骨格ケアセンターの渡邊英司です。
スポーツ活動中に起きた骨折、打撲、筋腱や靭帯の断裂などの怪我をスポーツ外傷といいます。
そして、練習時の繰り返し動作などで起きる不具合をスポーツ障害といいます。
これらは、区別して考えなければいけないものですが、検査で判別しにくいものもあります。
例えば、スポーツ外傷であれば、専門は医療機関ですが、スポーツ障害は、我々、施術家やスポーツトレーナーのが詳しいはずです。
また、スポーツをしない人でも、職業や生活習慣によっては、スポーツ障害と同じ症状が現れる事があります。
テニスをしない人がテニス肘になる事も、普通ならおかしな話ですが、これらは通称なので病名ではないからです。
一般的な認識では、スポーツは健康に良いと思われがちですが、本格的にスポーツをする人は、過酷な運動をするので、体には負担がかかります。
スポーツの多くが、一方に偏った運動を強いられるため、筋力左右差が生じやすくなり、体が歪んで筋の収縮が妨げられます。
体の歪みや関節のズレは、筋や関節の拘縮の原因となり、衝撃吸収能力を低下させる他、関節摩擦の増強は動きにも影響します。
この事から、特定の部位に痛みが現れていなくても、体が歪む事自体が、スポーツ障害の原因になるのです。
スポーツ障害は、スポーツ外傷と違って怪我ではないため、矯正的なエクササイズや手動筋と拮抗筋のバランスを考えたトレーニングを心がける事で回避出来ます。
しかし、スポーツ障害も、ほおっておくと症状が進んで、スポーツ外傷へと繋がる事が往々にしてあるのも事実なのです。