「枕が合わない」「朝起きると首が痛い」
…そんな声、毎日のように耳にする。
だからといって、オーダーメイド枕に飛びつく人も少なくない。
だが、ちょっと待ってほしい。
“オーダーしても合わなかった”という人も実際に多いのだ。
その理由、実は“枕の問題”じゃない可能性がある。
【1. オーダー枕でも解決しない人がいる】
高さも、硬さも、幅も測って作った枕。
それなのに「合わない」。
どうしてそんなことが起きるのか?
答えは簡単。
“測った時の状態”が、そもそも不調だったから。
身体の状態が歪んでいれば、
その歪みに合わせた枕もまた、歪んだ状態を“固定”してしまう。
【2. 枕だけが原因じゃない】
頚椎(首の骨)には、もともとゆるやかな前カーブがある。
そのバランスを保つためには、
首だけでなく、胸椎(胸の背骨)との関係性が超重要。
もし、寝たときに胸椎が沈み込みすぎたり、
首と胸の間に空間ができると、そこに“橋(ブリッジ)”がかかる。
この状態が、首に余計な負担をかける原因になるのだ。
【3. マットレスとの相性も見落とせない】
完璧な枕を手に入れても、
下にあるマットレスが柔らかすぎれば、全身が沈んでしまう。
すると、枕だけが高くなりすぎた状態=首が浮く状態になり、
かえって負担が増してしまうことも。
つまり、「枕の高さ」だけでなく、
**「寝具全体のバランス」**で考えなければならない。
【4. カギは“関節の柔軟性”にある】
枕のフィッティングで最も見落とされているのが、
その人自身の頚椎の柔らかさ(可動性)。
可動域の少ない、固まった首に合わせて枕を作っても、
その枕は“歪みを支える枕”になるだけ。
一方、頚椎の動きがスムーズな人であれば、
自然と理想的な姿勢が取れ、枕もフィットしやすい。
【5. 本当に体に合う枕を作るには?】
首の調整(頚椎矯正)を行ってから測定することで、
より自然なポジションでのフィッティングが可能になる。
まずは体を整える → その状態で枕を合わせる。
これが、快適な睡眠への最短ルート。
■まとめ
枕が合わないのは、枕のせいだけじゃない。
むしろ、“今の体”が合っていない可能性が高い。
一晩中、首を支える大切なツールだからこそ――
その前に、まずは首の状態を整えることが何より大切だ。
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