高齢者の運動と関節ケアで若さを保つ方法不調の多くは関節の弾力不足が原因です!
正常な関節には、1ミリ以下の僅かな「遊び(弾力)」があります。しかし、この遊びを常に正常に保つことは簡単ではありません。
例えば、脱水が起これば関節内の水分が不足し、不良姿勢などで体が歪むと、捻じれによって関節が詰まりやすくなります。
関節の詰まりは初期段階であれば、ストレッチなどで回復できる可能性があります。しかし、長時間にわたってその状態が続くと、関節が拘縮し、関節に栄養を運ぶ滑液が浸透しにくくなってしまいます。
さらに滑液が枯渇すると、自然回復は困難となり、関節の柔軟性が失われてしまいます。関節は単独で動くのではなく、他の関節と連動して動くため、一箇所の歪みが他の関節にまで連鎖し、全身に悪影響を及ぼすことがあります。
軽度の痛みや違和感であっても、症状の感じ方には個人差があります。痛みがないからといって、関節の詰まりや歪みがないとは限りません。
普段から「体が硬い」と感じている方は、柔軟性のある方に比べて関節の拘縮が起きている可能性が高いと考えられます。反対に柔軟性のある方でも、筋力が低下していれば骨格を支える力(支持性)が弱くなり、関節がズレやすくなったり、筋肉や腱にダメージが起こりやすくなることがあります。
根本改善のためには、まず「今の体の状態を知ること」が第一歩です。そして、一気にすべてを直そうとせず、一つ一つ、できることから始めていきましょう。
コメント