骨格ケアセンターの渡邊英司です。
これは、実際の症例の一つですが、学生の背中から腰部にかけての痛みです。
最初はただの腰痛と思っていたけど、数日が過ぎても回復の兆しがみえず、痛みは強くなるばかり。
当センターに来た時には寝返りも打てない程の痛みで、夜も眠れなかったそうです。
痛みが強すぎて動作検査の殆どが陽性に出てしまう程でした。
また、触れるだけで痛がるため、施術どころか、力が抜けなくて筋緊張を高めてしまう恐れがあったので、病院での検査を勧めました。
こういった症状は何度か経験していますが、おそらく筋筋膜性疼痛症だと思います。
これは推測ですが、運動部での練習は、筋肉痛が回復する前に、筋肉に負荷をかけてしまいます。
特に、試合前だと休む事が出来ないため尚更です。
たかが筋肉痛といえども、回復する前に負荷をかけると、血流障害が起こり、筋肉が拘縮して痛みが出続けてしまいます。
そして、痛みは一部位から周辺範囲に広がってしまいます。
実際に、彼女の腰痛は、腰だけでなく背中の上部にまで広がっていました。
激しい運動をしていないつもりでも、小さな負担が積み重なった結果だと思います。
筋筋膜性疼痛症は、椎間板ヘルニアや線維筋痛症と間違われる事もあります。
万が一の悪化を避けるには、しっかり検査をした上で、異常がないとわかってから施術を受けるのがベストです。