人の体は、まっすぐのつもりでいても、いつの間にか歪んでしまいます。

人の体は2本足で全体重を支えているため、歪みやすい構造になっています。そのため、歪みのない人は一人もいないし、一回整えたから、二度と歪まないものでもありません。

激しいスポーツをしている人や、慢性的な痛みのある人は、歪みを整えることで症状が改善することを知りますが、それでも、その場しのぎになってしまうことがあります。しかし、今の症状が取り除けても、生活習慣を改善しなければ将来の健康破綻は防げないのです。

歪みでもっとも気を付けなければいけないのは関節の変形です。変形は歪みによる関節の片減りが原因になります。姿勢の悪い人や、家族に変形性の関節症の人や背中の丸まった人がいる場合は、遺伝的なことも関係します。

変形性膝関節症は高齢者がなるものと思われる人もいますが 、これは高齢になって発症するのではなく、長年の間に少しづつ擦り減っていった結果です。特に、膝や股関節、脊椎などは変形しやすい部位でもあり、変形性膝関節症は、女性が男性の2倍も多いといいます。これは、女性ホルモンの減少や男性より筋肉量が少ないことが関係しているためです。特に閉経後は軟骨が倍以上のスピードで摩耗するといわれているのです。