「楽な姿勢」が身体を壊す──それが“猫背”の罠!
「ちょっとだけ楽だから」──そんなつもりで背中を丸めていたら、いつの間にか猫背が当たり前に。気づけば、背骨は前に倒れ、肩は巻き込まれ、背中の筋肉は常に引き伸ばされて張りつめる。
これが“巻き肩”という悪循環の始まりだ。
巻き肩になると、鎖骨と肩の動きはガチガチに固まり、大胸筋と僧帽筋はまるで鉄板。
首を反らせば痛みが走り、腕を上げるだけで違和感…。このまま放っておけば、脊柱管狭窄症といった深刻なトラブルにまで進行する危険性もある。実際、狭窄症の人の多くは肩が内巻きになっているのが特徴だ。
だが安心してくれ、身体は正直だ。悪いクセを積み重ねれば不調が現れるが、良い習慣を積み重ねれば、必ず回復してくる。
まずは自分の身体に聞いてみよう。
首を右に回したとき、スムーズに動くか?詰まりを感じるなら、反対側の鎖骨が下がっているかもしれない。それだけで、肩・首・背中へと、負担は連鎖的に広がっていくのだ。
改善のカギは、大胸筋のストレッチ、鎖骨・肩関節の調整、そして忘れてはならない「背骨のしなやかさ」だ。とくに脊柱起立筋の働きを取り戻すことは、姿勢回復において最重要ミッション!
年齢を重ねるほど、可動性は失われがちだが──だからこそ、今すぐに動き出す価値がある!
注意すべきは“円背”との違い。
猫背は姿勢や筋肉の問題であり、しっかり整えれば戻る。しかし円背は骨の圧迫や変形によるもの。完全回復は難しくても、弾力を戻せば「痛みの緩和」と「機能維持」は可能だ。
姿勢のクセは、気づいたその瞬間が分かれ道。
放っておけば悪化の一本道。だが、気づいて動けば、未来の自分が喜ぶはずだ!
コメント