骨格ケアセンターの渡邊英司です。
肘の痛みや、小指や薬指にしびれが出たら、肘部管症候群かも知れません。肘部管症候群とは、手の指の曲げ伸ばしに関わる筋肉を支配する尺骨神経が、肘部管というトンネル内で、圧迫や引き延ばされて起きる神経麻痺です。
症状は、肘痛や、手の小指側にしびれが出たり、進行すると、手の筋肉が痩せて握力低下や指がまっすぐ伸びなくなる事があります。
実は、私も数年前に肘部管症候群と診断されました。肘の痛みが続く場合は手術しかないと言われましたが、湿布と痛み止めで騙し騙しやってきました。発症原因は腕相撲です。若い時に本格的な腕相撲大会に出るために、無理をして鍛えたら肘が変形してしまったのです。
今、こうして手術なしでいられるのは、痛みが出たら、“ある事”をしているからです。そこに辿り着くのに10年かかりましたが、今は怪我の功名と思っています。
痛みやしびれの出る時は、きまって屈筋と伸筋の筋力差が生じている時でした。筋力差が痛みを助長する事がわかり、自身の生活姿勢を見直してみたら、一方だけを鍛える偏った筋トレや、肘を曲げたままの姿勢でいることの多さに気づいたのです。
主働筋と拮抗筋のバランスが崩れると、骨格の歪みや関節のズレが生じて、肘部管を狭くする要因になるのです。私の日常姿勢は、肘の屈筋が優位になりやすいため、伸筋を鍛えたり刺激することで症状を抑える事に成功しています。