脊椎は体の側面から見ると前後にS字状のカーブを描いています。これは「生理的彎曲」と呼ばれ、正常な状態です。正面や背面から見るとまっすぐ伸びていますが、横方向に曲がったり、ねじれたりする場合があります。これを「脊椎側弯症(側彎症)」と呼び、大きく3タイプに分かれます。
- 側弯症(側方彎曲+ねじれ)
- 後彎症(後方凸に曲がる)
- 後側彎症(側彎と後彎の合併)
側弯症の特徴と発見の難しさ
痛みを伴うことは少なく、初期の発見が難しいのが特徴です。多くは成長期を過ぎてから気づくことが多く、肩や腰の高さの違いなど外見の差異や、重度になると呼吸器・循環器の障害が出ることもあります。日本では乳幼児や学校の健康診断でのモアレ検査が普及し、早期発見が可能になりました。
側弯症の種類と対策
- 突発性側弯症
最も多いタイプで、小中学生の女子に多く見られます。全体の約80%を占め、急激に背が伸びる成長期に注意が必要です。 - 機能性側弯症
筋力の左右差や姿勢の歪みなどで一時的に起きるもので、脊椎自体の異常はありません。自然に戻ることは稀で、早期に矯正が必要です。
機能性側弯症の改善事例
毎年、学校の健康診断でモアレ検査に引っかかり来院されるお子さんの中には、再検査前に当院で施術を受けたことで問題が解消したケースが多く報告されています。これは機能性側弯症の改善例と考えられます。
成人で発見された側弯症の例
ある患者様は、背中、仙骨、足関節、手首の痛みを訴え来院されました。側弯症がかなり進行している状態で、機能性側弯症も併発して症状を悪化させていました。週1回の施術で、3回目には最も辛かった仙骨の痛みが消失し、姿勢の歪みも改善しました。
歪みを理由に運動を禁止された方のケース
ある主婦の方は、整形外科で「腰椎の歪みが酷いため筋トレ禁止」と言われ、ジムの入会も断られてしまいました。しかし当院で骨格矯正を受け、施術後のレントゲンで改善を医師が確認。その後ジムに無事入会でき、約3ヶ月で20kgの減量に成功し、見違えるほどの変化を見せてくれました。
まとめ
- 側弯症は進行すると元に戻りにくいが、早期発見と対応が重要。
- 突発性側弯症が多いが、機能性側弯症は筋力や姿勢の矯正で改善可能。
- 成人でも側弯症の症状が悪化することがあるため、適切な施術で痛みや姿勢の改善が期待できる。
- 歪みがあっても諦めず、正しい施術と運動で健康的な体を取り戻すことが可能。
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