骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体は硬いよりも柔らかい方が良い! 身体が柔軟だと、腰痛や肩こりにもならない。 スポーツも上達する。 一昔前迄は多くの方がそう思ってました。 身体が柔軟な人は関節可動域が広い事になりますが、関節可動域は広ければ良いわけではありません。 関節可動範囲を超えてしまうと、靭帯や周辺組織が無理矢理のばされた状態になり、損傷する危険性もあるのです。 通常であれば、最大可動域を超える前に、筋肉が収縮する機能が働きますが、人の体は千差万別です。 生まれつき、関節が緩い人だと、筋肉の収縮力が弱いためく、ダイナミックな動作をした時に最大可動域を超えてしまう事があります。 例えば、誰もがやった事のある、股割ストレッチにしても、多くの人は股関節を重点的に伸ばそうとします。 これは、股関節痛の原因の一つなのです。 強引なストレッチで、関節唇や靭帯を損傷するケースは少なくありません。 これらを防ぐには、部分的なストレッチではなく、全体的に少しづつ伸ばす事が大切なのです。 …
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意識しているうちは改善しない
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 長年の不調に苦しめられている人は、一日でも早く、元通りの体に戻したいと願いますが、焦りは逆効果になります。 例えば、硬い体を、早く柔らかくしようとして、強引なストレッチをする人がいますが、限界を超えるストレッチは、かえって、身体を固くしてしまいます。 一人で行うストレッチを自動運動とした場合、人に補助してもらうストレッチは他動運動になります。 補助の人が強く押せば、一時的に可動域は広がりますが、限界を超えるまで押すと、伸長反射で筋が収縮して、ストレッチ前よりも硬くなってしまいます。 慢性症状を改善する過程においても、一日で大きな変化が現れると、普段使われていなかった箇所が刺激されるので、筋肉痛のような痛みが出る事があります。 これは、揉み返しではありませんが、筋肉痛をあまり経験した事のない人は驚かれるかも知れません。 こういった好転反応が出た時は水を飲むと緩和される事が確認できています。 好転反応は、筋肉量の少ない高齢者や、運動をしない女性に多いのですが、人数的には30人に1人いるかいないかといった所です。 施術での変化の出方は、最初に比較的大きな変化があり、徐々に変化が少なくなって、いつの間にか気にならなくなって改善します。 また、僅かな変化しかなかったのに、いつの間にか痛みが消えたというケースもあります。 どちらにしても、回復期後半は、いつの間にか気にならなくなるという事です。 それには、間隔を空けずに、適度な刺激を、与え続ける事が重要です。 人は忘れるように出来ています。 良くなる過程においては、痛みを忘れていく事が正常で、痛みを意識しているうちは改善していない事になるのです。 …
硬い体を柔軟にする方法
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 硬い体と、柔らかい体では、運動時の可動範囲が違うため、同じ運動をやらせても、柔軟性のある人の方が硬い人より、出来る範囲が増えます。 例えば、体の硬い人は足を高く上げたり、大きく開く動作が苦手なので、無理して上げようとすれば、バランスを崩してしまいます。 柔軟性の違いは、先天的なものもありますが、ある程度のところまでは誰でも柔らかく出来ます。 関節可動域を広げるにはストレッチが有効ですが、関節に拘縮が起きている箇所には効果がありません。 そういう箇所は、自動運動ではなく他動的に動かしてあげなければいけません。 他動的にしか出来ない箇所とは背骨です。24個の骨が連なる椎間関節は、一つ一つを意識的にストレッチする事が出来ないため、全体的に伸ばすしかありません。しかし、それだと、どこが伸ばされているかが曖昧になります。 背骨の柔軟性は四肢関節に影響する重要な箇所です。動きの妨げで不調に結びつく事もあれば、運動能力にも大きく影響します。 そういうストレッチが出来ない箇所には手技で動きを付けてあげるしかないのです。 …