骨格ケアセンターの渡邊英司です。 2月といえば、スギ花粉が飛び始める時期です。 近年は、花粉の他に、黄砂やPM2.5などの化学物質も飛散しているので、一年中、鼻炎症状に悩む人が増えてきました。 これらのアレルギー症状は、頭痛、頭重、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒み、喉の痛み、微熱、倦怠感、関節痛など、風邪とよく似ています。 風邪で関節痛が出る事はあっても、花粉で関節痛が出る事ケースは、比較的少ないので、アレルギーと思わない人もいるようです。 アレルギー症状は、体内への異物の侵入を守ろうとする防御反応ですが、これが過剰に反応すると、全身に炎症が起きるために関節痛になると言われています。 しかし、花粉アレルギーで関節痛が出たという話はあまり聞きません。 私も花粉症歴は長いですが、過去に一度も関節痛は出ていません。 そうなると、推測にすぎませんが、普段から、関節痛になりやすい人が、アレルギー症状で関節痛が出やすいのかも知れません。 例えば、体の歪みや、水分の不足している人は、関節に負担がかかります。 そういう人にアレルギー症状が出た時に、微熱が出て、関節痛になっても不思議ではありません。 仮にそうであるなら、こまめな水分補給と、全身の歪み矯正で、花粉アレルギーによる関節痛は緩和できるのかも知れません。 …
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スポーツ整体
原因不明の痛み 整形外科に『痛み』で通う人の85%以上に異常が見つからないといわれてます。アメリカの整形外科医メンネル氏は、『痛み』で訪れる患者の最も多い原因は関節機能障害といってます。関節機能障害は病名ではなく、何かしらの原因で『関節に引っかかり』が起きて自由な動きが制限されてしまうことです。 関節の引っかかり 全身には200の関節があります。それぞれの関節は形状が異なり、肩や股関節のように大きく動かせる関節もあれば、僅かしか動かない関節もあるため、全ての関節が均等に使われることはありません。特に、近年はスマホ操作のように指先だけ動かせば事が足りてしまうものが増えてきたこともあり、関節可動域が狭くなる人が激増しています。関節可動域が狭くなると、急激に体を捻じる動作などで関節がズレて戻らなくなるリスクが高まります。また、変な姿勢を続けている人も関節が引っかかりやすくなります。引っかかりは筋緊張の原因になり、循環不全による虚血状態で発痛物質が出たり、引っかかりで体が歪むと神経が圧迫されて痛みを誘発することもあるのです。 体が歪む原因 人は生まれた時から利き手、利き足が決まっていて、成長と共に機能分化が進んでいき、得手不得手な動作が出来てきます。人類の大半は右利きということもあり、日常で使われる道具類も右利き用のものが大半です。筋肉は使うことで発達していくので、筋力には左右差が生じていきます。また、仕事やスポーツで偏った動作を繰り返す人は、筋力差がより強くなるため、体は歪みやすくなります。 筋肉の使わな過ぎも体の歪みに繋がる 筋力左右差が少なくても歪みやすい人がいます。その多くは筋力低下で骨格を支える力が弱くなり、関節がズレやすい人です。骨格を支える力が弱くなると、ちょっと重いものを持つだけとか、ジッとしている姿勢だけでも歪むことがあります。この場合、運動をした事のない人は筋肉の収縮力を促すトレーニングをしたり、高齢者で運動の出来ない人は骨格の配置を整えるだけでも痛みの緩和が可能です。 楽な姿勢が体を歪ませる デスクワークやソファーにくつろぐ時などは楽な姿勢でいると思いますが、それらは、姿勢維持に必要な抗重力筋を低下させる原因になります。特に座面が平らな椅子では、浅く座ると腰が丸まり、お尻が前に滑らないようにすれば腰が反ってしまいます。このように、使用する家具や配置が慢性腰痛の原因になっていることもあるのです。 筋力低下 怪我や病気で安静が必要になると筋力は1週間で20%低下し、回復に1カ月かかります。1ヵ月安静にすると筋力の80%が低下してしまうため、高齢者は自力で立ち上がることが困難になります。平均的には、運動をしている人でも40歳以降から機能低下が進んでいきますから、楽な姿勢を習慣化させている人だと、身体を支える筋力の低下は、今の高齢者世代よりも早い時期から始まるかも知れません。 痛みの二次障害 関節は連動して動くように出来ているため、1つでも動きの悪い関節『関節の引っかかり』があると、正常な関節が庇うように出来ています。しかし、その代償として、正常な関節と周囲組織がダメージを受けてしまいます。これを二次障害といいますが、二次障害を放置していれば、次々に連鎖して行き、不調箇所を増やしてしまうのです。 痛みの原因は負担の蓄積 痛みには怪我や病気などの器質的なものと原因が見つかりにくい機能的なものがあります。機能的な痛みが見つけにくいのは患部以外に問題が起きているケースです。人が活動している限り、関節には常に負担がかかり続けています。金属の板を繰り返し折り曲げていると金属疲労で折れてしまいますが、毎日使う関節も同様に負担を受け続けるとダメージが蓄積してしまうのです。 脱水による関節痛 人の体は体重の50~70%が水分です。水分が不足して脱水状態になると熱中症、脳梗塞、心筋梗塞、腎機能の低下などが誘発されることは知られていますが、関節痛もその1つです。筋肉は関節をまたいで付着しているため、脱水で筋肉の収縮が悪くなると、関節が詰まった状態で拘縮が起こります。 高齢者になると足腰の不調が出やすいのも、加齢とともに減少していく体内の水分量が関係しているのです。 脊柱側湾症 側湾症には、機能性、先天性、疾患性、突発性の4タイプがあり、そのうちの80%は原因不明の突発性側湾症で、思春期の女子が80%以上を占めています。発症すると側弯の進行度に応じて、経過観察か装具で進行を抑える方法がとられますが、病態によっては手術が必要になります。小中学生で行うモアレ検査で引っかかる子の中には、機能性の側弯症で筋力左右差や不良姿勢などが原因のものも含まれています。また、側弯症は急激に身長が伸びる時期に発症することが多いため、検査のなかった団塊世代や、毎年定期検診をしなかった世代の人だと、検査を潜り抜けてしまうことがあるため、成人してから側弯が見つかることもあるのです。機能性の側弯症は、誰にでも起こりえる筋力左右差などで生じる歪みです。しかし、突発性側弯症の人は、機能性の側弯が重なることで、歪みが強調されるため、さらに不調が出やすくなります。 急性腰痛 急性腰痛の代表といえば、ぎっくり腰です。原因は様々あるため、特定は困難ですが、大半は筋膜のトラブルだと考えています。ぎっくり腰を繰り返す人は、あまり水分を摂らなくて筋肉の収縮状態がよくないといった特徴があります。発症しやすい時期を見ても夏場の汗をかく時期や冬の水分摂取量が減る時期に集中していることから、脱水との関係は否定できないと思っています。通常、筋膜のトラブルは発症から完治まで平均して1週間程かかります。発症後すぐに施術をしておくと、患部以外が動きやすくなるため体は楽になり、順調な回復が期待できますが、痛みのピークは発症から24時間後に来るので、翌日の朝は辛いかも知れません。また、発症時は軽く感じても、時間とともに痛みが強くなるケースもあるので、発症後はライス処置を心掛けましょう。 ※Rest(安静)Icing(冷却)Comperession(圧迫)Elevation(挙上)頭文字をとってRICE(ライス)処置といいます。 慢性腰痛 慢性痛の定義はありませんが、怪我などが完治しても3ヶ月以上続けば慢性腰痛といいます。腰に負担のかかる前かがみ姿勢や、部活で筋肉を休める時間のなかった人に慢性的な腰痛持ちが多くいます。慢性腰痛があっても、転職や配置換え、卒業して部活を辞めて痛みが消えれば問題ありませんが、いつまでも痛みが続いている場合は、骨格や筋肉の癖が残っていることがあるのです。 トレーニング後の痛み 筋力トレーニング後の筋肉痛は当然ですが、その中で背筋トレーンング後の筋肉痛が辛いという人は少なくありません。これは、胸椎が姿勢の影響を受けやすい箇所という事とも関係があります。背骨は24個の椎骨で構成されていて、頚椎と胸椎の移行部と胸椎と腰椎の移行部は関節の動き方が変わる箇所で故障の起きやすい構造になっています。背筋トレーニングでラットプルダウンというのがありますが、バーの引き方で僧帽筋上部に効かせると、ちょうど頚椎と胸椎の移行部周辺の張りが強くなるため、頭痛が出る人もいます。中には、頭痛の原因が筋トレということに気付かなくて、トレーニングのモチベーションが下ったり、悪化の原因になることもありますので、やり方を変えるなどの工夫が必要になります。 膝と股関節は一心同体 膝や股関節の痛みで共通しているのは、大腿直筋の柔軟性の低下です。大腿直筋は二関節筋といって、膝関節と股関節をまたいでいる筋肉です。大腿直筋が硬くなると膝蓋骨が上に引っ張られてしまうため、膝の曲げ伸ばしで過度な摩擦が生じて、膝痛を発症する事があります。また、大腿直筋が硬くなると、腸骨筋や大腰筋も硬くなり、骨盤の前傾による股関節痛を発症することもあります。 足元から正す 全身にある200個の関節のうち、その4分の1が足(片足26個)に集中しています。これは、地面の凹凸や斜面などでも姿勢を保つための機能です。足関節が硬くなって機能しなくなるとバランスを保つことが難しくなります。『足元』を使った言葉で、『足元を見る』というのがあり、相手の弱みや欠陥という意味があるように、足元の不調は、体全体に影響を及ぼすほど重要な部分だということです。 坐骨神経痛は2パターンある 下肢には、人体で最大の神経といわれる坐骨神経が通っています。この神経は太い所で直径2センチほどあるため、大殿筋深層部にある梨状筋が硬くなるだけでも圧迫されてしまいます。坐骨神経痛を発症するケースは大きく分けると2つあります。1つは腰痛を伴うケースで、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症などの疾患のある人と、もう1つは腰痛を伴わないケースで、大殿筋の深層部にある梨状筋の硬さが原因となることです。梨状筋は加齢や、長時間の座り仕事をしている人が硬くなりやすいのですが、何もしないで放置していると、さらに硬くなって悪化したり、長引いてしまいますので、軽度のうちに対処していくようにしましょう。 マッサージで改善しない肩こり 肩こりがマッサージで改善しない人は原因が筋肉以外にあるのかも知れません。肩こりは誰でも起こり得る不調ですが、スポーツをしている人は肩こりが起きにといわれてます。それは体を動かすことで、筋肉の収縮が活発になり血液循環が良くなるからです。しかし、運動をしている人でも関節や筋膜の不調は起きる為、それらが原因の肩こりは起こります。また、慢性的な肩こり症の人は脱水の疑いもありますので、経口補水液で体内バランスを整えることも大切です。(注:血圧の高めの人は医師に聞いてから飲むようして下さい)、それでも改善しない場合で、よくあるのが、胸椎上部の捻じれで頚椎の動きが悪くなっているケースです。胸椎が捻じれると、僧帽筋の筋バランスが崩れてしまいます。そして、動きの悪い関節周囲の筋膜の滑りが悪くなり、筋膜が引っ張られて痛みが出ます。また、胸椎を庇うことで頚椎下部が動き過ぎてしまうと防御反応で筋肉が硬くなり、肩こりを誘発してしまうのです。 手・肘の障害は肩を見る 肘痛を発症すると、ゴルフ肘やテニス肘といわれることがありますが、通称なのでゴルフやテニスをしない人も該当します。発症原因の多くは手の使い過ぎなどで筋肉のバランスが崩れた時に起こりやすくなります。ゴルフやテニスをしている人を例にすると、ボールを打つ衝撃で過度の張力がかかることが発症の要因の1つです。手首の痛みに痺れが伴うケースでは、親指から中指にかけて痺れがあれば手根官症候群、小指側の痺れは肘部管症候群の疑いがありますが、その多くは肩の動きが悪くなっていて、手や肘に負担がかかり過ぎてしまうことがよくあります。 頭痛・気圧との関係…