付けなければいけないのは、もともと、柔軟性がある人です。柔軟性のある人は、関節の遊びも大きいので、硬い人より不随意の動きが出来てしまいます。 仮に、その人にとっての胸椎と股関節の動きが悪くても、捻転が大きいため腰が回転して見える事があるのです。 しかし、例えそうであっても、関節の構造は同じなので、腰に負担がかかる事は間違いありません。逆に硬い人より過剰に動かされてしまう事で、腰椎の支持性が低下してしまう事もあるのです。 …

加齢で低下する体の衝撃吸収機能

姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人間の体には、衝撃を吸収する機能が備わっています。 背骨のS字カーブや足のアーチの他、膝や股関節の屈伸を支える筋肉なども、その一つです。 しかし、こういった機能も常に正常に働いているわけではありません。 故障や加齢で歳をとれば、その機能は低下していくからです。 例えば、老化。 老化なんて、まだ先の話と思っている人もいるかも知れませんが、頚椎の老化は20代から始まります。 また、高齢者でなくても、お産や偏った食事で骨密度が減少する事もあります。 何かしらの要因で椎間板の含水量が減少すれば、少しずつ筋力低下が起きていくため、椎骨の耐久性は低下するのです。 筋力低下で体の支持性が失われた場合、姿勢が崩れて身体が歪むため、関節の片減りに繋がる事もあります。 同時に、関節の機能が妨げられ、本来、身体に備わっているはずのS字カーブや足のアーチなどが充分に機能しなくなる事もあるのです。 こういった機能低下を遅らせる方法があります。それが、関節の遊びを回復させる事なのです。 …

運動前ストレッチは本当にパフォーマンス低下する?

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 近年の研究データで、ストレッチングをすると筋力の発揮を低下させてしまうという結果がでています。一昔前なら、運動前の準備運動でストレッチングするのが当たり前でしたが、この結果が出た事で、ストレッチングをしなくなった人も多いようです。 しかし、このデータは、ストレッチングをしなくてよいという意味ではありません。 人の体は姿勢を保つだけで筋力が必要です。僅かな緊張でも長く続けば、徐々に筋緊張が高まり、身体は硬くなります。 硬い体のまま運動をすれば、関節可動域が狭くてスムーズな動きは出来ません。また、急にダイナミックな動きをすれば怪我のリスクも高まります。 そういった事を防ぐ意味でもストレッチングは必要なのです。 ストレッチングには『静的』なものと『動的』なものがあり、目的に応じて使い分ける必要があるのです。 ●静的ストレッチング スタティックストレッチング 主にクールダウンで使われる方法で、柔軟性の向上や、筋肉にたまった老廃物を排出する効果があります。ゆっくりと数秒間伸ばしたまま静止するストレッチで、安全面でも怪我のリスクは少ないですが、体を温めてからやれば、より安全で効果が出やすくなります。しかし、このストレッチを競技前に入念にやると、筋が弛緩し過ぎてパフォーマンスが低下する事がありますから、筋力を必要とするパワー系競技をする人は注意が必要です。 これによく似たストレッチングで、第三者の補助を受けて、より関節可動域を広げるパッシブストレッチング(他動的ストレッチング)というのがありますが、筋にかかる力が大きくなる分、危険性も高まるので、補助者の加減で効果に差が出ます。 ●動的ストレッチング ウオームアップを10分ほど行うと、関節可動域が広がり、筋力を低下させずに、筋力発揮速度が上がる事がわかっています。(※Rosenbaumら、1995)。 これは、筋活動とストレッチを合わせる事で、筋の循環や筋温が上昇する事が関連していると考えられています。 バリスティック・ストレッチング 主にウォームアップで使われるストレッチですが、反動や、素早い振りの勢いを利用して関節可動域を広げるので、近年では危険性の高いストレッチングとされています。その理由としては、筋が伸びた状態で適応させる時間がないまま、伸長反射を繰り返すと筋硬直が起きる可能性があるからです。 ダイナミック・ストレッチ 主にウォームアップで使われるストレッチですが、バリスティックストレッチと見た目は似ていますが、バリスティックが強引なのに対して、ダイナミックは関節可動域を無理に超えさせないという違いがあります。 これ以外にも、アイソメトリックストレッチングやPNFストレッチングがあり、当院ではPNFを応用していますが、実際にはPNFとは似て否なるものです。 ●PNFストレッチング PNFストレッチングの正式名称は固有受容性神経筋側通法といって、リハビリの目的で開発されました。ストレッチしたい部位の伸長と収縮をかねた高度なストレッチで柔軟性と筋力UPを同時にかなえる効果があり、アスリートやファッションモデルにも人気のあるストレッチングです。 このように、ストレッチングで得られる効果は、柔軟性に限られているわけではありません。  関節可動域が狭ければ、怪我の原因にもなりますが、広いから怪我をしない事にもなりません。  関節を支える靭帯や筋が緩ければ、怪我の原因になるし、慢性障害にもなりやすいのです。 ストレッチングがパフォーマンスに影響するのは間違いないですが、筋の柔軟性だけで関節可動域が広がるのではありません。 関節に拘縮が起きていれば、動きが連動しないため、ストレッチ効果が引き出せなくなるのです。 当院の施術を受けた方ならわかりますが、ストレッチをしたわけではないのに、柔軟性に変化が出たはずです。 これは、関節をまたぐ筋肉の拘縮が取除かれたためです。このように拘縮を取り除いた後でのストレッチが、より確実に柔軟性を高める事が出来るのです。 …

ページの先頭へ

Copyright © 2024 kokkakucare.com. All Rights Reserved.  WordPress Premium Plugin