骨格ケアセンターの渡邊英司です。
長年の不調に苦しめられている人は、一日でも早く、元通りの体に戻したいと願いますが、焦りは逆効果になります。
例えば、硬い体を、早く柔らかくしようとして、強引なストレッチをする人がいますが、限界を超えるストレッチは、かえって、身体を固くしてしまいます。
一人で行うストレッチを自動運動とした場合、人に補助してもらうストレッチは他動運動になります。
補助の人が強く押せば、一時的に可動域は広がりますが、限界を超えるまで押すと、伸長反射で筋が収縮して、ストレッチ前よりも硬くなってしまいます。
慢性症状を改善する過程においても、一日で大きな変化が現れると、普段使われていなかった箇所が刺激されるので、筋肉痛のような痛みが出る事があります。
これは、揉み返しではありませんが、筋肉痛をあまり経験した事のない人は驚かれるかも知れません。
こういった好転反応が出た時は水を飲むと緩和される事が確認できています。
好転反応は、筋肉量の少ない高齢者や、運動をしない女性に多いのですが、人数的には30人に1人いるかいないかといった所です。
施術での変化の出方は、最初に比較的大きな変化があり、徐々に変化が少なくなって、いつの間にか気にならなくなって改善します。
また、僅かな変化しかなかったのに、いつの間にか痛みが消えたというケースもあります。
どちらにしても、回復期後半は、いつの間にか気にならなくなるという事です。
それには、間隔を空けずに、適度な刺激を、与え続ける事が重要です。
人は忘れるように出来ています。
良くなる過程においては、痛みを忘れていく事が正常で、痛みを意識しているうちは改善していない事になるのです。