長年の不調に苦しめられている人は、一日でも早く、元通りの体に戻したいと願いますが、焦りは逆効果になります。

例えば、硬くなった体を、早く柔らかくしたくて、強引なストレッチをする人がいますが、筋の作用を考えると、ストレッチの可動範囲は、自動運動と他動運動の間で行わなければなりません。
一人で行うストレッチを自動運動とした場合、人に補助してもらうストレッチは他動運動です。 補助が付いて、押してあげれば、より可動域を広げる事が可能ですが、限界を超えてまで押すと、伸長反射で筋が収縮しようとするために、かえって、ストレッチ前よりも硬くなってしまいます。

慢性症状を改善するケースにおいても、一日で大きな変化が現れる人は、普段使われていなかった箇所が刺激されるので、筋肉痛のような痛みが出る事があります。
これは、揉み返しとは違いますが、運動をしない人は驚かれるかも知れません。また、過剰な筋緊張が改善されると、血流が良くなり、身体が痒くなったり、老廃物が流れて、怠く感じる人もいます。

こういった好転反応が苦手な人は、施術後に水を飲むと緩和されます。

好転反応は、筋肉量の少ない高齢者や運動をしない女性に多いのですが、こういった人は、施術の変化がわからない事もあります。

通常だと、最初に比較的大きな変化があり、徐々に変化が少なくなって、いつの間にか気にならなくなって改善となりますが、中には、最初は僅かな変化しかなかったのに、いつの間にか痛みが消えていたケースもあります。
どちらにしても、回復期の後半は、いつの間にか気にならなくなるという事です。

それには、間隔を空けずに、適度な刺激を、繰り返す事が重要です。

人は忘れるように出来ています

良くなる過程においては、痛みを忘れていく事が正常であり、痛みを意識しているうちは改善していない事になります。
そして、痛みが消えた後は、もしもの再発に備えて、自宅でエクササイズを続ければ良いのですが、多くの人は、それが出来ません。
そういう人は、月に一度だけでも、身体のケアをして下さい。