若く見られたい――
誰もが願うことだが、時間は誰にも平等に流れる。
人間の体は成長し、成熟し、そしてゆるやかに老いていく。
それを止めることはできない。
だが、“進行を遅らせる”ことなら、可能だ。
そのカギは――動きにある。
【1. 成長が止まると、老化が始まる】
子どもは日に日に大きくなる。
大人になると成長は止まり、やがて**退行期(老年期)**に突入する。
そのとき、身体に起きるのは――
- 細胞の老化
- 筋力の低下
- 関節の硬化
- 動きの鈍さ
つまり、「何もしてないのに調子が悪い」が当たり前になるのだ。
【2. 見た目の老化より、動作の老化が深刻】
年齢を重ねても見た目が若い人はいる。
だが、背中が丸まったまま、ゆっくり歩く姿を見れば、誰もが年齢を感じる。
老けて見えるのはシワや白髪ではなく、動作と姿勢だ。
姿勢が崩れると、内臓も圧迫され、呼吸も浅くなる。
「老化」は、内と外の両方に現れる。
【3. 筋肉は“脳”とつながっている】
筋肉を使うと、脳も刺激される。
だから、軽い体操でも「動けば若返る」と言われる。
高齢者向けフィットネスが人気なのもそのためだ。
・認知症予防
・メンタルの活性化
・生活の自立支援
体が動けば、心も若くなる。
【4. でも動けない人もいる】
問題は、動きたくても動けない人がいることだ。
関節が固まって、筋肉が引っ張られ、動き出すきっかけがない。
そんな時こそ、“他動的”な動きが必要になる。
誰かの手で動かしてもらうことで、動作のきっかけが生まれる。
動きが戻れば、筋肉が反応し、滑液も流れ、少しずつ動ける体になる。
■まとめ
老化は止められない。
でも、“進行速度”は変えられる。
もしあなたが「まだ動ける」なら、動け。
もしあなたが「もう動けない」なら、動かしてもらえ。
その一歩が、老化を遅らせる本当のエイジングケアだ。
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