骨格矯正後の姿勢変化

姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の痛みの原因に姿勢が関係する事はあきらかですが、多くの人は不調が起きても姿勢を正そうとせず、湿布や痛み止めに頼ります。 これは根本改善ではなく、一時的な痛みの消失でしかないのです。 姿勢矯正が何の目的で行われているかを知らない限り、この傾向は続くはずです。 姿勢矯正による変化は体の負担を減らしてエネルギー効率を高めることです。 そして、正しい姿勢を維持する感覚を身体で学習することです。 骨格の歪みを整えた事のない人は、今までの姿勢が正常と認識しているため、正しい姿勢に慣れるまではバランス感覚が乱れた感じになる人もいます。 例えば、側弯症の人は矯正後の姿勢変化に順応できなくて、ふらふらする事があります。 いつもより身体が曲がって感じたり、重心がズレて感じるなどです。しかし、過去の姿勢はエネルギー効率が悪く、痛みを生じる原因なので、新たな正しい姿勢に順応しなければいけません。 そして、新たな身体の使い方に慣れ、筋肉の緊張状態を再学習していくのです。 …

変形性股関節症

股関節の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の歪みが原因で起きる股関節痛には変形を伴うものが含まれます。 高齢者に多い変形性股関節症の場合は、関節軟骨の摩耗で生じる滑膜炎の痛みが出たり、関節の硬化で痛みが出ることがあります。また、変形箇所は正常な動きが出来ないため、その周囲組織がダメージを受けます。 関節軟骨には痛覚がないので痛みはありませんが、摩耗が骨に達すれば痛覚があります。また、そこまではなくても摩耗で骨と骨の間にたわみが出きると、関節がズレて関節周囲組織に痛みが起きると考えられます。 こういった二次障害を防ぐには、患部と連動する箇所の動きを促したり、動作改善するしかありません。それには、日常動作や歩行動作が正常に行える最低限の関節可動域が必要になるのです。 …

逆もまた真なり

姿勢 肩こり・首こり

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 一つの論理に対して逆の論理も成り立つ時に、逆もまた真なりという言葉を使いますが、施術も、論理と逆の論理が成り立つことがあります。 体の不調は弱い所に現れるので、原因が同じであっても、症状は違う箇所に出ることがあります。ストレスで胃が痛くなる人もいれば、円形脱毛という形で現れる人もいるようにです。 例えば、身体の力の抜けない人で、首に触れるとよけいに緊張してしまう人がいます。そういう人に通常のやり方は通用しません。 こういうタイプの人は、日常でのストレスを受け続けていたり、不調が頭から離れなくて重心が上がってしまうのです。通常は重心位置は変わらないとされていますが、考え事が多い人は頭皮も緊張して硬くなります。 頭が緊張すると重心線からズレやすくなるため、さらに筋緊張が高まるからと考えています。こういったケースは、重心を本来の位置に下げなければいけません。それには、上から下に意識を向ける調整テクニックが必要なのです。 …

足関節の硬さが体に与える影響

スポーツ障害 姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 片足には26の関節があります。全身の関節が200に対して、足関節は両足で52もあるのは、地面の起伏や斜面に合わせた形状に動くためなのです。 これほど、重要な部位なのに、意外と見落とされてしまう箇所なので、重度の症状をかかえる方の多くが足関節の硬さが目立ちます。足関節が硬くなると衝撃吸収機能だけでなく重心移動にも影響するため、身体のバランス維持が難しくなります。 実際に、足関節が硬くなると、姿勢が崩れて身体が傾きます。そのバランスを保とうとして不要な箇所に筋緊張が起こります。緊張が持続すると循環不良になり、コリ、痛み、痺れに繋がります。また、筋力低下で足アーチが崩れてしまうと足底腱膜炎を発症することもあり、連鎖してダメージが広がるのです。 …

スポーツ動作が瞬時に変わる!

スポーツ障害 パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 神経が筋肉を動かし、筋肉が骨を動かす、骨と骨を繋いでいるのが関節です。 骨格の歪みや捻じれで関節が詰まると、関節摩擦の増大で滑りが悪くなり、関節の片減りや変形に繋がる事があります。また、筋肉が捻じれるため、思った方向に力が出なくなります。 これをスポーツに当てはめると キレがなくなる コントロールが悪くなる スピードが出ない 筋力低下 柔軟性低下 違う方向に力が向いてしまう 怪我をしやすくなる   これらは、硬くなった関節の影響で起こるものですが、一旦、硬くなった関節は自然に戻る事はありません。また、ストレッチでも不十分です。なぜなら、背骨のように24個の骨が積み重なっている箇所を、一つ一つを意識的にストレッチさせる事が出来ないからです。 一つでも動かない関節があると、その影響は他の関節に連鎖します。言い方を換えると、身体機能をフル活用するには、関節の連動を正常化させることが近道になります。軟骨の片減りや筋肉の強直が起きる前に、誰もがすぐにできる関節のケアを試してみて下さい! …

肘部管症候群

手足の痺れ 肘の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 肘の痛みや、小指や薬指にしびれが出たら、肘部管症候群かも知れません。肘部管症候群とは、手の指の曲げ伸ばしに関わる筋肉を支配する尺骨神経が、肘部管というトンネル内で、圧迫や引き延ばされて起きる神経麻痺です。 症状は、肘痛や、手の小指側にしびれが出たり、進行すると、手の筋肉が痩せて握力低下や指がまっすぐ伸びなくなる事があります。 実は、私も数年前に肘部管症候群と診断されました。肘の痛みが続く場合は手術しかないと言われましたが、湿布と痛み止めで騙し騙しやってきました。発症原因は腕相撲です。若い時に本格的な腕相撲大会に出るために、無理をして鍛えたら肘が変形してしまったのです。 今、こうして手術なしでいられるのは、痛みが出たら、“ある事”をしているからです。そこに辿り着くのに10年かかりましたが、今は怪我の功名と思っています。 痛みやしびれの出る時は、きまって屈筋と伸筋の筋力差が生じている時でした。筋力差が痛みを助長する事がわかり、自身の生活姿勢を見直してみたら、一方だけを鍛える偏った筋トレや、肘を曲げたままの姿勢でいることの多さに気づいたのです。 主働筋と拮抗筋のバランスが崩れると、骨格の歪みや関節のズレが生じて、肘部管を狭くする要因になるのです。私の日常姿勢は、肘の屈筋が優位になりやすいため、伸筋を鍛えたり刺激することで症状を抑える事に成功しています。 …

関節痛と脱水症

腰痛 関節痛 首の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の痛みで訪れる人の大半は関節と筋肉が硬くなっています。そして、その多くの人が水分摂取量不足と感じています。水分摂取量が足りないと、血液が不足して、血流が悪くなり、老廃物が排泄しにくくなり“コリ”の原因になる他、体内から電解質が失われます。電解質が失われると、神経や筋肉に影響が出て、“足がつったり、しびれや脱力感”が現れる事があります。 人間の体の60%は水分で、その多くは筋肉に蓄えられます。筋肉に蓄えられた水分が不足すれば、関節と筋肉の弾力が低下します。 例えば、“ぎっくり腰や寝違い”は、全身疲労がきっかけで起きる、筋膜の損傷が多くあります。 これは患部にかかり続けた“負担の蓄積”が主な原因ですが、そこに脱水症状が重なると、さらに発症リスクが高くなります。 ぎっくり腰や寝違いが多い季節が、“夏と冬に集中”しているのも、それを物語っている気がします。この事から、脱水が関係する症状は、こまめな水分補給をする事を前提に、施術をしないと、改善には時間がかかってしまいます。 一日に必要な水分量は、体重の30分の1です。 成人なら、少なくても1日2リットル以上が必要です。あまり、水を飲まない人には大変な量ですが、いつでも飲める所に置き、目に付いたら飲むようにすると、少しずつ飲めるようになります。また、お茶やコーヒーは、体に良いとされてますが、利尿作用があるので、脱水ぎみの時は飲む量を控えましょう。 …

頸椎ヘルニアと頚椎症

手足の痺れ 肩こり・首こり 首の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回は首痛の原因となる、頸椎ヘルニアと、頚椎症について。頚椎ヘルニアは加齢でなるものと外部の衝撃を受けてなるものがあります。 頸椎の老化は、20代から始まる為、発症は40代が多いようです。椎間板は老化すると水分が減り弾力がなくなります。弾力がなくなると衝撃耐性が弱くなり発症原因になるのです。 外的要因で起きるヘルニアは、ムチウチ症がきっかけになる事があります。頸椎ヘルニアによる症状は、首を後ろや横に倒した時に、神経根が刺激されて、腕に痛みや痺れが現れます。ヘルニアが飛び出る方向で、圧迫される神経が異なり、真後ろなら脊髄が圧迫されて、両手足がしびれる為、歩行に障害が出ます。 外側に飛び出した場合は、片側に症状が出ます。また、神経根と脊髄の両方が圧迫された場合と、神経根だけが圧迫された場合で、痺れる箇所や症状の程度が異なります。頸椎5番と6番の間にある、第6頸神経が圧迫された場合は、前腕から親指にかけてのしびれが現れます。 頸椎症も症状や発症の仕方がヘルニアと似ているため、症状がある場合は整形外科でX線やMRIで調べる事が出来ます。 頸椎ヘルニアや頸椎症と診断されると、原則は保存療法です。保存療法には牽引やカラー装着による固定、温熱療法、マッサージ等がありますが、早期の段階なら手術に至らず軽快します。しかし、保存療法が有効な場合とそうでない場合があります。 例えば、器具による牽引は首全体を引っぱります。しかし、癒着した箇所は硬くなっているため、全体的に牽引すると、何でもない箇所が引き伸ばされてしまう事が多いのです。また、カラーを長期装着しなければならないケースは、注意しなければいけない事があります。 一つは首の筋力低下が起きて、症状の悪化に繋がる事があります。もう一つは、カラーを手放せなくなる事です。どちらも、筋力低下に繋がる事ですが、重い頭を支える首の筋力低下が起きると、回復するまで首や肩の凝りに苦しめられます。そうならないためにも、早期改善に心掛ける必要があるのです。 …

手根管症候群

手足の痺れ

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 手の痺れが出る原因の一つに、手根管症候群というのがあります。手のひらの付け根には手根管というトンネルがあり、その中を正中神経が通っています。何かしらの要因で、手根管が狭くなると正中神経が圧迫されて血流障害が起こります。それが、痛みや痺れになるのです。 手根管が狭くなる理由は様々ですが、病気を除くと、手の使い過ぎで発症する事が多く、圧迫が長期化すると、母指球が痩せてきて、親指の機能低下が起こります。 手首の曲げ伸ばし、握りしめる、重いものを持つ事を繰り返す職種の人が手根管症候群になりやすいと言われていますが、私は、屈筋と伸筋の筋力差が発症の原因と思っています。なぜなら、伸筋を強化する事で、症状が改善緩和する人がいるからです。 例えば、ハンマーを使う大工さんは、全てが当てはまりますが、大工さんの手は、屈筋が優位になり、伸筋とのバランスがとれなくなっている事がよくあります。その影響は、手だけでなく、肩や首の動きも妨げるため、さらに手の負担が増加します。こういった負の連鎖をとめるには、アライメントの調整だけでは追い付かず、根本原因となりえる筋力差のバランスを整えなければいけないのです。 …

巻肩になる3つの要因

姿勢 肩こり・首こり 肩の痛み 腰痛 首の痛み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 不良姿勢の一つに巻肩があります。その多くは猫背姿勢でなるのですが、逆に、巻肩が猫背を作り出す事もあります。 巻肩とは、肩が内巻きに入り込んでいる姿勢です。真上から見ると、両肩がU字型になりますが、人によっては、片方だけ大きく入り込む人もいます。 巻肩の要因は3つあります。 例えば、立位姿勢、座位姿勢、寝姿勢のそれぞれで、起きる原因が異なります。 立位姿勢から不良姿勢になる事は比較的少ないのですが、ゴルフのように、クラブを握る姿勢は巻肩を作りやすいスポーツの一つです。ゴルファーにとって、巻肩は胸椎の回旋動作に影響するため、手打ちになって飛距離が伸びなくなったり、回旋動作に無理が生じて、腰痛を発症する事もあります。また、音楽活動をするボーカルの場合は、胸筋の緊張で声量が出なくなる事も考えられます。 不良姿勢の大半は、座位姿勢が原因になります。立位姿勢と比べて、座位は接地面が広いため、楽な姿勢がとりやすいためです。背もたれのない椅子に腰かけて力を抜くとわかりますが、背中が丸まり、両肩と顎が突き出て、首が反るはずです。このように、座位姿勢は猫背の原因と同時に巻肩を作り出すのです。 3つ目は寝姿勢ですが、これには、仰向け(背臥位)、横向き(側臥位)、うつ伏せ(腹臥位)があります。寝姿勢で巻肩になるのは横向きです。横向きに寝ると、下になる側の肩は前方に入りこんでしまいます。寝ている時間は長いので、肩甲骨周囲の血行不良が起こり、手のしびれや、一時的に感覚が麻痺する事もあります。 巻肩による症状は、首や肩のこり、痛み、痺れ、麻痺などがあります。また、運動能力の低下なども起きるので良い事は一つもありません。逆に、少しでも改善すれば、症状が緩和して、運動機能の向上が期待できます。 それと、巻肩の改善で両肩を後ろに引いてストレッチする事が多いですが、緊張の高まった胸筋群は簡単には緩みません。多くの人が、見える所ばかりを動かそうとしますが、本当のポイントは他にあるんです。 …

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