そのコップ、まだ握ってるのか?
ある日、精神科医が手に持っていたのは水の入ったコップ。
受講者たちは「これはもう半分しかない?それとも半分もある?」と、ありふれた問いを想像した。
だが彼女の言葉は違った。
「このコップ、どのくらいの重さに感じますか?」
――正解は、「持っている時間」による。
1分なら何ともない。
1時間なら腕が痛くなる。
1日中持てば、腕は痺れて感覚さえ麻痺する。
そう、ストレスや悩みもこれと同じ。
少しなら耐えられるが、抱えすぎればやがて心と体が悲鳴を上げる。
だから時には「そのコップを置く」ことが必要だ。
この話、実は体にも言える。
身体の歪みや姿勢の崩れを放っておくと、知らぬ間に筋肉の緊張が蓄積し、痛みとなって現れる。
肩こり、腰痛、頭痛――それはあなたが持ち続けている「身体のコップ」だ。
心のコップだけじゃない。
身体のコップも、そっと下ろしてあげよう。
その一歩が、痛みのない毎日へのスタートになる。
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