膝の痛みにグルコサミン、というCM。
「軟骨が再生する」「関節が滑らかになる」――
だが本当にそれだけで変わるのか?
整体の現場で体に触れてきた実感から言わせてもらおう。
サプリが効くかどうかは、“関節の状態”で変わる。
そう、ただ飲めばいいわけじゃないのだ。
【1. サプリは万能ではない】
海外文献によれば――
- グルコサミンは吸収に2週間以上かかる
- 1日10粒飲んでも、吸収は約2粒分
- 軟骨の再生効果は確認されていない
- ただし、痛みには一定の効果がある
…というのが、科学的なデータの現実。
【2. 効く人・効かない人、その差は何か?】
私自身も、何種類か飲んできた。
感じたのは、メーカーによって相性がまるで違うということ。
同じ成分でも、濃度や吸収率、製造過程の違いで効き目が変わる。
これも市販薬と同じ。
体質に合わなければ、どんなに高価でも効果は出にくい。
【3. 整形外科医の見解はシビア】
医師の中にはこう言う人もいる。
「すり減った関節には、サプリは意味がない。」
ヒアルロン酸の注射は効果的だが、
サプリは“あくまで補助的”という立場。
その理由は明確だ。
**サプリの成分を運ぶのは、関節液(滑液)**だからだ。
【4. ポイントは“滑液が届くかどうか”】
関節が詰まり、動きが悪くなっている状態では、
関節液は流れない・届かない・循環しない。
どれだけ良いサプリを飲んでも、
軟骨にたどり着かないのだ。
しかし――
関節の“遊び”が戻り、滑液が流れる状態になれば?
そこで初めて、サプリの真価が発揮されるかもしれない。
【5. まず整える。それから補う】
関節を調整し、滑液の流れを促進。
柔軟な動きと潤滑環境を整えてこそ、
サプリメントは「活きる」。
順番を間違えると、結果が変わる。
整体師としての答えはこうだ。
「効かせたいなら、まず整えろ。」
■まとめ
サプリは“魔法”じゃない。
でも、体の土台が整っていれば武器になる。
まずは関節を整え、
サプリを“効かせる土壌”を作ってあげよう。
それが、「本当に効く身体づくり」だ。
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