社会人になると、学生時代のように体育で体を動かす機会が減り、運動量が減ってしまいます。運動量が減れば筋肉も衰えてしまいます。
筋肉は、寝ている時間もエネルギーを消費する機能が備わっていますが、筋肉量が減ると、その機能が低下していきます。また、筋肉には血液を心臓に送る働きもあるのですが、筋肉の衰えで、その働きが弱くなると血流が滞ってしまうのです。
そして、筋肉の動きが悪くなれば、筋収縮がうまくいかなくなり、関節可動域が減少して、さらに筋代謝が低下して太りやすくなる負の連鎖が始まるのです。
加齢だから太るのは自然と思われている人もいますが、それは大きな間違いで、学生時代と比較すると、運動量が減っているにもかかわらず、食べる量が同じであったり増えている人が多くなっているのです。
運動量の減少は、どこかで食事を制限するか、運動習慣をつけて筋肉量を増やしていくしかありません。それらの対策を無視していると、健康被害が発生するリスクが高くなるのです。