骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年のマラソン人気は衰える事を知りませんが、ランナーの方は、膝の故障になりやすい事も忘れてはいけません。 私の周囲にも、大会前の練習を頑張り過ぎて、膝の故障で参加できなかった人がいます。そうなっては、取り返しがつかないので、ランナーの方は自己管理も怠らない事です。 膝の故障で多いのは、ランナー膝(※腸脛靭帯炎)です。 ランナー膝はランニング時に、太腿外側の靭帯が、膝の屈伸運動でこ擦れて炎症を起こす事が、痛みの原因とされています。 こういったスポーツ障害は、使い過ぎが原因ですが、原因はそれ以外にもあります。もっとも、ありふれた原因には、柔軟性不足、水分摂取不足、ランニングフォームなどが挙げられます。 柔軟性不足や水分摂取は、自分でも何とか出来ますが、走り方が悪いとアライメント異常が起きてしまいます。 アライメント異常が起きると、衝撃吸収機能が低下するため、地面の突き上げが強くなり、足腰だけでなく、全身に負担がかかります。また、フォームを修正したくても、アライメントと筋バランスが崩れたままだと、思うように修正できません。 骨格アライメントを整える時は、筋バランスの調整も同時に行う事で、より運動機能改善が出来るようになります。 …
腰椎すべり症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 脊椎(背骨)は、頚椎7個、胸椎12個、腰椎5個と仙椎、尾椎の合計26個の骨で出来ています。 これらの椎骨は、体を動かしても、簡単にはズレないように、靭帯などで守られていますが、何かしらの要因で、腰椎を支える力が不十分でズレてしまう事を腰椎すべり症といいます。 症状としては、同じ姿勢での腰痛、腰を反らした時の腰痛、下肢痛、歩行時の痛み等があります。 腰椎すべり症には、3つのタイプがあり、先天性すべり症、分離すべり症、変性すべり症に分けられます。 先天性すべり症は、生まれつき関節突起に問題があるものです。 分離すべり症は、成長期のスポーツ活動などで、疲労骨折で分離症になる事があります。上下の関節突起が支えを失ってズレてしまいます。 変性すべり症は、高齢者に多く、加齢による軟骨の片減りなどで変形したり、骨粗しょう症などで体重が支えられなくなって発症する事があります。 また、何度も繰り返していると発症しやすい動作があります。 それは、腰を反らす動作です! 特に、重たい物を持ち上げる動作は、腰を反らしながら腰に負荷をかけるので、仕事やスポーツなどで、同じ動作を繰り返す人は注意が必要です。 すべり症と診断をされた方でも、腰を反らす動作の妨げとなる箇所に動きを付けてあげる事で、腰の負担が軽減します。 また、今、出ている痛みが、必ずしも、すべり症が原因とも限りません。辛い症状で悩んでいる方は、一度、施術を受けてみて下さい。 …
腰椎分離症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 スポーツをする成長期の子供に多い腰痛の一つに腰椎分離症というのがあります。 腰椎分離症とは、腰椎の椎間関節の疲労骨折です。 これには、先天性と後天性があります。 分離症の大半は後天性で、13歳前後の成長期のスポーツ活動でのオーバートレーニングで発症するケースと、腰にかかり続けていた負担が、加齢で、腰椎が脆くなった時に発症するケースがあります。 これらと比較すると、生まれつき腰が弱くて発症する先天性はごく一部でしかありません。 症状としては、長時間の同じ姿勢での腰痛、立ち座り時の痛み、腰を反らせた時の痛み、お尻の痛み、大腿外側痛などがあります。 放置していると、悪化すると腰椎すべり症に移行する事もあります。また、分離症でも、現役でスポーツ活動を続けている例も数多くありますので、腰椎分離症でスポーツ活動を諦めている方は、関節可動域調整を試して下さい。 …
寝起きに固まっている腰痛
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 寝起きはいつも腰が固まったように痛くて、すぐに起き上がれなかったり、腰が曲がらなくて靴下が履けないのに、動き始めると痛みが和らいでくる。 こういった症状の腰痛は、関節の老化や、腰への負担で、腰椎の支えが弱くなっている事があります。 関節が緩む事をハイパーモビリティーと言います。直訳すると動き過ぎという意味です。 関節を繋ぎとめる筋腱、靭帯が緩んで不安定になっているのです。 そのまま放置していると、椎間板ヘルニア、脊柱管狭窄症、腰椎すべり症、分離症などに繋がる事があります。これは、妊娠中の女性にも多く、ホルモンの関係で靭帯などが緩むためにこういった症状が出ます。 これらの症状がある時は、腰椎の負担を減らすために、腰椎以外の関節に可動性を付けて、負担を分散するか、腹筋や背筋で緩んだ箇所を鍛える必要があります。 また、その両方が必要という事もあります。いずれにしても、症状が悪化すると、改善までには、かなりの時間がかかりますので、早めにご相談下さい! …
関節可動域がグンと広がる
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 関節可動域が広がるメリットの一つに運動能力向上効果があります。 施術を受けた人の大半は、その場で柔軟性や筋力の向上を確認しています。 しかし、それだけだと運動能力が向上したとは言えないので、その理由を説明します。 理由その1 関節可動域左右差 関節可動域左右差は筋力左右差などで起こります。誰にでも、利き手足があるので、力の左右差があります。しかし、過剰な左右差は筋収縮活動を妨げて、関節可動域を狭くします。 これは、関節や筋の損傷の原因になるだけでなく、コントロールやキレの悪さに繋がるのです。 理由その2 運動連鎖障害 背骨には24個の骨があり、関節一つ一つは小さくしか動かなくても、全てが連動すれば大きな動きになります。 この関節運動が妨げられると、体幹を使った捻転動作に支障が出て、一部の関節に負担がかかり、慢性痛や、運動機能低下が起きるため、パフォーマンスが発揮できなくなってしまいます。 日常生活程度の動きしかしない人は、運動をしている人と比較すると、関節可動域が狭くなります。 社会人になったとたんに体が硬くなった人もいると思いますが、これは、体育や部活動をやらなくなり、体を動かす機会が減ったためです。 そのまま、中年期に突入すると体の硬くなるスピードは、さらに早く感じるはずです。 これは、運動をしない事で、筋収縮活動が減少して筋力低下が起こり、関節可動域が減少するためです。 体は、動かさなければ退化します! 例え、ダイナミックな動きをしなくても、関節可動域を狭めずにいれば、普段の動きも余裕を持った動きでいられます。それが、疲労しにくい身体になり、不要な痛みや違和感からも守れるのです。 …
背骨は常に危険にさらされている!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今日の話は背骨です。背骨は、あらゆる方向から外力が加わるため、常に歪みやズレなどの危険にさらされています。 外力から背骨を守るには、背骨を支える筋肉が必要です。 また、筋肉がなければ、背骨を動かす事も出来ません。 人は重力を受けながら活動しているので、抗重力筋という筋肉が働いているため、適度な緊張状態で姿勢を維持しています。 そのため、姿勢が崩れると、緊張する箇所が変わってしまいます。 不調の多くは、こういった姿勢変化が原因で、不要な箇所に筋緊張が飽きてしまいます。 例えば、背中を丸めていれば、大胸筋群が硬くなり胸郭が広がらなくなります。 そうすれば、背骨の動きも悪くなり、神経の伝達なども妨げられてしまいます。 背骨の動きは、四肢に影響するため、背骨だけの問題ではないと言えるのです。 …
関節痛の原因に繋がる運動連鎖とは
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動連鎖とは複数の関節が連動して動く事です。 例えば、腕を伸ばしたまま、手首を回旋させると、連動して肘や肩が一緒に動きます。 同じ事を肘を固定した状態で行うと、他の関節に負担がかかる事がわかるはずです。 これは、運動連鎖が途中で妨げられると、一関節にかかる負担が増えてしまうという事です。 もしも、痛みの原因が運動連鎖障害である場合、患部を治療しても、痛みが消える事はありません。 テニスやゴルフをする方だと、手首や肘痛が起きる事がありますが、こういった運動連鎖が出来ていない箇所を正常に整えるだけで、患部の負担が減り、痛みの解消や障害予防になります。 これは、全身の関節にいえる事なのです。 …
首の歪みが脳の老化を早める!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の中で、一番重たい頭を支えているのは首です。 首の負担を減らすには、頭を頚椎の上にバランスよく乗せる事です。 それには、頭部と顎を頚椎より前に突き出さない事ですが、日常で手放せなくなったパソコンやスマホ操作をしていると、いつの間にか顎を突き出していたり、うつむき姿勢になってしまいます。 こういった姿勢で、首や肩が凝る人は多いですが、単なるコリと思っていたものが、血液循環の悪化で、神経や脳脊髄液の流れを悪くしている事は、あまり知られていません。 自覚できる症状が、痛みやこりでも、実際には、脳の機能低下が起きているため、脳が萎縮してしまうのです。 脳の萎縮は老化を早める為、物忘れが増えたり、物覚えが悪くなります。 逆の見方をすると、頚椎を整えて、首や肩のこりを解消する事で、脳脊髄液の流れが良くなり、健康維持が出来るという事でもあるのです。 …
二重顎やポッコリお腹がスッキリ!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今日は、女性に嬉しい美容矯正のお話です。 女性が気になる、二重顎やポッコリお腹の解消法です。 これらは肥満が原因という事もありますが、痩せているのに二重顎や、お腹の出ている人もいます。 特に、女性は事務仕事をする人が多いですが、パソコン作業をしていたら、いつの間にか前のめりになっていて、顎を突き出した姿勢になっている事があると思います。 こういった姿勢が続くと、慢性的に肩や首がこってしまい、顔の表情筋の働きが悪くなります。 また、背中が丸まり、両肩が内側に入り込んでしまいます。 表情筋の働きが悪くなると、顔が垂れて来て、顎にお肉が集まります。 猫背で巻肩になると、背中が伸びて、腹筋が緩んでしまうために、お腹に肉が集まり、脂肪が蓄積しやすくなります。これがポッコリお腹になるのです。 また、猫背の影響は、巻肩だけでなく、バストが垂れたり、肩の可動域を狭めるため、腕が上げずらくなります。高い所に手を伸ばそうとしても、腕が上がらない分、腰を反らさなくてはいけなくなります。これが、反り腰腰痛の原因になるのです。 スタイルに関係する女性の悩みは多岐にわたりますが、その大半は姿勢から来るものばかりです。見た目を気にする方は、体の中から整える事が近道なのです。 …
何をしてあげられるかが重要
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 新規の方の問い合わせで、どんな事をするのか聞かれる事があります。 やる事は骨格矯正ですが、ボキッとやるものではなく、ソフトな刺激で関節の遊びを回復させる施術です。 施術の流れを説明すると、最初にカウンセリングを行います。 カウンセリングでは、職業や趣味、過去を含む怪我などの他、いつ、何をした時、運動経験など、答えられる範囲でお聞きします。 その後、疼痛の現れる箇所と苦手な動きを見極める動作検査を行います。 痛みが強くて動けない人は他動的な検査だけ行います。 動きの悪い箇所は不調の原因となりますが、動き過ぎはもっと質の悪い不調になります。 人の体は繋がっているので、関節の連動、皮膚のはり、筋膜の滑りなど、些細な事でも影響します。 全く離れた箇所の調整で大きな変化が出る事もあります。 年齢や状態によっては、普通に施術が出来ない事もあります。 例えば、ぎっくり腰や寝違えのような急性痛は筋膜の損傷であるケースが多いので、無理に動かして症状を悪化させてしまう事があるからです。 そういったケースでは、筋の緊張を取除いて、身体が楽になる事を優先します。 施術本来の目的は関節機能障害を取り除く事です。 そのため、楽にして終われば、必ず再発する日が来ます。 それを防ぐためには、その時、何をするかではなく、その後、何をしてあげられるかが重要なのです。 …