骨格ケアセンターの渡邊英司です。


手の使い過ぎによる不調には、腱鞘炎などがありますが、今日はちょっと違った視点でのお話しをします。

大きな力を発揮する時や、痛みを我慢する時に歯を食いしばる事があると思います。

歯を食いしばる力は相当なもので、顎から首にかけての筋肉が緊張して、肩が上がってしまう人もいるくます。
それと似たもので、歯を食いしばるだけでなく拳をぐっと握りしめる人もいると思います。


例えば、自動車の運転中、緊張してハンドルをかたく握りしめたり、鉄棒から落ちない様に硬く握る事もあります。

大工さんのような職種の人だと、毎日ハンマーを握るので、手を使い過ぎてしまいます。

こういった動作を繰り返していると、知らぬ間に力が抜けなくなってしまう事があるのです。


手を強く握る事で何が起こるのかというと、胸椎の動きが悪くなります。

厳密には、手首が回内して、腕の内旋が強くなるため肩が内巻きに入りこんでしまいます。

肩が内巻きに入ると、胸郭が緊張します。

その結果、胸椎の動きが制限されてしまうのです。


胸椎の動きが制限されると、首や肩に不調が起きやすくなります。時々は手もストレッチして下さい。