リハビリと機能向上

スポーツ障害 パフォーマンスUP 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 リハビリ(機能回復)と機能向上は同じようにみえて異なるものです。 リハビリの目的は、通常より著しく低下した身体機能を元に戻す目的で行われますが、機能向上は、スポーツ競技力を高めるために通常機能に力や柔軟性を加算する目的で行われます。 例えば、病気や怪我で身体が動かせない状態が続くと筋力低下が起きて筋肉や関節が拘縮します。病院で行うリハビリは自動運動が主になりますが、なかなか回復しないのが現状なはずです。 こういったケースは先に動かない関節や筋の拘縮を取り除いてからでないと、女性や高齢者には簡単な運動すら出来ない人もいるのです。また、機能回復で重要なのは足腰なので椅子を使って深くしゃがまないスクワットをお勧めします。 次に、機能向上といえば、主にスポーツ選手が競技力の向上のために筋力や柔軟性を高めるために行います。 これは、現状の機能を高機能にするのが目的なので高負荷をかける必要があります。しかし、高負荷のかけ過ぎには注意がいります。 筋肉は過度に鍛えると損傷が生じ、スポーツ動作によってはきつい姿勢をとり続けなければいけない時もあります。 こういった損傷と緊張を繰り返すと筋肉が固まり血流障害が起こしてしまいます。 特に、スポーツ選手は試合が近づくとプレッシャーがかかり追い込んでしまう事があります。 しかし、筋肉の向上には負荷⇒疲労⇒回復というリズムに続いて超回復が得られるのですが、回復途中で負荷をかけると、疲労が蓄積して、せっかく向上した機能まで低下させてしまいます。 さらには損傷を広げる原因となり慢性的な筋筋膜性の痛みに繋がる事もあるのです。 そして、スポーツをしている人は一般の人より過度に体を使っている認識をもつことです。 そこには、自身が感じていない機能障害が必ず起きていて、本体の身体能力が出し切れていないのです。 まとめ リハビリ⇒他動的に機能障害を取り除く⇒椅子を使ったスクワット 機能向上⇒トレーニング負荷⇒疲労回復⇒超回復※休息と栄養 …

むちうち症(頚椎捻挫)

姿勢 手足の痺れ 肩こり・首こり 頭痛 首の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 むち打ち症は、交通事故やスポーツ活動などによる外部の衝撃を受けて発症します。 症状には頭痛や、首肩の凝り、吐き気、めまい、手のしびれなどが出る事がありますが、発症後すぐに出る人と、時間が経過してから出る事があります。 私もオートバイ事故で重度のむち打ち症を経験しています。当時は強烈な頭痛が二年も続き、首や肩は石のように硬くなっていました。現在も時々症状は出ますが、栄養、筋トレ、自己調整で何とかしのいでいます。 栄養面で大切なのはたんぱく質ですが、これはプロテインで補えます。筋トレは、首を直接鍛えると、かえって症状を悪化させる事があるので、軽いダンベルなどで肩の上下運動で僧帽筋を鍛えることをお勧めします。 頚椎上部の緊張が高まると、全身が筋緊張して症状を悪化させる事になので、日頃の姿勢や枕にも注意が必要です。また、首の屈曲動作に障害が出ている場合は胸椎の調整、伸展動作は頚の舌骨の動きを調整すると効果的です。舌骨の調整は直接的ではなく、上下の筋をストレッチさせるイメージで行ないます。 ※頚椎の前に飛び出ているのが舌骨 以上をまとめると、たんぱく質摂取、僧帽筋群を鍛える、上部頚椎、胸椎、舌骨を緩めるになります。 …

ゴルフのスポーツ障害(左手首の痛み)

スポーツ障害 手の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 右利きのゴルファーで左手首の痛みに悩まされている人は少なくありません。 痛みの原因の多くは腱鞘炎やインパクト時の衝撃が関係していることはわかっていると思います。 例えば、ゴルフで左手首はほとんど動かしませんが、インパクトの衝撃が最初に伝わるのは左手首(右利きの場合)です。その衝撃は手首から肘へ、肘から肩へと伝わります。 腱鞘炎は使い過ぎが原因でなりますが、手首を使わなくても衝撃を受ければ瞬間的な筋緊張が起きて硬くなります。それは、肘や肩も同じで、肘肩が硬くなれば、手首にかかる衝撃はさらに増えるといった負の連鎖に繋がります。 ここからは私の仮説ですが、手首の痛みを発症するゴルファーの多くは仙腸関節と股関節の動きが良くありません。その理由は、二つ考えられます。 一つは、仙腸関節に機能障害が起きていたり、股関節が硬い事。 二つ目は、腰から下を動かさないフォームにしている事です。 この二つは体幹の力が使われていないため、遠くに飛ばそうとすればするほど、腕に力が入ってしまいます。このメカニズムが手首への衝撃を強くしてしまうのです。 インパクトの衝撃を和らげるには力を抜けといいますが、体幹が使われていない状態で力を抜いても飛ばなくなるだけです。改善するには、機能障害を取り除くか、関節の構造に無理のないフォームにする事です。 …

上腕骨外側上顆炎(テニス肘)

スポーツ障害 肘の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 上腕骨外側上顆炎は、手首や肘を酷使するスポーツなどで発症しやすい疼痛です。これはテニスのバックハンドで発症しやすい事から、テニス肘とも言われてます。 ※画像矢印の出っ張った骨の部位が上腕骨外側上顆 疼痛の原因は手首背屈時の前腕伸筋の緊張などで起こります。 テニスを例にすると、バックハンドでボールを打ち返す時には、前腕伸筋に強い負荷がかかるため上腕骨外側上顆に肘痛が現れます。しかし、テニス肘はテニスをしない人でも同じような条件が揃えば発症する事があります。 数か月か前になりますが、右肘の痛みで整形外科に行ったら、テニスをしないのにテニス肘っていわれたといって来た人がいます。その人は事務仕事なので、肘を酷使することはなく、一日中パソコンや電卓だけと言ってました。 しかし、このパソコンや電卓くらいが肘痛の原因になる事があるのです。キーボードや電卓を打つ姿勢は肘が屈曲したまま硬くなり、さらに手首の背屈で前腕伸筋が緊張します。前腕伸筋が緊張すると、橈骨の動きが悪くなり、前腕の回内回外運動が妨げられます。こういった悪条件が揃うと肘の負担が増えてしまうのです。 私の経験だと、パソコンや電卓などで前腕伸筋が緊張したくらいならストレッチや部分的な調整で改善する事もなくはありませんが、実際にテニスをする人がテニス肘を発症した場合は、肘だけでなく体幹の動きに問題が起きている事が大半なので、ストレッチや部位調整では効果は限定的です。そのため、本気で改善されたい方は自身の体のどこに負担がかかっているかを知ることが大切なのです。 …

野球肘

スポーツ障害 肘の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 野球肘はジュニアの投手に多い肘痛です。この疼痛がジュニア選手に多いのは、成長期で関節軟骨や筋肉が出来上がっていない所に、投球動作で肘の内側側に強い牽引力が働くためです。 画像:親指側が内側 この疼痛が内側だけに起きるわけではなく、内側側副靭帯が損傷して弱くなると外側側に痛みが出る事もあります。 内側側副靭帯が損傷して弱くなると投球時の外反制御ができなくなり、画像の人差し指側の腕橈関節に過剰な圧迫が起こります。 腕橈関節には圧迫力の他に剪断力が加わるため、さらに負荷がかかるのです。 この負担が繰り返し動作で蓄積すると、腕橈関節軟骨に亀裂が生じたり剥がれることもあります。剥がれた遊離体(関節ねずみ)が軟骨を傷つけると変形の原因になります。 こういったスポーツ障害をかかえている子供達の中には、痛みが出たら休み、消えたら投げるを繰り返して、最終的にはリタイヤする事が少なくありません。それらを防ぐには、痛みが出た初期段階でフォームの修正することが重要なのです。これは野球肘に限った話ではありません。 例えば、陸上競技のやり投げや腕相撲なども野球肘と同様のメカニズムで肘痛が起こります。これらの疼痛が関与するのは前腕橈骨の回内運動、体幹の回旋動作、肩甲胸郭関節のアライメント修正と柔軟性を高める事で改善する事がありますので、症状を放置するのだけは注意したいところです。 …

姿勢改善には手関節調整が不可欠

姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 趣味やスポーツを楽しんでいる時に姿勢や動作を気にする人はいないと思いますが、一定の姿勢を続けていると筋肉や関節は硬くなります。それは手でも同じです。 例えば、トンカチを使う大工さんやゴルフクラブやバットを振るスポーツ選手たちは、手を握るだけでなく握力も使うので、手を握る筋肉や相関する前腕屈筋群、上腕二頭筋、肩関節屈筋群が硬くなります。それに連鎖して大胸筋が緊張して巻き肩になりやすくなります。 逆に背中を丸めた姿勢も肩が内巻きに入り込むので、肩関節屈筋群や上腕二頭筋とともに手が硬くなることがあります。 こういった、あまり関係なさそうな箇所でも、硬くなれば姿勢に影響してしまいます。そのため、手を調整することも改善には不可欠なのです。 …

冷え性

骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 冷えに悩む人は男性より女性に多く、更年期が関係しているともいわれてます。しかし、更年期は男性にもあるし、女性で更年期じゃない人にも冷え性の人がいるので、様々な要因があるという事になります。 一般的に考えられている要因は、食生活、ストレス、体の歪み、運動不足などがあります。冷えの症状では手足末端が冷える、頭痛、生理痛、身体の怠さなどがあります。これらは、血流が悪くなるので当然ですが、血流が悪くなる原因だと、食事、歪み、運動不足といった所です。ストレスの関しては、個々の諸事情もあるので、話を聞けない事もありますし、食事に関しては私は専門分野ではないので詳しくは知りません。 私が施術を通じて思う事は、冷え性の人には骨格の歪みがあり、筋肉量が少ない事がわかっています。また、運動をしている人で冷え性の人だと、身体が効率よく使われていない事がわかっています。 運動不足だと全身の筋肉の働きが悪くなるので、血流が悪くなるのは当然です。しかし、運動をしているのに血流が悪くなるのは何故かというと、部分的に動かない箇所があるからです。 動かない箇所は骨盤とアキレス腱です。 骨盤の仙骨周辺には数多くの神経が集まっているので、冷えとも関係します。さらには、骨盤の動きが悪くなる事で体幹から四肢関節への連動が妨げられてしまいます。 人の動作は前後屈、左右側屈、左右回旋の6通りがあり、このいずれかに動作制限が起こると身体は効率よく動かなくなり、体幹の動作制限が下肢にも影響します。 下肢には第二の心臓と言われるふくらはぎがあります。下肢の動きが悪ければ、ふくらはぎも収縮しなくなりアキレス腱が硬くなります。アキレス腱が硬くなると、踵骨が引き上げられて機能障害が起きるため、さらに改善しにくくなるのです。 これらを個人で改善する方法は階段などの段差を利用してつま先立ち上下運動をするとアキレス腱を柔軟に出来ます。また、骨盤は仙腸関節の動きは回旋が重要なので、幅広の椅子の腰かけて膝を開いて回旋動作をすると良いでしょう。その際は、股関節を捻るのがコツです。但し、長期にわたって放置されていた場合は、自己調整では追い付きませんので他動的に動かす必要があります。 …

痺れや痛みで歩けなくなる間欠性跛行

姿勢 手足の痺れ 腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 間欠性跛行とは少し歩いただけで、足に痺れや痛みが出てしまうため、休み休みでなければ歩けない症状のことです。これは高齢者に多くあり、原因には二つあります。 その一つは脊柱管狭窄症です。 脊柱管狭窄症は加齢や腰にかかる負担の蓄積で発症します。これらは腰椎の変形などで背骨の内側を通る神経や脊髄が圧迫されてしまう事で症状が現れます。 狭窄症は身体を丸めると神経の圧迫が緩和されて楽になる特徴があります。 これを水道ホースに例えると、後屈動作で折れ曲がり前屈動作で広がるイメージです。そのため、身体を反る姿勢で症状が強くなるのです。 もう一つの間欠性跛行は閉塞性動脈硬化症による血流障害があります。これは血管の病気で起きるので、対応も整形外科ではなく血管系の病院になります。 原因がわからなくて、どこの病院に行けばいいかがわからない人もいますが、この二つの間欠性跛行には見分け方があります。脊柱管狭窄症は身体を丸めなければ楽にならないのに対して、閉塞性動脈硬化症は少し休むだけで歩けるようになります。 注意しなければいけないのは、既に脊柱管狭窄症と診断された人かも知れません。脊柱管狭窄症は進行するのでいつ間欠性跛行が起きても不思議ではありません。そうなると仮に閉塞性動脈硬化症を発症しても血管の病気と思わずに見過ごしてしまう可能性があるのです。 私の所にも脊柱管狭窄症の方がよくみえますが、その中で早急に手術が必要な方はまだいません。多くの方は経過観察中なので痛みの緩和に来られます。また、脊柱管狭窄症という診断を受けていても、痛みや痺れの原因が狭窄症とは限りませんから、歪みを整えるだけで改善緩和する事もあります。逆に血管の病気の疑いがある人は、脳卒中や心筋梗塞など命にかかわる事もあるので早急に病院を受診してはいかがかと思います。 …

肩関節不安定症

スポーツ障害 肩の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 肩関節不安定症は通称ルーズショルダーともいい、肩関節が緩く外れやすい状態の事をいいます。 ルーズショルダーは生まれつき肩関節の緩い人や、スポーツなどで肩関節可動域が広がり過ぎてなる事もあります。 例えば、スポーツだと肩を酷使する野球に多い症状ですが、特に成長途中の小学生だと筋肉が少ない分、肩関節が緩みやすくなります。 肩関節に負荷がかかると、肩の安定に関与する組織が機能低下するため、肩の不安定感や亜脱臼を繰り返します。 痛みが出ると、通常は整形外科に通うと思いますが、対処的には痛みが出たら休ませるしかないと言われます。しかし、それだといつまでも同じ事の繰り返しです。 私も何人もルーズショルダーの方を見てきましたが、その大半は体の回旋動作に制限が起きていました。回旋動作制限があると、投球が手投げになるため、肩関節の可動域が広がり過ぎてしまいます。 それだと、筋力トレーニングで肩周囲を強靭にするのが困難になるのです。また、手投げは肩周囲の筋使用料を増やし、体幹に位置する肩甲胸郭関節が硬くなります。 肩甲胸郭関節が硬くなると肩関節の負担が増えるため、投球時の外力に対する緩衝機能が落ちてしまうのです。 これらを防ぐには、肩甲胸郭関節のアライメント調整はもちろんですが、回旋動作に関わる仙腸関節と胸椎の可動性を調整する事が重要なのです。 …

症状とりで時間を無駄にしていませんか?

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骨格ケアセンターの渡邊英司です。 痛みのせいで、やりたい事を諦めた人は少なくありません。 何か月、何年と痛みが続けば、諦めてしまうのは仕方ない事ですが、こういった人の多くは、そのばしのぎの症状とりに終始していたはずです。 症状とりとは、対症療法の事です。 例えば、痛みがあれば痛み止め、熱が出たら解熱剤というように、個々の症状に対して緩和する方法です。これは、施術にもいえる事です。患者の訴える症状だけを緩和しようとする施術では、一時的に改善緩和が出来ても、いずれ再発してしまいます。 いつまでも精神的な不安が残れば、スポーツの復帰はおろか、遠出をする気持ちにもなれません。しかし、痛みの原因を根本から取除けば、不安が消えてやりたい事にチャレンジしたくなります。そのためには症状とりで自分をごまかさない事です。 症状には必ず原因があります。しかし、症状だけ見ていても原因はわかりません。木を見て森を見ずでは根本改善は出来ないのです。 …

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