実際の症例 60代男性
数か月前から、肘の痛みが徐々に強くなり来院した方の症例です。
症状は左肘腕橈関節付近の痛みでした。何かをしたから痛みが生じたという記憶はないとの事でした。
肘に痛みが生じる原因で、心当りがないケースの多くは日常姿勢が原因です。
例えば、パソコン操作で肘を曲げたままの姿勢であったり、自身の腕を枕代わりにするなどです。
カウンセリングでは、常に腕枕をしている事がわかりました。
また、以前は右肘が痛んだむ事もあったらしく、原因は、ほぼ腕枕だろうと推測できました。
しかし、思い込みは判断を見誤る原因になるので、あくまでも選択肢の一つと考えるべきです。
肘関節の主な機能は屈曲伸展です。
痛みが親指側か小指側かで、アプローチの方法は異なりますが、基本的には腕尺関節の遊びを回復させる事です。
また、特に重要なのは回内回外の動きに左右差が生じていないかです。
これらを詳細に検査していくと問題が見えてきます。
しかし、肘の不具合が肘だけの問題とは限りません。
肩や手首の動きが悪くて、肘に負担がかかる事はよくあるからです。
痛みや違和感は、様々な要因が複雑にからみあって起こります。
それらの要因を、一つ一つ潰していく事で、本当の原因に辿り着くのです。
今回のケースは、推測通りのアプローチで変化が見えたので、同じ施術を複数回繰り返していけば効果が現れるでしょう!