骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の痛みがある時は、運動をしても大丈夫なのか? こればかりは、ケースバイケースで、凄く痛ければ、動きたくても動けないし、大したことがないのに休むのも良くありません。 痛みの種類や程度の問題になるので、以下を参考にして下さい。 腰痛を例にした3つのケース ① ぎっくり腰【大半が怪我】 ぎっくり腰の大半は筋膜損傷になります。発症直後が軽くても、時間の経過とともに悪化していく事が多々あります。最近、新たに分かったのは、発症してピークが過ぎた後は日常程度の動きはした方が回復が早いとされています。 ② 部活動で起きやすい腰痛【多くは筋肉痛】 学生の部活動で多い腰痛は筋肉痛です。特に試合前は筋肉痛が回復しない状態で、運動を続けるため、悪化して筋肉のダメージが蓄積する事があります。そういった無理がかえってパフォーマンス低下になる事もあるので、慎重な判断が必要です。 ③ 慢性痛【負担の蓄積】 一部位に集中して負担がかかる事で起こります。痛みがあるから動かないでいれば筋力低下が起きてしまいます。かといって、ただ動いても、さらに負担が蓄積するだけです。正しい、身体の使い方を覚えてからの運動が必要です。 以上の事からも、動かして良いケースと、動かしてはいけないケースに分ける事で、事後の対応は異なりますが、長期に続いている痛みの改善には動かす事が大切です。但し、自己判断は悪化の原因となるので、専門知識のある方に相談して下さい。お近くの方は、お気軽にご相談下さい。 …
一流のアスリートに学ぶ
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 世の中には、人間離れした才能をもっている人がいます。 その多くは、人一倍努力も積み重ねてきた人達です。 一般の人達は、テレビに出てくる有名な人しか見る機会がないと思いますが、表に出ない隠れた逸材がいる事も事実です。 そういった、隠れた『本物』は、自身の向上にしか興味がなかったり、チャンスに恵まれなくて表舞台に立てないでいる人もいます。 また、せっかく夢がかなっても、体の故障でリタイヤする人もいます。 私も、仕事を通じて、多くのアスリートと接する機会があるので、考え方や体の使い方で意見を交わしていると、ある事が見えてきました。 ①優秀なアスリートは、相手のミスを願わないが、実力のないアスリートは相手のミスを願う。 実力がある人の考え方は、相手が上手ければ、それ以上に上手くやろうとします。実力が下だと、相手のミスを願います。言い方を換えると、自らの実力が下と認めているのです。 誰だって強い人より、弱い人と戦った方が勝率が上がりますが、それでは強くなれないのです。 ②優秀なアスリートは基本に忠実である。 優秀なアスリートの中には、独特な動きをする人がいますが、良く見ると基本に忠実な人が多い事に驚かされる事があります。これは、基本を理解しているから出来る事で、基本動作を自分なりに応用しているのです。 基本を知らない人の動きは、関節に負担のかかる動きをしているのです。 それぞれのスポーツに基本がありますが、基本とは体の使い方です。 基本を正しく理解していれば、自分の動きに応用する事が出来ます。 要は、エネルギー効率と体の負担を最小限にパフォーマンスを向上させれば良いのです。 途中でリタイヤしてしまう人の多くは、他人よりセンスが良くて、コーチや監督からフォームの修正をされてこなかった人達です。 これは、基本を疎かにしたスポーツ障害です。 こんなつまらない事で、人生が左右されてしまうのです。また、基本を知らずに、見た目だけを真似る人もいますが、本当に真似るべきは、見た目ではなく、その人の姿勢なのです。 …
知らずにやってしまう歪む姿勢
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 楽だからとる姿勢が、骨格の歪みや不調に繋がってしまう事は知っていますか? 同じ姿勢や、繰り返し行われる動作の中には、歪みを誘発するものが数多くあります。 以下に思い当たる事があれば要注意です。 横座り 女性に多いのが横座りですが、似たような姿勢に、ソファーや車のアームレストにもたれる姿勢があります。 これは、腰椎下部がズレてしまうので腰痛が現れたら、早めに矯正すれば比較的簡単に改善出来ます。 女の子座り ペシャンコ座りとも言いますが、股関節が内旋するため『O脚』の原因になります。 仙骨座り 電車などで浅く腰かけている人を見かけますが、骨盤が後傾して丸まり腰になり、胸部緊張および胸椎後面の筋力低下が起こります。 起こり得る症状は『首肩のこり』『腕の動作制限』『顔、胸、お尻がたるむ』他。 草むしり 高齢者に多いのが、草むしりです。しゃがんだ状態でいると、腰の筋肉が硬くなる他、膝関節も硬くなります。 それらの影響で『坐骨神経痛』や『膝痛』になる事が考えられます。 足組 椅子に座る時に足を組む事があると思いますが、同じ側だけの足組は骨盤の歪みに繋がり『脚長差』と『腰痛』が出る事もあります。 逆足が組みにくいと感じた時は歪んでいます。 時々組み替える事も予防になります。 ショルダーバッグを同じ側で持つ ショルダーが落ちないようにしようとして、肩が緊張してしまうため『首肩のコリ』に繋がります。 肩、肩甲骨、鎖骨は一つのユニットで、体幹と繋がっている関節は鎖骨(胸鎖関節)だけです。 腕はぶら下がっているものと従えて、バッグも身体の中心寄りに下げる工夫をするのが負担を減らすコツです。 パソコン作業 仕事でパソコンを使い人は、長時間モニターを見なければいけませんが、いつの間にかモニターに顔を近づけすぎて背中が丸まり、顎を突き出す姿勢をしてしまいます。 時々は、頭部を高く持ち上げるようにして、骨盤を起こす癖をつけましょう。 上記以外にも、知らず知らずにやってしまう姿勢は数多くあります。 それらが『慢性痛』の原因になるのです。 いつの間にかやっているクセから気が付いたら正すクセに変えていきましょう。 …
女性が気になる体型変化
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回は、女性が気になる体の歪みと体型変化について。 女性の方で、30代になってからお腹周りや下半身に脂肪が付きやすくなったと思った事はありませんか? これは、30代後半あたりからホルモンバランスが乱れて、基礎代謝が落ちるからです。しかし、この変化は30代後半だから出たわけではなく、目立つようになっただけです。 実は、子供の頃から姿勢や体型は変化し続けています。成長期の子供が、横に増えたり、背が伸びたりを繰り返しているのと同じです。子供の場合は、よほど太り過ぎない限りは気にする必要はありませんが、太り過ぎると、足腰に負担がかかり、O脚やX脚になりやすくなります。 10代後半の女性はホルモンの分泌が増えるために、皮下脂肪が付きやすくなります。 20代で仕事をするようになると、職業での姿勢変化が現れます。 30代後半になると、基礎代謝が低下し始め、出産と重なると、さらに姿勢変化が起こります。 40代過ぎには、基礎代謝の低下と姿勢変化に、筋力低下も重なるため、脂肪の蓄積が顕著に現れます。 例えば、姿勢の崩れで起こる体型変化ですが、人は年齢とともに、楽を求めようとします。楽な姿勢は、決して良い姿勢ではありません。楽な姿勢の代表には猫背や仙骨座りがありますが、背中を丸めた姿勢は、背筋群の筋力低下に繋がります。その反対側にあたる、胸筋群は緊張して硬くなります。 その結果、起きる体型変化は以下のようになります。 猫背による体型変化 『首が短く見える』『胸がたれる』『二の腕がたるむ』『顔の表情筋の筋力低下で顔がたるむ』 仙骨座りによる体型変化 『お尻がたるむ』『くびれがなくなる』 不良姿勢による筋力低下で、使わない箇所には脂肪が蓄積します。筋肉が贅肉になり基礎代謝低下に拍車がかかるのです。今後、ますます女性が活躍する時代になっていけば、美容と健康への意識はより強くなっていく気がします。 …
坐骨神経痛の見分け方
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 坐骨神経痛とは、腰から足先まで伸びる神経の圧迫などが原因で起きる痛みです。 坐骨神経は太い所で、直径2センチ、長さは1m以上ある、人体最大の神経です。 また、この神経は、皮膚表面の近くを走行しているため、筋肉の圧迫を受けやすいといった特徴があります。 坐骨神経痛の主な症状は、腰から足先にかけての痛みやしびですが、その原因となりえる疾患には、『椎間板ヘルニア』、『脊柱管狭窄症』、『すべり症』、『分離症』などの他、画像診断で特定できない『梨状筋症候群』などもあります。 坐骨神経痛の原因となりえる疾患には、発症しやすい年齢があります。『椎間板ヘルニア』『すべり症・分離症』などは、比較的若い人でも発症しますが、『脊柱管狭窄症』は、主に加齢で発症する事が多いので、60代以上の人に起きやすい疾患です。その為、坐骨神経痛の症状が現れた時の年齢や、痛みやしびれの出現具合で、おおよその原因を予想する事が出来ます。 例えば『椎間板ヘルニア』だと前屈をすると痛みが強くなり『脊柱管狭窄症』は後屈すると痛みが強くなります。 こういった腰痛を伴う場合は、画像に写る疾患が原因と推測できますが、腰痛を伴なわない場合は、梨状筋症候群などの、腰というよりお尻の筋肉が神経を圧迫していると推測できます。 病院の検査で原因が特定されるのは1~2割程度といわれてますが、残りの8割も原因がないのではなく、特定が困難というだけです。検査で異常が認められないケースであれば、関節や筋肉の拘縮や強直、筋緊張による可能性が高いので、改善は十分に可能です。 …
3000万人もの人が膝痛に悩んでいる
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 膝の痛みを抱えている方の数は、全国に3000万人以上と言われてます。 それだけ膝には負担がかかるという事です。 日常動作で膝にかかる負担は、歩行で体重の3倍、階段の昇り降りでは7~8倍になります。 しかし、負担がかかっても、全員が痛くなるわけではありません。 痛みには、必ず原因があるはずです。 例えば、スポーツをしている人だと、急激な方向転換やジャンプ動作で『靭帯を損傷』する事があります。また、着地動作や接触などで『半月板損傷』を起こす事もあります。 一昔前までは、部活動でうさぎ跳びをやらされた方も多いと思いますが、これも半月板を痛める原因になるため、今はやらない所が増えています。 成長期の子供に多い膝痛だとオスグッド病。これは、成長期に痛みが出る事から、成長痛ともよばれます。 原因は、血液循環不良やホルモンの異常、大腿四頭筋が引っ張られる事などです。 特にスポーツをしている子供に多く発症しますが、発症する子供たちをみていると、その多くはストレッチ不足が関係しています。 膝関節に負担のかかるスポーツにマラソンがあります。マラソンランナーに多い膝痛だと、ランナーズニーがありますが、これは腸脛靭帯の炎症です。 ランニング時の膝の屈伸動作で、腸脛靭帯が大腿骨に擦れて炎症が起きるのです。 その原因はアライメント不良による筋の柔軟性低下です。 アライメントが狂うと、軟骨の片減りが起こります。軟骨には神経がないので痛みを感じる事はありませんが、削れたカスが滑膜に炎症を起こすために痛くなるのです。 痛みを抑えるには、軟骨が擦り減らないようにするしかありません。 その一つが歪みを整える事です。 …
水分不足が関節をダメにする
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回は、水と関節の関係です。 人の体の60%は水で出来ています。これは、年齢にもよりますが、歳と共に少なくなります。 高齢者の平均は50%程といわれてますが、血管年齢や肌年齢が、実年齢以上という人がいるように、若くても、水分量が平均年齢以下の人は、かなりいる気がします。 適切な水分量が保たれていれば良いですが、少なすぎれば、血液はドロドロになり、筋肉の働きも悪くなります。筋肉の収縮が妨げられると、関節や靭帯の動きに影響します。関節や靭帯は動かさないと硬くなる特徴があるため、そこに機能障害が起こります。 私の感触だと、脱水状態は胸椎に触れるとわかります。これは、姿勢との関係で胸椎に出やすいのだと思っています。 胸椎が硬い人は、首から腰にかけての痛みが出やすくなります。また、水分摂取状態が少なく、ほぼ全員がお茶、コーヒー、アルコールなどを水分代わりにしています。そのため、水分摂取量の不足が筋肉や関節の不調を起きやすくしているのです。 不調の根本改善を本気で考えている方は、利尿作用のあるものを控える事が先決です。それが、施術効果を、より高める事になるからです。 …
運動能力の開発法
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする人であれば、運動能力を高めたいのは当然です。 私が思う、運動能力の高め方には二通りの方法があります。一つは、トレーニングでパワーや柔軟性を付けたり、スキルアップする事。 もう一つは、低下した機能を回復させて、本来の能力を引き出す事です。 このうち、手っ取り早いのは後者です。 限界まで鍛えた事のある人は、これ以上は無理とスランプに陥った経験があるはずです。その原因には肉体的なものと、精神的なものがあります。 これらは、互いに影響し合っているので、どちらか片方で済む事はありません。 まだまだ先のある若者の勢いと、ある程度の年齢に達して、後がない状態の人が対等に戦えば、いかにベテランであっても、精神的なプレッシャーに負けてしまいます。 これが、精神面に影響する一大原因の一つなのです。 怪我の功名という言葉がありますが、怪我をした選手の方が、余計なプレッシャーから解放されて、いい結果を出すなんてことは、よくある話です。 ですから、成熟した選手は、新たに、体を鍛えなおすよりも、低下した機能回復を考えた方が、確実に運動能力は高まります。 また、機能回復する事で、使われていなかった箇所が活性化するため、それから鍛えなおす事も可能なのです。 …
首の下部から肩にかけての痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 首から肩にかけての、コリと痛みが日増しに強くなってきた方の症例です。 相談者は、パソコン作業が主の仕事をされる方なのです。 この方は、首を左に傾けるクセがあり、肩甲胸郭関節の動きが悪くなっていました。 また、反り腰で、腰仙関節に引っかかりがありました。 症状が強くなった原因は、何かしらの要因で背中の緊張が高まったためと考えられます。 検査では、肩甲上腕関節の動きと頚椎の回旋動作に制限が起きていました。 身体が緊張している人の多くが、上部頚椎周囲の筋紡錘が緊張している事が多くあります。 人によっては、触れるだけで、さらに緊張が高まってしまう事がありますが、今回は、そういった兆候は見られなかったので、最後に頚椎の調整をする事で、緊張が緩和され柔軟性が回復しました。 …
痛みの原因を探る
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 痛みには数多くの種類があるので、何でも整体で改善するとは限りません。 切り傷などによる皮膚の痛み、運動で起こる筋肉痛、骨折などによる骨痛。 関節痛、神経痛、内臓の痛み、それ以外にも、頭痛や歯痛など、これら全てが異なる痛みです。 皮膚の痛みは鋭い痛みですが、表面なので場所はわかりやすいものもあります。 また、神経が傷ついたり、圧迫された時は鋭い痛みが走ります。 筋肉や内臓だと、痛みの箇所がはっきりしない事もあるし、腰痛と思っていたものが、肝臓の病気という事もあるのです。 また、歯痛と思ったら、副鼻腔炎という事もあります。 こういった痛みの違いを、個人が見極める事は難しいので、長期間続く場合は検査をする事です。 そして、検査で原因がわからない時は、関節機能障害を疑って下さい。 …