「スポーツ障害」の記事一覧(3 / 5ページ目)

腰椎すべり症

腰痛 スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 脊椎(背骨)は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個と仙椎、尾椎の合計26個の骨で出来ています。 これらの椎骨は、体を動かしても、簡単にはズレないように、靭帯などで守られていますが、何かしらの要因で、腰椎を支える力が不十分でズレてしまう事を腰椎すべり症といいます。 症状としては、同じ姿勢での腰痛、腰を反らした時の腰痛、下肢痛、歩行時の痛み等があります。 腰椎すべり症には、3つのタイプがあり、先天性すべり症、分離すべり症、変性すべり症に分けられます。 先天性すべり症は、生まれつき関節突起に問題があるものです。 分離すべり症は、成長期のスポーツ活動などで、疲労骨折で分離症になる事があります。上下の関節突起が支えを失ってズレてしまいます。 変性すべり症は、高齢者に多く、加齢による軟骨の片減りなどで変形したり、骨粗しょう症などで体重が支えられなくなって発症する事があります。 また、何度も繰り返していると発症しやすい動作があります。 それは、腰を反らす動作です! 特に、重たい物を持ち上げる動作は、腰を反らしながら腰に負荷をかけるので、仕事やスポーツなどで、同じ動作を繰り返す人は注意が必要です。 すべり症と診断をされた方でも、腰を反らす動作の妨げとなる箇所に動きを付けてあげる事で、腰の負担が軽減します。 また、今、出ている痛みが、必ずしも、すべり症が原因とも限りません。辛い症状で悩んでいる方は、一度、施術を受けてみて下さい。 …

関節可動域がグンと広がる

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 関節可動域が広がるメリットの一つに運動能力向上効果があります。 施術を受けた人の大半は、その場で柔軟性や筋力の向上を確認しています。 しかし、それだけだと運動能力が向上したとは言えないので、その理由を説明します。 理由その1 関節可動域左右差 関節可動域左右差は筋力左右差などで起こります。誰にでも、利き手足があるので、力の左右差があります。しかし、過剰な左右差は筋収縮活動を妨げて、関節可動域を狭くします。 これは、関節や筋の損傷の原因になるだけでなく、コントロールやキレの悪さに繋がるのです。 理由その2 運動連鎖障害 背骨には24個の骨があり、関節一つ一つは小さくしか動かなくても、全てが連動すれば大きな動きになります。 この関節運動が妨げられると、体幹を使った捻転動作に支障が出て、一部の関節に負担がかかり、慢性痛や、運動機能低下が起きるため、パフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。   日常生活程度の動きしかしない人は、運動をしている人と比較すると、関節可動域が狭くなります。 社会人になったとたんに体が硬くなった人もいると思いますが、これは、体育や部活動をやらなくなり、体を動かす機会が減ったためです。 そのまま、中年期に突入すると体の硬くなるスピードは、さらに早く感じるはずです。 これは、運動をしない事で、筋収縮活動が減少して筋力低下が起こり、関節可動域が減少するためです。 体は、動かさなければ退化します! 例え、ダイナミックな動きをしなくても、関節可動域を狭めずにいれば、普段の動きも余裕を持った動きでいられます。それが、疲労しにくい身体になり、不要な痛みや違和感からも守れるのです。 …

関節痛の原因に繋がる運動連鎖とは

肘の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動連鎖とは複数の関節が連動して動く事です。 例えば、腕を伸ばしたまま、手首を回旋させると、連動して肘や肩が一緒に動きます。 同じ事を肘を固定した状態で行うと、他の関節に負担がかかる事がわかるはずです。 これは、運動連鎖が途中で妨げられると、一関節にかかる負担が増えてしまうという事です。 もしも、痛みの原因が運動連鎖障害である場合、患部を治療しても、痛みが消える事はありません。 テニスやゴルフをする方だと、手首や肘痛が起きる事がありますが、こういった運動連鎖が出来ていない箇所を正常に整えるだけで、患部の負担が減り、痛みの解消や障害予防になります。 これは、全身の関節にいえる事なのです。 …

痛みは連鎖する

肩の痛み 肘の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人の体には200の関節があり、単関節だけで動作は出来ません。 例えば、ボールを投げる上体の動きは、体幹から末端への連動が正常であれば、大きな力が発揮できて、ボールを速くも、遠くにも投げられます。 しかし、体幹の動きが悪いと、手投げになり肩や肘に負担がかかります。 これは、背骨を軸とする対角螺旋運動が妨げられて、十分な回旋が出来ないためです。 厳密には、関節の角度が影響しているのです。 角度がとれないまま強引に投げ続けると、筋や関節を痛めるリスクが高まります。また、それを庇う肘や手首もダメージを受けます。野球やゴルフをする方に肘痛が多いのもこれが原因という事が殆どです。 これが、痛みが連鎖する仕組みです! 一般的な治療では、患部に電気や湿布が使われますが、根本的な機能障害が残っている限りは、一時的な痛みの緩和にしかなりません。スポーツに真剣に取り組んでいる方は、慢性的なスポーツ障害になる前に、早急に改善しなければいけない問題なのです。 また、スポーツをしない方においても、日常生活や仕事を快適にするには、慢性痛になる前に、関節に起きている機能障害を取り除く必要があります。 関節機能障害は早期であれば、すぐに改善しますが、連鎖すれば二次障害へと繋がるのです。 …

腰を捻じり過ぎていませんか?

腰痛 スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする人なら、監督やコーチから、腰を回転させろといわれた事があると思います。  そして、その度に、力いっぱい腰を捻っていませんか? 腰の回転は、腰でやると思っている人がいますが、腰は、もともと回転しない構造です。 例えば、立ったまま後に振り向く動作をした場合、胸椎は35度、腰椎は5度しか動きません。それ以外は頚椎と股関節が補います。 これは、骨格の構造上の問題なので、無理に腰を捻じると腰椎に負担をかけてしまうのです。 体幹の回旋には使われる関節は、主に胸椎と股関節です。 これらが複合して動くと、腰が回転して見えるのです。 逆の考え方をすると、腰が回転して見えない人は、胸椎または股関節、あるいは、その両方の動きが悪いのかも知れません。 そうであるなら、胸椎や股関節の動きを正常にすれば、腰にかかる負担は劇的に改善できます。 気を付けなければいけないのは、もともと、柔軟性がある人です。柔軟性のある人は、関節の遊びも大きいので、硬い人より不随意の動きが出来てしまいます。 仮に、その人にとっての胸椎と股関節の動きが悪くても、捻転が大きいため腰が回転して見える事があるのです。 しかし、例えそうであっても、関節の構造は同じなので、腰に負担がかかる事は間違いありません。逆に硬い人より過剰に動かされてしまう事で、腰椎の支持性が低下してしまう事もあるのです。 …

運動前ストレッチは本当にパフォーマンス低下する?

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 近年の研究データで、ストレッチングをすると筋力の発揮を低下させてしまうという結果がでています。一昔前なら、運動前の準備運動でストレッチングするのが当たり前でしたが、この結果が出た事で、ストレッチングをしなくなった人も多いようです。 しかし、このデータは、ストレッチングをしなくてよいという意味ではありません。 人の体は姿勢を保つだけで筋力が必要です。僅かな緊張でも長く続けば、徐々に筋緊張が高まり、身体は硬くなります。 硬い体のまま運動をすれば、関節可動域が狭くてスムーズな動きは出来ません。また、急にダイナミックな動きをすれば怪我のリスクも高まります。 そういった事を防ぐ意味でもストレッチングは必要なのです。 ストレッチングには『静的』なものと『動的』なものがあり、目的に応じて使い分ける必要があるのです。 ●静的ストレッチング スタティックストレッチング 主にクールダウンで使われる方法で、柔軟性の向上や、筋肉にたまった老廃物を排出する効果があります。ゆっくりと数秒間伸ばしたまま静止するストレッチで、安全面でも怪我のリスクは少ないですが、体を温めてからやれば、より安全で効果が出やすくなります。しかし、このストレッチを競技前に入念にやると、筋が弛緩し過ぎてパフォーマンスが低下する事がありますから、筋力を必要とするパワー系競技をする人は注意が必要です。 これによく似たストレッチングで、第三者の補助を受けて、より関節可動域を広げるパッシブストレッチング(他動的ストレッチング)というのがありますが、筋にかかる力が大きくなる分、危険性も高まるので、補助者の加減で効果に差が出ます。 ●動的ストレッチング ウオームアップを10分ほど行うと、関節可動域が広がり、筋力を低下させずに、筋力発揮速度が上がる事がわかっています。(※Rosenbaumら、1995)。 これは、筋活動とストレッチを合わせる事で、筋の循環や筋温が上昇する事が関連していると考えられています。 バリスティック・ストレッチング 主にウォームアップで使われるストレッチですが、反動や、素早い振りの勢いを利用して関節可動域を広げるので、近年では危険性の高いストレッチングとされています。その理由としては、筋が伸びた状態で適応させる時間がないまま、伸長反射を繰り返すと筋硬直が起きる可能性があるからです。 ダイナミック・ストレッチ 主にウォームアップで使われるストレッチですが、バリスティックストレッチと見た目は似ていますが、バリスティックが強引なのに対して、ダイナミックは関節可動域を無理に超えさせないという違いがあります。 これ以外にも、アイソメトリックストレッチングやPNFストレッチングがあり、当院ではPNFを応用していますが、実際にはPNFとは似て否なるものです。 ●PNFストレッチング PNFストレッチングの正式名称は固有受容性神経筋側通法といって、リハビリの目的で開発されました。ストレッチしたい部位の伸長と収縮をかねた高度なストレッチで柔軟性と筋力UPを同時にかなえる効果があり、アスリートやファッションモデルにも人気のあるストレッチングです。 このように、ストレッチングで得られる効果は、柔軟性に限られているわけではありません。  関節可動域が狭ければ、怪我の原因にもなりますが、広いから怪我をしない事にもなりません。  関節を支える靭帯や筋が緩ければ、怪我の原因になるし、慢性障害にもなりやすいのです。 ストレッチングがパフォーマンスに影響するのは間違いないですが、筋の柔軟性だけで関節可動域が広がるのではありません。 関節に拘縮が起きていれば、動きが連動しないため、ストレッチ効果が引き出せなくなるのです。 当院の施術を受けた方ならわかりますが、ストレッチをしたわけではないのに、柔軟性に変化が出たはずです。 これは、関節をまたぐ筋肉の拘縮が取除かれたためです。このように拘縮を取り除いた後でのストレッチが、より確実に柔軟性を高める事が出来るのです。 …

テニス肘(肘の痛み)

肘の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 テニス肘は、別名、上腕骨外側上顆炎といいます。 主な原因は、テニスプレーヤーであれば、ボールを打つ時の衝撃が、繰り返し肘に伝わった事による負担の蓄積です。ところが、テニスをしなくても、手首をよく使う人や、重いものを持つ職業の人は起こりやすい障害なので、通称テニス肘と言われています。 症状には、物を持ち上げる動作で、親指側の肘に痛みが出ます。一般的な治療は保存療法で、湿布や局部注射、ストレッチなどが行われていますが、それだと根本改善にはならずに、痛みが消えても再発を繰り返すだけなので、本当にテニスをしている方にとっては致命傷にもなりかねません。 根本的な対策は、肘にかかる負担を減らす事が重要です。過去の症例では、テニス肘を発症する人の多くは、肩甲骨周囲の硬さが目立ちました。 また、テニスプレーヤーの場合だと、一般の人よりもダイナミックな動きが要求されるので、股関節や脊椎の硬さが影響して、体幹から手脚への連動が不十分な事が考えられます。 これらは、関節の拘縮を取除いて、正しい身体の使い方に変えると、肘にかかる負担が分散して、予防と対策が同時にできます。 …

一流のアスリートに学ぶ

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 世の中には、人間離れした才能をもっている人がいます。 その多くは、人一倍努力も積み重ねてきた人達です。 一般の人達は、テレビに出てくる有名な人しか見る機会がないと思いますが、表に出ない隠れた逸材がいる事も事実です。 そういった、隠れた『本物』は、自身の向上にしか興味がなかったり、チャンスに恵まれなくて表舞台に立てないでいる人もいます。 また、せっかく夢がかなっても、体の故障でリタイヤする人もいます。 私も、仕事を通じて、多くのアスリートと接する機会があるので、考え方や体の使い方で意見を交わしていると、ある事が見えてきました。 ①優秀なアスリートは、相手のミスを願わないが、実力のないアスリートは相手のミスを願う。 実力がある人の考え方は、相手が上手ければ、それ以上に上手くやろうとします。実力が下だと、相手のミスを願います。言い方を換えると、自らの実力が下と認めているのです。 誰だって強い人より、弱い人と戦った方が勝率が上がりますが、それでは強くなれないのです。 ②優秀なアスリートは基本に忠実である。 優秀なアスリートの中には、独特な動きをする人がいますが、良く見ると基本に忠実な人が多い事に驚かされる事があります。これは、基本を理解しているから出来る事で、基本動作を自分なりに応用しているのです。  基本を知らない人の動きは、関節に負担のかかる動きをしているのです。 それぞれのスポーツに基本がありますが、基本とは体の使い方です。 基本を正しく理解していれば、自分の動きに応用する事が出来ます。 要は、エネルギー効率と体の負担を最小限にパフォーマンスを向上させれば良いのです。 途中でリタイヤしてしまう人の多くは、他人よりセンスが良くて、コーチや監督からフォームの修正をされてこなかった人達です。 これは、基本を疎かにしたスポーツ障害です。 こんなつまらない事で、人生が左右されてしまうのです。また、基本を知らずに、見た目だけを真似る人もいますが、本当に真似るべきは、見た目ではなく、その人の姿勢なのです。 …

3000万人もの人が膝痛に悩んでいる

膝の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 膝の痛みを抱えている方の数は、全国に3000万人以上と言われてます。 それだけ膝には負担がかかるという事です。 日常動作で膝にかかる負担は、歩行で体重の3倍、階段の昇り降りでは7~8倍になります。 しかし、負担がかかっても、全員が痛くなるわけではありません。 痛みには、必ず原因があるはずです。 例えば、スポーツをしている人だと、急激な方向転換やジャンプ動作で『靭帯を損傷』する事があります。また、着地動作や接触などで『半月板損傷』を起こす事もあります。 一昔前までは、部活動でうさぎ跳びをやらされた方も多いと思いますが、これも半月板を痛める原因になるため、今はやらない所が増えています。 成長期の子供に多い膝痛だとオスグッド病。これは、成長期に痛みが出る事から、成長痛ともよばれます。 原因は、血液循環不良やホルモンの異常、大腿四頭筋が引っ張られる事などです。  特にスポーツをしている子供に多く発症しますが、発症する子供たちをみていると、その多くはストレッチ不足が関係しています。 膝関節に負担のかかるスポーツにマラソンがあります。マラソンランナーに多い膝痛だと、ランナーズニーがありますが、これは腸脛靭帯の炎症です。 ランニング時の膝の屈伸動作で、腸脛靭帯が大腿骨に擦れて炎症が起きるのです。 その原因はアライメント不良による筋の柔軟性低下です。  アライメントが狂うと、軟骨の片減りが起こります。軟骨には神経がないので痛みを感じる事はありませんが、削れたカスが滑膜に炎症を起こすために痛くなるのです。 痛みを抑えるには、軟骨が擦り減らないようにするしかありません。 その一つが歪みを整える事です。  …

運動能力の開発法

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする人であれば、運動能力を高めたいのは当然です。 私が思う、運動能力の高め方には二通りの方法があります。一つは、トレーニングでパワーや柔軟性を付けたり、スキルアップする事。 もう一つは、低下した機能を回復させて、本来の能力を引き出す事です。 このうち、手っ取り早いのは後者です。 限界まで鍛えた事のある人は、これ以上は無理とスランプに陥った経験があるはずです。その原因には肉体的なものと、精神的なものがあります。 これらは、互いに影響し合っているので、どちらか片方で済む事はありません。 まだまだ先のある若者の勢いと、ある程度の年齢に達して、後がない状態の人が対等に戦えば、いかにベテランであっても、精神的なプレッシャーに負けてしまいます。 これが、精神面に影響する一大原因の一つなのです。 怪我の功名という言葉がありますが、怪我をした選手の方が、余計なプレッシャーから解放されて、いい結果を出すなんてことは、よくある話です。 ですから、成熟した選手は、新たに、体を鍛えなおすよりも、低下した機能回復を考えた方が、確実に運動能力は高まります。 また、機能回復する事で、使われていなかった箇所が活性化するため、それから鍛えなおす事も可能なのです。 …

ページの先頭へ

Copyright © 2024 kokkakucare.com. All Rights Reserved.  WordPress Premium Plugin