骨格ケアセンターの渡邊英司です。 仰向けで寝れない腰痛!それは腰の反り過ぎが原因かも知れません! 原因の一つとして考えられるのは、腸骨の伸展が妨げられている事です。 例えば、事務仕事などで長時間座りっぱなしの人は、股関節が屈曲したままなので、大腰筋の筋拘縮が起きやすくなります。 大腰筋が筋拘縮すると、骨盤が前傾して、背骨の弯曲が大きくなるため、腰が過剰に反ってしまうのです。 これはハイヒールを履く人にも多くみられます。ハイヒールを履いた時の姿勢は、つま先立ちと同じで、膝や股関節が屈曲した状態になりやすいです。 そのため、反り腰になると、仰向けで寝た時に腰が浮いてしまい、腰への負担が大きくなるのです。 その影響は、頚椎にも現れます。寝起きに腰痛や首痛がある時は、こういった原因もある事を覚えておいて下さい。 …
「首の痛み」の記事一覧(3 / 3ページ目)
首が硬いと姿勢が悪くなる
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛に並んで、首の痛みで苦しんでいる人はかなりの数になります。 多くの場合は不良姿勢が、腰や首に負担をかけて不調になりますが、今日は、その反対もあるというお話です。 頭蓋後頭部と頚椎の上部をまたぐ筋肉には筋紡錘とよばれる伸張受容器があります。 筋紡錘は、筋が急激に伸ばされても損傷しないように見張りをする役目をしています。 子供の頃に膝の下を叩いて、膝がはね上がる遊びをした事があると思いますが、これは、膝蓋腱反射といって、ビタミンB1不足による栄養障害の検査で使われる方法です。 実際は、手ではなくて打鍵器という器具を使って、筋紡錘が正常に働いているかをみますが、もしも、筋紡錘が原因で、筋の過緊張状態が続いた場合、筋と関節に可動制限が起きてしまいます。また、筋紡錘の興奮が高まると、感覚機能が誤った情報を伝えてしまいます。 例えば、背中を丸めていると、顎が前に突き出た姿勢になるため、上部頚椎周囲の筋紡錘が緊張します。そうすると、筋の働きが乱れて、さらに姿勢維持が難しくなる、負の連鎖に繋がるのです。 …
かしこいオーダー枕の作り方
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛や首痛に悩んでいる人の多くが、枕が合わないと言います。 腰と首は相関関係にあるので、腰痛が出ない時に首痛が出たり、首痛が出ない時に腰痛が出る事があります。 そういう人が、枕を変えたら改善したという話も聞いた事がありますが、その裏では、専門店で枕をオーダーしたのに合わないという人も少なくありません。 実は、これには理由があり、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。 首痛の有無 首痛が出ている時は、首が歪んでいるか、硬くなっています。その状態で、高さや硬さを合わせても、悪い状態に合わせた枕を作っている事になるのです。 寝姿勢 寝る時の姿勢が仰向けか、横向きかによって、背骨の形状変化が異なる。 仰向けの場合は、頚椎が過剰に屈曲や伸展しない高さが理想です。また、枕の高さを合わせても、マットレスが柔らか過ぎると、身体が沈んで、枕が高いのと同じになります。また、横向きで寝ると、頚椎が過剰に側屈して、側弯症を誘発する姿勢になるので、枕を変えても負担がかかるので注意が必要です。 これから枕を作る人は、首を整えてからのが、リスクを減らせるという事です。 …
歌と姿勢の関係
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 発声には姿勢が大切な事はボイストレーニングをされている方なら知っていると思います。 これは、ボイストレーニングに限った事ではありませんが、先日、姿勢が悪くて声が出ないと言って来た方がいました。 その人が言うには、歌の上手な人はみんな姿勢が良いそうです。 それを聞いて、知人のミュージシャンで、首が痛くて声が出ないと言ってたのを思い出しました。首が悪くなる原因で多いのは巻肩によるものです。 背中を丸めていると、肩が内側に入り込んで大胸筋群が緊張するので、肋骨の動きも悪くなります。当然、横隔膜の動きにも影響します。また、顎を突き出す姿勢になるため、喉にも良くない事が想像できます。 自分が歌うなら、どういった姿勢が声を出しやすいかとイメージしながら調整してみました。 かなり、肋骨の動きが悪くなっていたので、胸筋の緊張が緩んで胸郭が広がったのでしょう。 呼吸もしやすく、息がすいやすいと喜ばれていました。 思いもよらない所に、矯正に役立つヒントが転がっていると思いました。 …
オーダー枕が合わない原因
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 枕が合わなくて、夜寝付けなかったり、目覚めが悪いなんて事をよく聞きます。 そんな日々が続くと、疲れが取れなくなり、頭が重く感じたりします。 枕をオーダーで作る人もいますが、オーダーしたものが合わないという話もよく聞きます。 高さや幅など、その人に最適な状態で合わせたものが、合わなければ、どうしたら良いかもわからなくなってしまいます。 こういった問題は、枕が悪いのではなく、別の原因があるのです。 頚椎には緩やかなカーブがあり、寝姿勢では身体よりも頭が高くなります。 首と胸椎の間に隙間が空くと、ブリッジになるため首に負担がかかります。 この負担を減らすには、全体的に枕が当たるようにしなければいけません。 また、寝具の硬さも注意が必要です。 枕の高さが最適でも、マットが柔らかければ、身体が沈んでしまうため、合わせた枕が合わなくなってしまいます。 それでも改善しなければ、今度は関節の硬さの問題かも知れません。 首に不調のある人と、何もない人が、枕をオーダーしたとします。首に問題がない人は、より快適な枕が出来上がる事は明白ですが、首に不調のある状態で合わせる枕は快適どころか、悪い状態を維持する枕になってしまいます。 枕をオーダーする時は、頚椎の動きを整えてからた計測した方が、より体に合った枕が出来るのです。 …
猫背と円背の違い
骨格ケアせんアーの渡邊英司です。 楽な姿勢だからと背中を丸めたままにしていると、気づかない間には猫背になってしまいます。 猫背の姿勢を続けると、脊柱起立筋が伸びて、肩が内側に巻き込んでしまいます。 肩が巻き込むと、鎖骨や周辺組織の動きが悪くなるため、大胸筋や僧帽筋が硬くなります。 そこで起こり得る症状は、後屈動作が制限されてしまうために、首や腰を反らした時の痛みや、上腕部の痛みが出る事もあります。 首や腰を反らすと痛みが現れる疾患の1つに、脊柱管狭窄症がありますが、その大半の人が、肩が内巻きに入り込んでいます。 脊柱管狭窄症も、いきなり発症するのではなく、猫背が発症の原因になる事もあるのです。 例えば、首を左右に回旋して下さい。 右に向きづらければ左の鎖骨が下がっている事が考えられます。 鎖骨をそのままに首を動かしていれば、痛みの出る方向には過度な負担がかかり続ける事になるのです。 肩の巻き込みを修正するには、大胸筋群のストレッチや鎖骨、上腕関節のモビライゼーションだけでなく、脊椎の動きを正常にしたうえで、起立筋群の筋力低下を改善しなければいけません。 これらは一朝一夕で出来る事ではないため、年齢を重ねるほどに困難になります。 また、背中が丸くなるものでも、高齢者に多い円背があります。 呼び名の違いだけで、同じものとして扱われる事もありますが、背筋を伸ばして伸びるものは猫背。 骨粗しょう症などの圧迫骨折で変形を伴っているものが円背です。 これらは、同じようには改善しません。 円背には変形が伴っているからです。 しかし、痛みを緩和する目的であれば、弾力不足を解消すれば楽になるのです。 …
新たな首の歪みが出現(スマホ首)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ストレートネックというのは聞いた事があると思いますが、今はスマートフォンの普及で、スマホ首が出てきました。 どちらも病名ではなく、通称ですが、ストレートネックとスマホ首を同じと思っている人も少なくありません。 しかし、この二つは頚椎の歪み方が異なります。 ストレートネックは弯曲がなくなる歪みですが、スマホ首は首の弯曲が逆になり、首猫背の状態になるものです。 スマホが出た当初は、十代の若者に急増した症状でしたが、最近は中高年者にも増えています。 背骨には、頚椎、胸椎、腰椎とあります。 その中でも、頚椎は他の椎骨より細く柔軟性があるぶん、弱い部位です。 頭部の重さは、平均6キロあります。 その、頭を乗せて歩くのですから、バランスが保たれていれば、負担は少なくて済みますが、バランスが崩れた状態になれば、支えている筋群に過度な筋緊張が起こります。 その影響は、頚椎の下にある胸椎に連鎖します。 ストレートネックもスマホ首も、頚椎の弾力を失なう事で、症状が強く出るので、改善するには、関節の遊びを回復させる事が重要なのです。 …