骨格ケアセンターの渡邊英司です。
私事ですが、只今、施術家向け教材DVDが医療情報研究所より発売されました。
DVDの中身は、足関節調整、仙腸関節調整、肩関節調整の3つなので、実際に行う手技の、ほんの一部です。
また、内容的にも、出来るだけ簡単で分かりやすいものという事で考えたので、基礎になります。
本当は、もう少し踏み込んで空手の術理を応用したものや、体の使い方を伝えたかったのですが、不慣れという事もあり、上手く出来ませんでした。
手技療法のベースは私が学んだ技術が根底にあります。
その理論とは、人には利き手脚があり、左右対称ではないというものです。
左右対称でないものを矯正するには、矯正方法も左右で変える必要があります。
人類の大半は右利きなので、およそ八割以上の方に、その理論は当てはまると考えています。
私は空手家でもあるので、矯正に空手の術理を照らし合わせて違った角度からも考察してきました。
私は左利きですが、私の道場では全ての人に右利きの構えで稽古をさせています。
そして、その上で右手足以上に、左手足を使わせるようにしています。
また、空手の他に居合もやりますが、刀は左腰に帯刀するのが決まりです。
何年も続けていると、左手以上に右手が使いやすくなりました。
このことから、普段は右利きでも左が強くなったり、日常生活は左利きなのに、右手が得意になる事もあるのです。
一般の人でも、軸脚側を怪我して反対脚を軸足にしていれば、その癖がついてしまいます。
もちろん、こういった事例を除いても、右利きが多いのは間違いありません。
そのため、本来の利き手を基準にした、基本パターンで矯正すれば、80%程の人に対応でき、利き手と逆に歪んでいる場合は、そこに不調の原因があると推測できます。
それがわかってから、再現性と持続性がさらに高まり、どちらに矯正すれば良いかで悩む事もなくなりました。
歪みや捻じれが生じると、体は傾むきます。
傾いた体でバランスを取ろうとすれば、普段と違う箇所に過度な筋緊張が起こります。
それが、不調に繋がるのですが、これは地球上で活動する限りは避けられない事です。
言い方を換えると、誰一人として、歪まない人はいないのです。
問題は、過度な歪みと、先天的な骨格の構造上の問題がある方や、事故などで、後天的に変形したケースです。
そういった方の多くは手術以外にどうしようもないといわれて、諦めている人も少なくありません。
そういった人達の辛い症状をを少しでも緩和してあげるのが、この手技だと思っています。
その思いだけでも伝われば幸いです。