骨格ケアセンターの渡邊英司です。
運動時の動作は個々の関節が単独で動くのではなく、全身が連動して様々な動きが出来ます。
中でも、体幹の動きはとても重要です。
体幹の基本的な動きは、前後屈、左右側屈、左右回旋の六通りですが、これらは、純粋な単独運動ではなく、関連する部位が、互いに協調しあって行われます。
例えば、側屈には回旋が伴なうので、どちらかの動きが悪くなれば、可動性に影響します。
それだと、スポーツの技術向上は期待できなくなります。
例えば、表現力が必要な、バレリーナやダンサーは、ただ動くのではなく、しなやかでバネのある動きが求められます。
手足を動きは、体幹からの連動が不可欠なので、僅かな動作制限があるだけで、ギクシャクした動きになったりして怪我の原因に繋がる事があります。
現代のように、指先一つで何でもできる時代になると、身体を動かさなくても用が足りてしまうために、体幹を使う頻度が減ってしまいます。
特に、脊椎は、個々の関節を一つ一つストレッチする事が出来ないだけでなく、もともとの可動範囲も小さいため、硬くなりやすい関節なのです。
これらは、普段からストレッチを続けている人は起きにくいですが、続けている人でも、ストレッチそのものに、個々の癖が生じる事があります。
その癖が、かえって逆効果になる事もあるのです。
その理由は、一般的な認識に原因があります。
身体の柔軟性というと、開脚が大きく広く事や、前後屈で深く曲げ伸ばしの出来る事と思われがちです。
ところが、そういった人でも、体幹と手足の連動が出来ていない人が大勢いるのですす。これらは、部分的に関節可動域が広かっていて、全体的には動けていないという事です。
全身の関節の動きが正常であれば、全体的な運動リズムが改善して、一部位だけが動き過ぎる事がありません。
また、過度な緊張が解消されるために、全体的なパフォーマンスの向上が期待できるのです。