骨格ケアセンターの渡邊英司です。
関節可動域が広がるメリットの一つに運動能力向上効果があります。
施術を受けた人の大半は、その場で柔軟性や筋力の向上を確認しています。
しかし、それだけだと運動能力が向上したとは言えないので、その理由を説明します。
理由その1
関節可動域左右差
関節可動域左右差は筋力左右差などで起こります。誰にでも、利き手足があるので、力の左右差があります。しかし、過剰な左右差は筋収縮活動を妨げて、関節可動域を狭くします。
これは、関節や筋の損傷の原因になるだけでなく、コントロールやキレの悪さに繋がるのです。
理由その2
運動連鎖障害
背骨には24個の骨があり、関節一つ一つは小さくしか動かなくても、全てが連動すれば大きな動きになります。 この関節運動が妨げられると、体幹を使った捻転動作に支障が出て、一部の関節に負担がかかり、慢性痛や、運動機能低下が起きるため、パフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。
日常生活程度の動きしかしない人は、運動をしている人と比較すると、関節可動域が狭くなります。
社会人になったとたんに体が硬くなった人もいると思いますが、これは、体育や部活動をやらなくなり、体を動かす機会が減ったためです。
そのまま、中年期に突入すると体の硬くなるスピードは、さらに早く感じるはずです。
これは、運動をしない事で、筋収縮活動が減少して筋力低下が起こり、関節可動域が減少するためです。
体は、動かさなければ退化します!
例え、ダイナミックな動きをしなくても、関節可動域を狭めずにいれば、普段の動きも余裕を持った動きでいられます。それが、疲労しにくい身体になり、不要な痛みや違和感からも守れるのです。