今年もあと少しです。 12月は仕事の後片付けや大掃除で大忙しだと思います。また、コロナが落ち着いてきたので、忘年会をやる会社も増えていると思いますが、飲み過ぎには注意しましょう。 内臓が疲れてくると、内臓機能の低下で自律神経が乱れやすくなる他、筋肉にも影響が出て、全身のこりや痛みなどに繋がりやすくなります。また、身体の疲れ以上に、疲れが抜けなくなる事もあります。 今月の不調予報ですが、大掃除中に腰を痛めての駆け込みが2名。年内中に済ませなければいけない仕事で、無理をしたことで腰痛が悪化した人が3名いました。その他にも、類似したケースが数名いたという事は、まだ氷山の一角ではないかと思っています。 気が張っている時は何とか大丈夫でも、後から疲れが一気に出る事があります。同じ姿勢を続けたり、中腰作業をする人は、十分に気を付けて下さい。 今年もまだ20日あります。疲れを溜め込んで、不調で寝正月にならないように、自身の体をいたわりながら、良い年を迎えたいですね。 私自身が何でもなければですが、月、水、金を除き、夜間は20時迄の営業します。また年内は31日17時迄となりますので、ご予約はお早めにお願いします。 …
歪みは万病のもと?
歪みなんて私には関係ないと思われている人もいると思いますが、体は誰もが例外なく歪んでしまいます。 今回は、体が歪む理由と歪んだらどんな影響が出るのかを検証していきます。 体の歪みは、服の上からわかりずらく、多くの人は自身の体の状態を知りません。 骨格の形状は遺伝もあるので、体系的に不調が出やすい人もいます。 遺伝による体型以外には、歪みによって、猫背、巻肩、肩の高さの左右差、ベルト位置の左右差、顔、O脚、X脚、お尻やバストが垂れるといった事があります。また、外見以外では、腰痛、肩首のコリ、膝痛などの痛みや違和感が出る事があります。 これらを放置していると、関節の片減りが進んで変形に繋がりやすくなります。 そもそも、どうして体は歪んでしまうのか? 人は生まれながらに利き手足が決まっていて、成長過程で得手不得手がハッキリしていきます。これは機能分化なので異常ではありません。しかし、筋肉の先端が腱で骨に付着しているため、得意不得意の動きで、筋力左右差が生じるため、強い筋肉に引っ張られて関節のズレや捻じれが出るのです。 人が活動する限りは仕方のない事ではありますが、激しいスポーツや同じ動作を繰り返す職種の人は、筋肉のアンバランスで歪みやすくなります。であるなら、筋肉の少ない人は歪まないかというと、そうはなりません。筋力がない人は、関節を支える力も弱く、関節がズレやすいからです。 風邪は万病の元というように、歪みも様々な疾患の元になるのです。 関節は連動して動くため、一つでも動きの悪い箇所があれば、動作に制限が出たり、一部位に負担がかかるようになります。また、関節がズレると、骨と骨を繋ぐ靭帯が引き伸ばされて痛みが出ます。そして、関節周囲の組織もダメージを受けていき、完全に破壊されてしまうと外科手術が必要になる事もあるのです。 この記事を読む人で、当院に来た事のない人のために少しだけ施術方法をお話しします。一般的な骨格矯正は、骨をボキッとやるものが多いですが、当院では全身200個の関節の調整を行なって、全身の歪みを整えます。 関節は連動して動くため、僅か一箇所でも動きの悪い箇所があると、スムーズな動きが出来なくなるため、動かない関節をカバーして、正常な他の関節が過剰に動いて補助します。一次的には、便利な機能ですが、長期に続くと、カバーした動きに合わせて体が歪んでしまい、それを脳が正常と判断してしまいます。 要するに、長期の歪み、体の異変に気付けなくなり、慢性痛や軟骨の変形に繋がりやすくなるのです。また、歪みを整えても、直ぐに戻ってしまう人がいますが、それは、悪い状態を正常と間違えて記憶した脳が、正しい姿勢を違和感と認識して戻そうとするのが、戻りの正体なのです。戻りをなくすには、複数回の施術で違和感を取り除くしかありません。それによって、徐々に正しい姿勢を認識して、戻りずらい骨格になるのです。 …
急性痛と慢性痛の違い
痛みは、急性痛と慢性痛に分けられます。 急性痛とは、突然の怪我や病気によるものなので、それらが完治すれば痛みはなくなりますが、完治後も消えない痛みが3か月以上続くと、慢性痛になる事があります。 例えば、病気や怪我で外科的な手術による傷口の癒着は、半年ほどで改善するといわれますが、その間に、筋肉や関節の機能が低下して、可動域が減少したり、体の歪みによる違和感や痛みが出る事もあります。また、外部の衝撃なしで起きる怪我だと、ぎっくり腰もその1つです。ぎっくり腰の7~8割は筋膜損傷ですが、原因としては、重いものを持ち上げた時よりも、洗顔動作などの日常動作で発症しています。 筋膜は筋肉の上を滑るように動きますが、筋肉の使い過ぎで負担が蓄積した箇所は、水分を失なう事で柔軟性がなくなり硬くなります。そこに、無理な姿勢による力がかかる事で裂けてしまうのです。傷ついた筋膜は、回復に1週間程かかりますが、その間にこじらせると、さらに回復時間が長引いてしまいます。また、筋膜は全身に張りめぐらされている他、厚みも均一ではないため、腰以外の、どこに損傷が起きても不思議ではないのです。 痛みは異変を知らせるシグナルなので、違和感があれば早めの処置が必要です。こじらせて慢性痛になると、異変を知らせる役目が果たされなくなり、重大な疾患に繋がる事もあるのです。 …
免疫力UPの生活習慣
コロナ禍での長い自粛生活がようやく終わるかと思っていたら、次はインフルエンザが流行っています。これも、免疫力が低下しているせいかも知れません。 免疫力を高めるには、体を冷やさない、栄養、睡眠、よく笑い楽観的に生きる、適度な運動などが重要ですが、その中でも、多くの人が該当するのは、自粛生活による運動不足かも知れません。 運動をしている人としていない人を比較すると、運動をしていない人は、癌、鬱病、認知症などのリスクが高くなります。 もちろん、運動量にもよりますが、スポーツクラブやジムで筋トレを週に2~3回やっている人は、心血管疾患や癌、糖尿病のリスクが低くなると言われています。また、ウォーキングも関節にかかる負担が少ない運動なので、足腰に痛みがなければ、毎日60分を目安に歩くようにすると、健康維持や痩身効果にも期待できます。 …
歯ぎしり・食いしばり
歯ぎしりや食いしばりの原因の多くはストレスといわれています。食いしばりが続くと慢性的になり、頬っぺの内側を噛んだり、首肩のこりが続いてしまいます。 また、歯の詰め物が取れやすくなったり、頬の筋肉の緊張で、顔が大きく見えてしまいます。 ストレス以外の原因では枕が合わないという人もいます。合うものがなくて、オーダーしたという話も聞きますが、それで改善したという話はあまり聞きません。これは、オーダー枕が悪いのではなく、首や肩のコリが酷い時に、枕を合わせているからだと思います。首が悪い状態では、首の可動域が狭くなっていて、頚椎の弯曲が歪んでいるはずです。 その状態で枕合わせをすれば、悪い形に合わせた枕が出来上がってしまいます。それだと、せっかくのオーダーが無駄になるだけです。順番としては首の緊張を取除いてから枕合わせをするべきなのです。また、歯ぎしりや食いしばりの強い人は、高めの枕よりも低めの方が症状を軽減します。なぜかというと頭部が持ち上がると、顎を引いた状態になり、顎に力が入ってしまうからです。花粉症などで鼻詰まりがある人や、寝ながらスマホや読書をする人は、姿勢にも気を付けましょう。 …
低気圧不調と慢性不調!
低気圧など、気圧の変化で、何かしらの不調が出る人は3人に1人と言われています。 低気圧不調の原因となるのは、血管拡張による神経圧迫、自律神経の乱れ、水分バランスの乱れなどがあります。 例えば、南からの温かい風で気温が上がると、体が温度上昇に対応しようとして副交感神経が活発になるため、血管が拡張してズキズキした片頭痛が起きやすくなります。 逆に、低気圧が去ると、北風で気温が下がり、交感神経が活発になって、血管の収縮で血流が悪化するため、体が過緊張したり緊張性の頭痛が起こりやすくなるのです。 頭痛の場合でいうと、他にもストレス性の頭痛があり、交感神経の活発な人に起こりやすく、寒さで交感神経が活発になる事で症状が悪化します。今年は気温の変化が激しいので、例年よりも、体のハリや頭痛が悪化するかも知れませんので、体を冷やさないようにしましょう。 ここまでは、気圧の変化による不調でしたが、気圧意外にはどんな原因があるのか?交感神経や副交感神経のいずれかが活発に働く原因に性格が関係しています。 副交感神経が活発な人は、おっとりしている人に多いとされていて、低気圧の通過する時や、天気の悪い日、気温が上昇する日に副交感神経が活発になって症状が悪化しやすくなります。その場合は交感神経が優位に働くように、運動を心掛けると良いのです。また、普段から活動量の多すぎる人は、疲労が慢性になり交感神経と副交感神経の両方の働きが低下するため、気圧と関係なく不調が出やすくなるので、血流改善に向けたケアを心掛けましょう。 …
寒くなると調子が悪くなる原因
寒くなると、体調が崩れたり、体の痛みが出やすくなります。その原因の多くは、体の冷えが関係しています。 体が冷えると、循環不良になるため、自律神経が乱れやすくなるからです。 自律神経は、交感神経と副交感神経からなり、自分の意志とは無関係に働き続けています。寝ている間も心臓を動かしたり、体温調整をしているのも自律神経のおかげですが、このバランスが乱れてしまうと、体には様々な影響が出てしまいます。 例えば、胃痛、胸やけ、便秘、下痢などの症状が出たり、過呼吸、息苦しさ、動悸、不整脈、めまい、不眠、手足のシビレといった症状が出る事もあります。 もちろん、自律神経が乱れる原因は寒さだけとは限りませんが、人間関係や仕事などでストレスを抱えている人が、寒さがきっかけで悪化する事もあります。いずれにしても要因を減らす事が、自律神経を整える事に繋がります。その手始めとして生活習慣を見直しましょう。 生活習慣は次の5つで構成されているので、出来る事から改善しましょう。 ①栄養不足 ②睡眠不足 ③仕事(過労・人間関係) ④学業(受験・いじめ) ⑤運動不足 上記のうち、④は家族や周囲の人の協力が必要なので、異変に気付いてあげる事です。そして、落ち着いた音楽を聴いたり、半身浴や強張った身体をほぐしてリラックスする事も大切です。 …
痛みは消える!
日常生活で、仕事や家事に支障をもたらす原因の一つが、カラダの痛みで、日本人のおよそ8割の人が悩んでいるとされています。 頭痛を例に挙げると4人に1人とされ、女性の生理痛だと、約4割の人が悩んでいます。ところが、そのうちの7割の人が我慢しているか対処方がわからないといいます。 病気や怪我の場合でも、原因が明らかなものと、原因不明とされるものがあり、中には、明らかにされている病気や怪我が完治しても、消えない痛みに苦しんでいる人は少なくありません。 急性痛の場合、発症してすぐに症状が現れますが、その過程で症状が変化することがあります。 発症から数日経つと回復期に入りますが、機能が回復しても合併症のリスクがあります。 回復期を超えるあたりから一安心しますが、ここで気を緩めて不規則な生活習慣に戻してしまうと、再発しやすくなります。 今年の夏は、例年より暑さが厳しいためか、ぎっくり腰を発症する人が増えています。 ぎっくり腰の原因は様々ありますが、中でも骨格の歪みや、歪みや過度な筋疲労、筋力低下などによる筋力左右差と脱水による筋肉の異常が大きく関係しています。 そのため、ぎっくり腰の大半は筋膜損傷を伴うケースが多くあります。 ぎっくり腰を発症すると激痛で、その場から動けなくなることもあれば、時間と共に痛みが強くなるケースがあります。 通常は痛みのピークが発症から24時間後に来ますが、特に寝起きはカラダが硬くなっているため、翌朝が辛いはずです。 筋膜が傷つくと、改善には、順調でも1週間かかります。無理をして仕事やスポーツを続けたり、最初の処置を誤れば、2週間以上引きずるケースも少なくありません。また、椎間板ヘルニア、分離症、すべり症といった疾患を抱えているの場合、ぎっくり腰をきっかけに、疾患をより悪化させてしまう事もあります。 いずれにしても、発症後は適切な処置を行う事。さらには、睡眠、栄養など、正しい生活習慣を心掛けながら、要因を取除けば、消えない痛みはありません。 …
脱水と関節痛
今年の夏は平年よりも高い猛暑になりました。 猛暑というと熱中症に気を付けなければいけないのですが、突然起こる関節痛も無関係ではないのです。 人のカラダは60%以上が水分です。水分量は年齢で異なり、赤ちゃんが70~80%、成人男性が60%、成人女性55%、高齢者だと50~55%程とされています。これらの平均値は水分摂取量の少ない人だと、さらに少ないと思った方がよいかも知れません。 近年の猛暑続きだと、炎天下での仕事やスポーツは、1時間に1リットル以上の汗をかくことがあります。 水分摂取量は体重1キロ当たりで35mlなので、体重60キロなら2.1リットル必要です。そのため、毎日2リットル以上の水分摂取が推奨されていますが、炎天下で汗をかく人は、2リットルでは追いつくはずがないのです。また、冷房の利いたところで仕事をしている人でも、入浴や睡眠中には汗をかきます。あまり汗をかかない人でも利尿作用のある飲料ばかりを好んだり、下痢をしやすい人は、知らぬ間に脱水になっている事もあるのです。 脱水による症状は様々ですが、カラダの痛みが脱水と関係している事は珍しくないのです。 例えば、ぎっくり腰、寝違え、こむら返り、頭痛、手のこわばり、手足のシビレ、筋肉痛、関節痛・・・これらは、どの季節でも起こり得る事ですが、これらの症状の出る人の多くが脱水気味なのです。その原因の多くは筋肉の収縮が正常でないために起こります。 水分は筋肉に蓄えられて各器官に分配されます。水分が不足すると筋肉の収縮が悪くなり、筋肉の収縮が悪くなることで、関節が拘縮し、同時に血液循環や神経の働きも妨げられます。その影響が上記、症状で現れるのです。 脱水の初期症状では、背伸びした時にふくらはぎが攣ったりしますので、信号が出たら、大事に至る前に水分摂取を心掛けましょう。 …
長引く五十肩 原因と対策
四十肩や五十肩の正式名称は肩関節周囲炎と言い、関節と周辺組織が加齢で炎症が生じて、痛みや肩関節を包む膜(関節包)の癒着による肥厚で関節の体積が減り、肩が硬くなってしまいます。 発症から改善にかかる期間は平均でも一年以上というものが多く、痛みが消えても関節可動域が減少する後遺症が残るケースが大半です。何年も改善しないケースの場合だと、五十肩とよく似た症状の腱板断裂や石炭沈着性腱炎だったといいう事も少なくありません。 腱板は肩甲骨と上腕骨を繋ぐ4本の腱で、上から棘上筋、棘下筋、肩甲下筋、小円筋で構成されていて、そのうちの棘上筋の損傷が多くあるようです。また、棘上筋が損傷すると、その負担により棘下筋まで損傷してしまう事もあります。 腱板損傷は自然には治らないため、状態が良くなければ外科手術しかありません。時々、いつの間にか治ったという話を耳にしますが、それは腱板損傷ではなく、疑いというだけだったと考えるのが自然だと思います。 石炭沈着性腱炎は肩関節にカルシウムが溜まることで炎症が起きてしまいます。これも自然には治りません。この二つ以外にも、最近注目されているのが新生血管です。新生血管とは正常な血管から枝分かれした新しい血管の事です。新生血管はもろくて血液がもれやすく、もれた血液中の白血球が炎症を引き起こす要因になったり、血管に沿って伸びる神経が痛みを脳に伝達するとも考えられています。 これらに共通するのは、関節可動域の減少です。肩関節の可動域が減少すると胸椎に影響が出る他、その上下にある首や腰にも負担がかかります。また、腕を挙上した姿勢では腰が反れてしまうため腰痛を発症しやすくなります。人の動作は対角螺旋で動くので、主に回旋で使われる胸椎が動かなくなると、日常動作はもちろん、スポーツパフォーマンスの低下になります。関節の動きはストレッチだけでは改善できない事が多く、場合によっては逆効果になる事もあります。 例えば、関節可動域を広げるにはストレッチが有効とされてますが、場合によっては筋や皮膚を伸ばしたい方向とは逆に収縮させた方がよい場合があります。収縮については専門的な技術が必要なものもあるので、肩の障害でお悩みの方はご相談下さい。 …