骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツが上達しない子供の事での相談がありました。 親が見る限りでは、運動神経はそれなりに良いとの事です。 小さい時から、色々なスポーツをやらせてきて、中学生に入ってからゴルフを始めたそうです。 スポーツの上達を妨げる原因はいくつかあります。 例えば、好きでもないのに、親に言われて嫌々しているというのは論外です。 また、センスのある人と比較するのも、どうかと思います。 これらを除いて、今の自分自身を見ていく事が大切です。 人の事ばかり見て、自分の事をわかっていない事がよくあります。 そのため、対抗意識で人の練習を真似て、自分の得意な事を伸ばす事や、苦手な事を補う努力をしていない事があります。 努力をしても上達しないのが事実であるなら、そのまま練習を続けても故障の原因になります。 まずは、身体に負担のかかる箇所を見つけて、動作改善が必要です。 身体の動きには、基本動作があります。 それは、前後屈、左右側屈、左右回旋といった単純な動きです。 その中に、一つでも動きの悪いものがあれば、動作に影響して、思ったように体が動きません。 言い方を換えると、その制限のために、運動機能が妨げられてしまうのです。 それが見つかれば、運動の強化の仕方や、ストレッチする箇所など、その人に欠けている箇所を補う事が出来ます。 例えば、ゴルフでクラブを振る回旋動作は、主に胸椎と股関節が行います。 仮に、股関節の動きが悪ければ、身体を捻じる回旋動作は、胸椎と腕でやる事になるため、ダイナミックな動きは出来なくなります。 その場合は、股関節の柔軟性を高めて、膝の使い方を変えるだけで、フォーム改善が出来ます。 どのスポーツにも共通するのは、体幹の動きが悪いと、体全体が連動しないため、本来の身体機能を最大限に発揮できなくなるのです。 …
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筋・筋膜性腰痛症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰に負担がかかり続けていると、筋肉疲労が蓄積して、筋・筋膜性腰痛症を発症する事があります。この腰痛は、持続的な同一姿勢で発症するケースと、スポーツ活動などで、筋肉や筋膜を損傷するケースがあります。 例えば、流れ作業のように、同じ事を繰り返す姿勢で腰痛が出たとします。 その腰痛は、仕事で起きたものなので、ほぼ毎日の負担が原因と考えられます。 また、学生が部活動などで腰痛を発症する事がありますが、最初のうちは、たんなる筋肉痛かも知れません。 しかし、筋肉を鍛える事は、わざと筋肉にダメージを与える事です。 ダメージと回復が繰り返されて、筋肉は肥大しますが、回復する間もなく、ダメージを与えれば、たんなる損傷にしかなりません。 そういった負担が限界に達すると、ちょっとしたきっかけで、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症する事もあるのです。 腰痛を何度も繰り返している人に多い特徴は、休みなく働いている人や、スポーツ活動で練習を休めない人です。 これらに共通するのは、疲労を回復させていない事です。 筋・筋膜性腰痛症は、誰にでも起こり得る腰痛ですが、100%改善可能な腰痛です。 原因を知らずに無理をしても、痛みが消えるどころか、やがては重大な疾患に繋がる事もあるのです。 …
【2018】アース・モンダミンカップ
大会名称:アース・モンダミンカップ 開催コース:カメリアヒルズカントリークラブ 千葉県 開催期間:6月21日~6月24日 賞金総額:18,000万円 優勝賞金:3,240万円 主催:アース製薬株式会社 公認:一般社団法人日本女子プロゴルフ協会 後援:木更津市、袖ケ浦市、テレビ朝日、公益財団法人日本ゴルフ協会 企画協力:テレ・プランニング・インターナショナル株式会社 競技運営:株式会社ダンロップスポーツエンタープライズ 大会URL:http://earth-mondahmin-cup.com/index.html 上記情報:日本女子プロゴルフ協会ホームページより こんにちは、骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今年もモンダミンカップが始まります。 この大会は私がケアに携っている拓大紅陵高校ゴルフ部OBの女子プロも参加しますし、大会中は君津駅周辺に宿泊するプロ選手が、毎年ケアに訪れるので、なんとなく親近感のある大会で楽しみにしています。 今年は誰が来るかわかりませんが、来られた時は最高のコンデションに仕上げてあげたいと思います! …
スポーツの壁
骨格ケアセンター渡邊英司です。 真剣にスポーツをしている人であれば、誰もが一度は立ちはだかるのが壁です。私も子供の頃から空手を続けているので、壁には何度となくぶつかってきました。 その度に、どうしたら良いかがわからず悩み苦しみ、練習が足りないと言い聞かせて、自身を追い込んできました。 体が壊れても休まず、回復したらしたで、懲りずに同じ事を繰り返していました。ライバルに出来る事が、自分に出来ないはずはないと思っていたので、練習量は増える一方でした。 そして、その代償として、肘と膝を故障してしまいました。そのやり方が間違えと気づくのに10年もかかりましたが、今は、その経験をもとに、スポーツをする方の力になれると思っています。 ハッキリと言います。 根性では、壁は乗り越えられません。壊れたらお終いです。 スポーツの壁にぶつかった時は、考える時間を与えられたと思えばよいのです。 限界までトレーニングをしている人は、筋力左右差が強くなる。 筋力左右差の出過ぎは、筋肉に負担がかかっている。 それ以上の追い込みは、さらに筋肉や関節を痛めてしまう。 やれるだけの事をやってきた人は、練習不足ではなく、使い過ぎによる機能低下でノビシロがなくなっているのです。 関節の角度が正しければ、筋肉に負担のかからないフォームに修正出来ます。 メンタルが弱い人は、人と比較するからです。今の自分と、これからの自分を比較して下さい。 答えは近くにあるのです。 …
硬い体を柔軟にする方法
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 硬い体と、柔らかい体では、運動時の可動範囲が違うため、同じ運動をやらせても、柔軟性のある人の方が硬い人より、出来る範囲が増えます。 例えば、体の硬い人は足を高く上げたり、大きく開く動作が苦手なので、無理して上げようとすれば、バランスを崩してしまいます。 柔軟性の違いは、先天的なものもありますが、ある程度のところまでは誰でも柔らかく出来ます。 関節可動域を広げるにはストレッチが有効ですが、関節に拘縮が起きている箇所には効果がありません。 そういう箇所は、自動運動ではなく他動的に動かしてあげなければいけません。 他動的にしか出来ない箇所とは背骨です。24個の骨が連なる椎間関節は、一つ一つを意識的にストレッチする事が出来ないため、全体的に伸ばすしかありません。しかし、それだと、どこが伸ばされているかが曖昧になります。 背骨の柔軟性は四肢関節に影響する重要な箇所です。動きの妨げで不調に結びつく事もあれば、運動能力にも大きく影響します。 そういうストレッチが出来ない箇所には手技で動きを付けてあげるしかないのです。 …
子供の運動器検診
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動器とは、動作に関係する、筋肉、腱、骨、関節、靭帯、神経などの器官の名称です。 平成28年度から、文部科学省の省令改正で、内科検診、側弯症検診の他に運動器検診が加わりました。 現代の子供達は、しゃがめない、片脚立ちが5秒以上出来ない、骨折、スポーツ障害などが増えています。 こういった異変に、子供や親が気づかない事が殆どです。 運動器の障害は、構造的なものと機能的なものに分けられます。 レントゲン検査などで、骨折や変形などの構造的異常が見つかれば良いですが、異常が見つからないのに、腕が上がらない、痛みがある場合があります。 仮に、検査で引っかかっても、経過観察で、再検査をするわけですが、機能的な障害は、日常動作が原因となる、骨格の歪みによる事が多いため、自然回復はしません。 また、何もしなければ二次障害に繋がるので、骨格の歪みを整えるなどの対処が必要なのです。 …
6つの動作で体は変わる!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人間のカラだの動きは6つの動作が基本になります。 屈曲、伸展、左右側屈、左右回旋です。 これらの動作が複合して様々な動きが可能になります。 見方を換えると、どれか一つが妨げられてしまうと、本来の機能が発揮できなくなります。 どんな動作も、一関節が単独で動いているわけではなく、全てが連動しています。 感覚的に動けてると感じている人も、動作検査で、側屈の動きが悪かったり、回旋の動きが悪いというケースがあります。 例えば、ゴルフで腰下を動かさないように打つ人がいますが、運動リズムの観点からすると、回旋動作に必要な股関節の動きが不十分になります。下半身の動きがなければ、上体がカバーする事になり、胸腰椎に負担がかかります。 それは、腰痛の原因となる他、関連する肩、肘、手首を痛める可能性があります。 関節の構造上の動きは万人が共通です。 構造上、負担のかかる動きをしていると、今が良くてもいずれダメになる危険性のが高いのです。慢性痛の多くは、こういった身体の使い方が関係します。自身の身体のクセを知り、動作改善をしていく事で根本改善が可能なのです。 …
足底腱膜炎(足底筋膜炎)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年、マラソンが人気ですが、ランナーに多い障害の一つに足底腱膜炎があります。 足底腱膜炎は、足裏の筋膜に炎症が起きて痛みを発症する病気で、足底筋膜炎とも言います。 足には縦のアーチが二つと、横のアーチが一つあり、この形状を張るようにして支えているのが筋膜です。 この筋膜は丈夫には出来てますが、加齢による劣化やランニングなどによる過剰な使い過ぎが、発症の原因になる事があります。また、この症状は、偏平足の人に多くいます。 偏平足の人は、足関節が背屈ぎみに歪んでいるため、アーチが潰れて足底筋膜が伸ばされた状態になります。 その状態で走ると、繰り返し負荷がかかるため、炎症や、僅かな断裂が起こるのです。 予防には、運動量を減らしたり、靴のクッション性を高めるのが一般的ですが、これは十分とは言えません。 仮に、原因が足部のアーチとしても、地面の衝撃を吸収しているのは、足のアーチばかりではないからです。 骨盤や膝、股関節も衝撃吸収の役目にはかかせないものだし、脊椎も同様です。 個人的な印象としては、足底腱膜炎を発症している人の多くに、背中の張りがみられ、脊椎の硬さも目立ちます。 体幹の動きは四肢関節に影響するため、さらに負担を増やしていると考えられます。 これらの事から、部分的な箇所だけ改善しても、効果は限定的なのです。 …
踵の痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 踵に痛みが現れる障害の1つに、シーバー病(踵骨骨端症)というのがあります。 シーバー病は、スポーツをする10歳前後の男の子供に多い障害です。 主な症状は、踵の腫れや圧痛、体重をかけた時の踵の角の痛みです。 子どもの踵骨後方部には成長軟骨があり、その後方骨端部分は血行が少なくなっています。 踵骨端にはアキレス腱が付着しているので、運動などで繰り返してアキレス腱が引っぱられると、血流障害が起こして発症すると言われています。 つい最近の事ですが、当院に似たような症状で、2日にわたり、2名の小学生が来ました。 いずれも10歳前後の男の子でした。 施術を通して感じた事は、2人とも、アキレス腱が硬いという共通点がありました。 二人とも、20度の傾斜のストレッチボードに真っすぐ立つ事が出来ませんでした。 アキレス腱が短縮した状態になると、踵骨と距骨間の遊びが消失してしまい、背屈制限が起こります。 ハムストリングスが硬くなり、前屈制限が起こります。 この場合、踵骨だけではなく、どの箇所に前屈制限が起きているかが重要です。 アキレス腱の柔軟性は、しゃがみ込み動作が、20度の背屈で可能とされていますので、それを目安にすると良いでしょう! …
背骨の柔軟性
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 脊柱とは、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個、仙骨1個、尾骨1個で構成されている骨の柱です。 厳密には、仙椎5個が1つの仙骨となり、尾椎5個が1つの尾骨になります。 骨と骨の間には椎間板という繊維状軟骨があり、地面からの衝撃を吸収する作用があって、椎骨を守っています。 これらの骨は、本来であれば癒合する事なく動くのですが、個々の生活環境や職種、運動などの、身体の使い方で硬くなる事があります。 例えば、背中を丸めていたり、真っすぐ過ぎる姿勢は、胸椎を硬くする原因になります。 胸椎が硬くなると、頚椎や腰椎に物理的な負担が加わるので、首痛や腰痛が起きやすくなります。 体幹の動きが悪くなると、手足への連動が悪くなり、柔軟でしなやかな動きが出来なくなります。 また、ランニングやジャンプをするスポーツをする方は、地面の衝撃をダイレクトに受ける事になるので、膝の障害やパフォーマンスの低下に繋がるのです。 脊柱の柔軟性が失われている人の前屈動作を横から見ると、背骨の弯曲が、しなやかな円でない事がわかります。 それを改善させるだけで、本来の柔軟性が回復します。 それには、制限を受けている、脊椎関節の遊びを回復させる事と、毎日のエクササイズが不可欠でなのです! …