「腰痛」の記事一覧(2 / 7ページ目)

丸まり腰から反り腰に変化した症例

実際の症例 腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回の症例は、骨盤後傾から骨盤前傾への姿勢変化についてです。 小学生の頃から施術に通われていて、現在も部活でバスケットをしている子が、久しぶりに腰痛で来られました。 動作検査をすると、前屈で痛みは出ませんが、後屈動作に痛みが出て、側屈と回旋動作は伸びた側に痛みが出ました。 症状が筋肉痛に思えたので話を聞くと、部活の部員が少ないために、痛くても練習が休めないとの事でした。 筋肉はトレーニングによる損傷と回復を繰り返して鍛えられますが、回復しないうちに負荷がかかると損傷が回復せずに炎症することもあります。また、今回のケースは不良姿勢による影響もありました。 不良姿勢での運動は、通常の姿勢よりも無理な体勢を強いられるからです。初回の記録をみると骨盤後傾と記されているのに、今回は骨盤が前傾に変化していました。姿勢の変化は年代や妊娠で変わる事がありますが、今回のケースは姿勢変化の起きる時期と不良姿勢が重なりハイパーモビリティー(動き過ぎ)になってしまったのではないかと思えます。 ハイパーモビリティーになると、関節が不安定になります。骨盤が前傾する人は腰椎すべり症、分離症、脊柱管狭窄症に繋がる事も考えられます。また、骨盤が後傾する人は椎間板に負担がかかり、椎間板ヘルニアを発症することもあります。これらを防ぐためにも、全身の柔軟性とスタビリティーを高める必要があるのです。 …

ジャンパー膝(膝蓋腱炎)

腰痛 膝の痛み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ジャンパー膝とは、膝を酷使するスポーツに起きやすい疼痛で、正式名称を膝蓋腱炎といいます。 スポーツではバレーボールやバスケットなどのようにジャンプを繰り返したり走り回る競技にも多くみられるスポーツ障害です。 発症要因の一つとして大腿四頭筋の硬さが関与します。特に小中学生で発症するケースの多くはストレッチ不足や骨の成長に筋肉が追い付かない事があります。 ジャンパー膝を発症した人はうつ伏せで膝を屈曲させる検査を行うと腰が浮き上がり踵がお尻に付きません。これは痛みから逃げる動作ですが、それに加えて大腿四頭筋と腸腰筋の硬さがあります。大腿四頭筋や腸腰筋が硬くなると、膝屈曲時に膝蓋骨と周辺組織に過度な牽引力がかかるために膝の損傷が起きやすくなるのです。 これは、ジャンパー膝を発症していない人にも似たような特徴が出る事があります。その場合は反り腰腰痛や膝痛の予備軍なので大腿四頭筋や腸腰筋の柔軟性を高める必要があります。これらを放置しておくと連鎖的に骨盤の動きも悪くなります。 骨盤の動きが悪いと体幹が連動しなくなるため、疼痛やスポーツパフォーマンスの低下に繋がるのです。 …

痺れや痛みで歩けなくなる間欠性跛行

手足の痺れ 腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 間欠性跛行とは少し歩いただけで、足に痺れや痛みが出てしまうため、休み休みでなければ歩けない症状のことです。これは高齢者に多くあり、原因には二つあります。 その一つは脊柱管狭窄症です。 脊柱管狭窄症は加齢や腰にかかる負担の蓄積で発症します。これらは腰椎の変形などで背骨の内側を通る神経や脊髄が圧迫されてしまう事で症状が現れます。 狭窄症は身体を丸めると神経の圧迫が緩和されて楽になる特徴があります。 これを水道ホースに例えると、後屈動作で折れ曲がり前屈動作で広がるイメージです。そのため、身体を反る姿勢で症状が強くなるのです。 もう一つの間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症による血流障害があります。これは血管の病気で起きるので、対応も整形外科ではなく血管系の病院になります。 原因がわからなくて、どこの病院に行けばいいかがわからない人もいますが、この二つの間欠性跛行には見分け方があります。脊柱管狭窄症は身体を丸めなければ楽にならないのに対して、閉塞性動脈硬化症は少し休むだけで歩けるようになります。 注意しなければいけないのは、既に脊柱管狭窄症と診断された人かも知れません。脊柱管狭窄症は進行するのでいつ間欠性跛行が起きても不思議ではありません。そうなると仮に閉塞性動脈硬化症を発症しても血管の病気と思わずに見過ごしてしまう可能性があるのです。 私の所にも脊柱管狭窄症の方がよくみえますが、その中で早急に手術が必要な方はまだいません。多くの方は経過観察中なので痛みの緩和に来られます。また、脊柱管狭窄症という診断を受けていても、痛みや痺れの原因が狭窄症とは限りませんから、歪みを整えるだけで改善緩和する事もあります。逆に血管の病気の疑いがある人は、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる事もあるので早急に病院を受診してはいかがかと思います。 …

関節痛と脱水症

関節痛 首の痛み 腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の痛みで訪れる人の大半は関節と筋肉が硬くなっています。そして、その多くの人が水分摂取量不足と感じています。水分摂取量が足りないと、血液が不足して、血流が悪くなり、老廃物が排泄しにくくなり“コリ”の原因になる他、体内から電解質が失われます。電解質が失われると、神経や筋肉に影響が出て、“足がつったり、しびれや脱力感”が現れる事があります。 人間の体の60%は水分で、その多くは筋肉に蓄えられます。筋肉に蓄えられた水分が不足すれば、関節と筋肉の弾力が低下します。 例えば、“ぎっくり腰や寝違い”は、全身疲労がきっかけで起きる、筋膜の損傷が多くあります。 これは患部にかかり続けた“負担の蓄積”が主な原因ですが、そこに脱水症状が重なると、さらに発症リスクが高くなります。 ぎっくり腰や寝違いが多い季節が、“夏と冬に集中”しているのも、それを物語っている気がします。この事から、脱水が関係する症状は、こまめな水分補給をする事を前提に、施術をしないと、改善には時間がかかってしまいます。 一日に必要な水分量は、体重の30分の1です。 成人なら、少なくても1日2リットル以上が必要です。あまり、水を飲まない人には大変な量ですが、いつでも飲める所に置き、目に付いたら飲むようにすると、少しずつ飲めるようになります。また、お茶やコーヒーは、体に良いとされてますが、利尿作用があるので、脱水ぎみの時は飲む量を控えましょう。 …

巻肩になる3つの要因

首の痛み 肩こり・首こり 肩の痛み 腰痛 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 不良姿勢の一つに巻肩があります。その多くは猫背姿勢でなるのですが、逆に、巻肩が猫背を作り出す事もあります。 巻肩とは、肩が内巻きに入り込んでいる姿勢です。真上から見ると、両肩がU字型になりますが、人によっては、片方だけ大きく入り込む人もいます。 巻肩の要因は3つあります。 例えば、立位姿勢、座位姿勢、寝姿勢のそれぞれで、起きる原因が異なります。 立位姿勢から不良姿勢になる事は比較的少ないのですが、ゴルフのように、クラブを握る姿勢は巻肩を作りやすいスポーツの一つです。ゴルファーにとって、巻肩は胸椎の回旋動作に影響するため、手打ちになって飛距離が伸びなくなったり、回旋動作に無理が生じて、腰痛を発症する事もあります。また、音楽活動をするボーカルの場合は、胸筋の緊張で声量が出なくなる事も考えられます。 不良姿勢の大半は、座位姿勢が原因になります。立位姿勢と比べて、座位は接地面が広いため、楽な姿勢がとりやすいためです。背もたれのない椅子に腰かけて力を抜くとわかりますが、背中が丸まり、両肩と顎が突き出て、首が反るはずです。このように、座位姿勢は猫背の原因と同時に巻肩を作り出すのです。 3つ目は寝姿勢ですが、これには、仰向け(背臥位)、横向き(側臥位)、うつ伏せ(腹臥位)があります。寝姿勢で巻肩になるのは横向きです。横向きに寝ると、下になる側の肩は前方に入りこんでしまいます。寝ている時間は長いので、肩甲骨周囲の血行不良が起こり、手のしびれや、一時的に感覚が麻痺する事もあります。 巻肩による症状は、首や肩のこり、痛み、痺れ、麻痺などがあります。また、運動能力の低下なども起きるので良い事は一つもありません。逆に、少しでも改善すれば、症状が緩和して、運動機能の向上が期待できます。 それと、巻肩の改善で両肩を後ろに引いてストレッチする事が多いですが、緊張の高まった胸筋群は簡単には緩みません。多くの人が、見える所ばかりを動かそうとしますが、本当のポイントは他にあるんです。 …

地面の突き上げから体を守る!

腰痛 膝の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人が活動する時間は、重力によって垂直方向の力がかかります。 身体には、この力に対して、衝撃吸収機能が備わっています。 直立姿勢だと、足底アーチ、膝、股関節、脊椎の弯曲などがあり、さらに関節の遊びで弾力を保っています。 衝撃吸収機能が常に正常なら良いのですが、加齢、過労、運動不足などで機能低下してしまう事があります。そして、機能低下が起きている時は注意しなければいけない動作があります。 例えば、高齢者の多くは筋力低下で、膝や股関節の屈曲動作を支える筋力が弱くなっているため、椅子に腰かけようとして、滑り落ちて尻もちをつく事があります。骨粗しょう症などがある人だと、脊椎圧迫骨折の危険性があるのです。 また、マラソンをする方なら、登り坂より下り坂のが、足腰にかかる負担が大きい事はご存知と思いますが、下り坂は、着地足の膝が伸びているので、地面の突き上げが脊椎の負担を増加させます。脊椎の弾力は、足底アーチ、膝、股関節、脊椎の弯曲などと共に、全身を守る重要な役目をしているのです!  …

妊娠中の姿勢変化と産後の骨盤矯正

腰痛 姿勢 痩身

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 女性が妊娠すると、ホルモンの影響で靭帯が緩んで骨盤が開きやすくなります。 その間に、お腹の中では胎児の成長にあわせて、母体に姿勢変化が起こります。 妊娠中期は、お腹が膨らみ始めて、重心が前方に偏るため、立位でのバランス維持で骨盤が後傾します。 後期は、さらにお腹が大きくなり、腰椎の前弯が強くなると同時に、後傾していた骨盤は前傾に変化して、胸椎の後弯も強くなります。 この変化は地球の重力に対してバランスを維持するために起こります。 妊娠前の姿勢と比較した場合 妊娠中期⇒骨盤が後傾して腰椎の弯曲が少なくなる(平背・丸まり腰) 妊娠後期⇒骨盤が前傾して腰椎前弯と胸椎後弯が強くなる(猫背・反り腰) 妊婦さんが腰痛を発症する確率は全体の50%以上いるのは、こういった姿勢変化が関係しています。 腰痛を発症した場合は、簡単なストレッチで痛みを緩和させるか、施術の場合は、安定期の身体を動かしても良い時期だけになります。 母体が腰痛などで心理的不安を持ち続ける事は、胎児にも影響するので、妊娠初期から正しい知識をもって予防していく事が大切です。 産後の骨盤矯正をするタイミングは、緩んだ靭帯が元に戻る半年程とされています。 最初の矯正は1ヵ月検診を受けて健康状態を確認してからのが良いでしょう。 産後の体型が元に戻らないという方は、妊娠中の姿勢変化が大きく関わっている事があります。 妊娠中から産後にかけては運動量の減少で、筋力低下が起こり、脂肪がつきやすくなるからです。体型を戻すには、産後1ヵ月後を目安にインナーマッスルを鍛える運動を始めると良いでしょう。 …

諦めていたスポーツへの復帰

実際の症例 腰痛 股関節の痛み 膝の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 相談者は、中年期になってからは、腰痛、股関節痛、膝痛が出るようになったそうです。 痛みは、年に数回という頻度で、かわるがわる出るとの事でした。 痛みの出る原因は、特に心当りがなく、しいて言えば、子供の頃からバスケットをしていたくらいとの事でした。 その当時は、時々、腰痛や股関節痛、膝痛があったそうですが、そのためにケアする習慣はなかったようです。 当院に来た時は、腰痛が酷くなったと言ってましたが、ぎっくり腰を発症した感じでした。 ぎっくり腰は負担の蓄積です。ぎっくり腰からヘルニアになる人も少なくありません。 そういった意味では、知らないうちに蓄積した負担が、耐え切れなくなってきた結果だと思います。 こういうケースは、負担を取除かない限り、ぎっくり腰を何度も繰り返します。 本人は、これからスポーツを再開したいと言う希望があったので、根本改善に取り組む事になりました。 ぎっくり腰の回復には、約一週間かかりましたが、その後からは運動療法で筋力左右差を取り除く施術をしました。 予想したより、関節の弾力回復が早かったので、運動療法の負荷を高めてトレーニング的な施術まで持って行けたので、今はスポーツを再開しているようです。 …

真の根本改善とは

腰痛 姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 痛みが、一回の施術で消える人のいます。 また、治ったと思ったとたんに再発する人もいます。 どちらも、珍しい事ではないので、正しい知識を持っていれば、真の根本改善が見えてきます。 例えば、慢性腰痛で来られた方が、一回の施術で痛みが消えたとします。 そのまま、痛みが出なければ良いですが、その日のうちに再発したら、違う治療院に行くかも知れません。 慢性痛の原因は負担の蓄積です。 人の体は、物ではないので、負担を物のようにどかす事は出来ません。 そのため、蓄積した負担は分散するしかないのです。 例えば、何人かでやる仕事に、一人が欠けると、その分の負担が残りの人にかかります。 これは、関節も同じです。 動きの悪い関節が一つでもあれば、他の関節に、その分の負担がかかり、周囲組織もダメージを受けてしまいます。 この負担を減らす方法は、動かない関節が正常に動くようにしてあげるしかありません。 たった、それだけの事で、痛みは、たちまち消えてしまいます。すぐに消えないケースは、ダメージを受け過ぎていたという事です。 また、痛みを消す事と再発を防ぐ事は、別に考えなければいけません。 再発を防ぐのは施術ではなく、体の使い方を修正する事だからです。 何年も続いていた慢性痛であれば、何年も間違った体の使い方をしてきた事になります。脳が記憶して、いつの間にか当たり前になっていた動きです。 体の癖を修正するには、悪い癖が付いた時のように、正しい癖を付けてあげなければいけません。そのためには、正しい動き方を学び、脳に認識させる事が重要なのです! …

脊柱管狭窄症

実際の症例 腰痛 膝の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 60代女性、変形性脊柱管狭窄症による腰痛の症例。 腰痛が出たのは10年前で、検査では変形性脊柱管狭窄症と診断されたそうです。 当時は、手術レベルではなかったため、リハビリをしながら経過観察中との事でした。 現在は、それから10年が経過しているので、かなり進行している感じでした。 この女性は、日常でのストレスが強いらしく、首肩の緊張で指先まで力が抜けなくなっています。 身体の状態は、特に胸椎と仙腸関節の動きが悪く、股関節の動きが制限されているため膝関節が不安定になっていました。 膝の検査を勧めた所、変形性膝関節症が発見されました。 胸椎の動きが悪いと、股関節に負担がかかり、股関節の動きが悪いと、膝に負担がかかります。 こういった二次的な障害が連鎖して負担が蓄積して脊柱管狭窄症や、変形性膝関節症を発症したと考えられます。 施術では、仙腸関節と股関節を最後に調整した結果、仙腸関節周囲のしこりが取り除かれ、僅かしか動かせなかった回旋動作が正常範囲まで広がりました。 脊柱管狭窄症は、加齢とともに進行するので、定期的に施術を続けていただいています。 …

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