骨格ケアセンターの渡邊英司です。 痛みが、一回の施術で消える人のいます。 また、治ったと思ったとたんに再発する人もいます。 どちらも、珍しい事ではないので、正しい知識を持っていれば、真の根本改善が見えてきます。 例えば、慢性腰痛で来られた方が、一回の施術で痛みが消えたとします。 そのまま、痛みが出なければ良いですが、その日のうちに再発したら、違う治療院に行くかも知れません。 慢性痛の原因は負担の蓄積です。 人の体は、物ではないので、負担を物のようにどかす事は出来ません。 そのため、蓄積した負担は分散するしかないのです。 例えば、何人かでやる仕事に、一人が欠けると、その分の負担が残りの人にかかります。 これは、関節も同じです。 動きの悪い関節が一つでもあれば、他の関節に、その分の負担がかかり、周囲組織もダメージを受けてしまいます。 この負担を減らす方法は、動かない関節が正常に動くようにしてあげるしかありません。 たった、それだけの事で、痛みは、たちまち消えてしまいます。すぐに消えないケースは、ダメージを受け過ぎていたという事です。 また、痛みを消す事と再発を防ぐ事は、別に考えなければいけません。 再発を防ぐのは施術ではなく、体の使い方を修正する事だからです。 何年も続いていた慢性痛であれば、何年も間違った体の使い方をしてきた事になります。脳が記憶して、いつの間にか当たり前になっていた動きです。 体の癖を修正するには、悪い癖が付いた時のように、正しい癖を付けてあげなければいけません。そのためには、正しい動き方を学び、脳に認識させる事が重要なのです! …
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俊敏な動きは体重移動で決まる!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人の動作は、前後屈、左右側屈、左右回旋の6つです。 これらが複合的に組み合わされて、複雑な動きが可能となります。 これらの動きは、体重移動なしに行われる事はありません。体重移動と重心移動は混同されやすいですが、厳密には身体の重心位置は不動で、重心位置を変えながら体重移動しています。 体の重心は臍下丹田です。 丹田には、上丹田、中丹田、臍下丹田の三つがありますが、ここでは、臍下丹田の事だけイメージして下さい。 人が活動する時は、体重移動を繰り返しながら重心位置を移動させえいます。 しかし、特に運動の苦手な人だと、この重心移動が上手く出来ません。 そういった人は、ダイナミックな動きをあまりしないために、関節可動域が狭くなりやすくなります。 また、運動をしている人でも、怪我をしたり、引退して体を動かさなくなれば、関節や靭帯は瞬く間に硬くなります。 現役時代に普通に出来た事が出来なくなるのです。 例えば、左側屈時の体重は、左足は親指側、右足は小指側にかかります。 右足を怪我した場合、右足小指側に体重を乗せる事が出来ないため、左足に体重を乗せてしまいします。そうなると、いつもとは違う箇所に、不要な筋緊張が起こります。 身体の使い方を間違えている人は、こういった事が当たり前になっているのです。 関節の調整は、動かない関節に動きを付けるだけでなく、正しい動き方を学習させるためにあります。 そして、それが、俊敏な動きに繋がるのです! …
運動能力向上の秘訣
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動神経の善し悪しに、天性の素質が左右する事は間違いありませんが、全体的には、環境や訓練などの後天的なものが運動能力を高めます。 自分に適した種目、場所、良いコーチ、正しい身体の使い方といった条件が揃えば、運動能力はみるみる向上します。 しかし、一年を通じて、コンディションを一定に保つ事は出来ません。スポーツ動作には疲労や怪我がつきものだからです。 正常なスポーツ動作には、反動動作、運動連鎖、捻転動作があります。 例えば、遠くにボールを投げる動作は、ボールを投げる前に反動動作を作り、体幹を捻転させながら⇒肩⇒肘⇒手首⇒指先に連動させてボールが手から離れます。 しかし、筋疲労や怪我の完治後などは、筋緊張や関節に拘縮が起きている事が多く、筋出力低下や運動連鎖が妨げられて、正しい動きが出来なくなっています。 筋力や持久力はトレーニングで少しずつ回復しますが、怪我などで歪んだ関節は正常な軌道で動かないため、思った方向に力が出せなくなります。 正しい動作を習得するには、歪みを整え、十分な滑りがある関節の状態に戻して運動連鎖を正常にする事が不可欠なのです! …