限界を超えるな!体を固くする「間違った柔軟」
「硬い体をなんとかしたい!」
そんな焦りから、つい力任せのストレッチをしていないだろうか?
しかし、ここで注意したいのが“やりすぎストレッチ”の落とし穴だ。
実は、無理に限界を超えるようなストレッチをすると、筋肉は身を守るためにギュッと縮こまる。
これを「伸張反射」と呼ぶが、この防御反応によって、ストレッチ前より体が固くなることすらある。
さらに、人に押してもらう“他動運動”も注意が必要だ。
強引に押されることで、たしかに一時的に柔らかくなったように感じるが、それは幻想。
身体は一夜にして変わらない。むしろ大きく動かした直後ほど、好転反応として筋肉痛のような症状が出る場合もある。
それは揉み返しとは違うが、体力や筋肉量の少ない人、高齢者、普段運動をしていない女性には起こりやすい。
大切なのは「変化が出るタイミング」に一喜一憂しないことだ。
改善には“波”がある。
大きな変化がすぐに出て、そのあと緩やかに消えていくこともあれば、目立った変化がなくても「そういえば痛くないな」と気づいたときには改善していることもある。
だからこそ、間隔を空けずにコツコツと続けることが最も重要。
人は「痛みがなくなると忘れる」。
この「忘れる」という感覚こそが、回復の証だ。
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