手のしびれといえば、糖尿病や脳卒中、頚椎症、手根管症候群──確かに命に関わるものもある。だが、すべてのしびれが病気のサインとは限らない。
たとえば、寝起きの手のしびれ。あるあるだ。これは多くの場合、横向き寝で血流が悪くなった結果。正座して足がしびれるのと同じ原理。仰向け寝なら起こりにくいが、横向き派には起こりやすいのだ。
なぜ横向きで寝たくなるのか?
それには理由がある。鼻詰まり(花粉症や鼻炎)、あるいは腰痛が原因で、仰向けを避けている人は多い。そして、横向き寝がクセになると、巻き肩になる。
巻き肩とは、肩が内側に入り込んで、肩甲骨まわりの筋肉が常に引っ張られている状態。
この状態で体重がかかると、しびれどころか、腕の感覚が麻痺してしまうこともある。
大事なのは、悪化する前に気づいて、巻き肩を改善すること。
放置すれば、一時的だったはずのしびれが、慢性化する恐れも。
「仰向けで寝ればしびれは出ない」と言われても、仰向けで寝られない人にはツライ話。でも大丈夫、原因を一つ一つ潰していけばいいのだ。
鼻詰まりが原因なら鼻を治す、腰が痛いなら腰痛の原因を取り除く──身体からのサインを無視せず、対処せよ。
コメント