人の体は、必ず歪む──誰でも、だ。
これは迷信でも、年齢のせいでもない。解剖学的に見ても確かな事実だ。
動物が四つ足で歩くのに対して、人間は二足歩行。
背骨は地面と垂直になり、重力の影響をモロに受ける。
一歩、また一歩と歩くたび、片足に全体重がかかる。
この瞬間的な負荷が、体の“ゆがみ”を生み出すのだ。
その衝撃から脳を守るために、人間の体には工夫がある。
足裏のアーチ構造、背骨のS字カーブ、椎間板──
それらはすべて「衝撃吸収装置」。
だが、どんな装置も、使い方を誤ればバランスを崩す。
使いすぎても、使わなさすぎてもダメ。
筋力の左右差、動かさないことによる固まり──
それが、骨格のゆがみを進行させていく。
なかでも恐ろしいのが「拘縮(こうしゅく)」。
関節や筋肉を動かさないでいると、わずか60日で固まり始める。
この数字、甘く見ない方がいい。
なぜなら、拘縮が始まると“姿勢のクセ”が固定され、
動かそうとしても、思うようにいかなくなるからだ。
🚨じゃあ、どうする?
答えはシンプル。
動かせ!
それだけだ。
運動が苦手な人?
いい、問題ない。動けないなら、動かしてもらえ。
人の体は、動くことで整う。
整った体は、痛みにも疲れにも強くなる。
「まだ痛みはないから大丈夫」──そんな油断こそが落とし穴。
60日を超える前に、体の歪みを整えよう。
未来の自分のために。今、やれることはある。
コメント