「2018年5月」の記事一覧

子供の運動器検診

姿勢 骨格や骨盤の歪み スポーツ障害

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動器とは、動作に関係する、筋肉、腱、骨、関節、靭帯、神経などの器官の名称です。 平成28年度から、文部科学省の省令改正で、内科検診、側弯症検診の他に運動器検診が加わりました。 現代の子供達は、しゃがめない、片脚立ちが5秒以上出来ない、骨折、スポーツ障害などが増えています。 こういった異変に、子供や親が気づかない事が殆どです。 運動器の障害は、構造的なものと機能的なものに分けられます。 レントゲン検査などで、骨折や変形などの構造的異常が見つかれば良いですが、異常が見つからないのに、腕が上がらない、痛みがある場合があります。 仮に、検査で引っかかっても、経過観察で、再検査をするわけですが、機能的な障害は、日常動作が原因となる、骨格の歪みによる事が多いため、自然回復はしません。 また、何もしなければ二次障害に繋がるので、骨格の歪みを整えるなどの対処が必要なのです。   …

肘の痛み

実際の症例 肘の痛み

実際の症例 60代男性 数か月前から、肘の痛みが徐々に強くなり来院した方の症例です。 症状は左肘腕橈関節付近の痛みでした。何かをしたから痛みが生じたという記憶はないとの事でした。 肘に痛みが生じる原因で、心当りがないケースの多くは日常姿勢が原因です。 例えば、パソコン操作で肘を曲げたままの姿勢であったり、自身の腕を枕代わりにするなどです。 カウンセリングでは、常に腕枕をしている事がわかりました。 また、以前は右肘が痛んだむ事もあったらしく、原因は、ほぼ腕枕だろうと推測できました。 しかし、思い込みは判断を見誤る原因になるので、あくまでも選択肢の一つと考えるべきです。 肘関節の主な機能は屈曲伸展です。 痛みが親指側か小指側かで、アプローチの方法は異なりますが、基本的には腕尺関節の遊びを回復させる事です。 また、特に重要なのは回内回外の動きに左右差が生じていないかです。 これらを詳細に検査していくと問題が見えてきます。 しかし、肘の不具合が肘だけの問題とは限りません。 肩や手首の動きが悪くて、肘に負担がかかる事はよくあるからです。 痛みや違和感は、様々な要因が複雑にからみあって起こります。 それらの要因を、一つ一つ潰していく事で、本当の原因に辿り着くのです。 今回のケースは、推測通りのアプローチで変化が見えたので、同じ施術を複数回繰り返していけば効果が現れるでしょう! …

自律神経失調症と身体の歪み

骨格や骨盤の歪み 自律神経

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頭痛、肩こり、腰痛、胃腸の痛み、めまい、ふらつき、動悸、倦怠感、不眠、微熱、冷え、多汗、何もやる気が起きない・・・。 これらの症状があるのに、検査で異常が見つからないなら自律神経失調症かも知れません。 神経には体性神経と自律神経があります。 意識的に手足を動かす神経は『体性神経』で、意思とは無関係に働いてるのが『自律神経』です。  心臓が意思に関係なく動いたり、暑い時に汗をかいて体温調節するのは自律神経が生命維持活動をしているからです。 自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。 日中の活動時は交感神経が働らき、寝て身体を休める時は副交感神経に切り替わって互いにバランスをとっていますが、この切り替えが上手く機能しなくなるのが自律神経失調症です。 自律神経失調症の原因は、主に精神的なストレスや疲労と言われていますが、肉体的な悩みや不安も精神的なストレスや疲労に繋がるのです。 例えば、不安や悩み事が長く続くと、交感神経が過剰に働いて、副交感神経との調整が出来なくなります。また、身体の歪みや痛みで筋緊張が起きる事も交感神経を興奮させる原因になります。  心と体は常に一体であり、どちらか一方が良くてもダメという事なのです。 …

首が硬いと姿勢が悪くなる

首の痛み 姿勢

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛に並んで、首の痛みで苦しんでいる人はかなりの数になります。 多くの場合は不良姿勢が、腰や首に負担をかけて不調になりますが、今日は、その反対もあるというお話です。 頭蓋後頭部と頚椎の上部をまたぐ筋肉には筋紡錘とよばれる伸張受容器があります。 筋紡錘は、筋が急激に伸ばされても損傷しないように見張りをする役目をしています。 子供の頃に膝の下を叩いて、膝がはね上がる遊びをした事があると思いますが、これは、膝蓋腱反射といって、ビタミンB1不足による栄養障害の検査で使われる方法です。 実際は、手ではなくて打鍵器という器具を使って、筋紡錘が正常に働いているかをみますが、もしも、筋紡錘が原因で、筋の過緊張状態が続いた場合、筋と関節に可動制限が起きてしまいます。また、筋紡錘の興奮が高まると、感覚機能が誤った情報を伝えてしまいます。 例えば、背中を丸めていると、顎が前に突き出た姿勢になるため、上部頚椎周囲の筋紡錘が緊張します。そうすると、筋の働きが乱れて、さらに姿勢維持が難しくなる、負の連鎖に繋がるのです。 …

側弯症は治る?

実際の症例 腰痛 骨格や骨盤の歪み

脊椎は、体の側面から見ると前後にカーブしているが、これは生理的彎曲という正常な状態である。 正常な状態であれば正面あるいは背面から見ると脊椎はまっすぐに伸びている。しかし、横方向に彎曲したり、脊椎がねじれている場合があり、これらを脊椎側彎症または側彎症と呼ぶ。脊椎がねじれながら横に彎曲する側彎症、後方に凸に曲がる後彎、側彎と後彎が合併した後側彎症の3つに分けられる。 痛みを伴うことは稀なため初期における発見は難しく、ある程度成長してしまってから気がつく場合が多い。肩やウェストの高さが左右で違うなどの外見上の問題の他、高度の彎曲になると、腰背部痛に加え胸の圧迫と変形による呼吸器障害・循環器障害など内臓にも影響を及ぼし、皮下脂肪型肥満の女児にも発生する。日本では、乳幼児や学校の健康診断で脊柱検査が行われており、昭和55年年頃よりモアレ検査による検診が普及し、早期発見が可能になった。【ウィキペディアフリー百科事典より抜粋】 こんにちは、骨格ケアセンターの渡邊英司です。 側弯症で曲がった骨は、いったん進行すると元には戻らないと医学書には書いてあります。 だいぶ前になりますが、側弯症の手術のDVDを見た事があり、ほんとうに大変な手術だと思いました。 成長途中の子供が手術をする場合、背骨に取付ける金属棒のサイズが合わなくなるたびに、手術をしなければいけないからです。 側弯症には、4つのタイプがあります。 一般的なのは、突発性側弯症といって全体の80%程を占めます。 これは主に小中学生の女子に多いという特徴があるので、急激に背が伸びる時期は、子供の肩や骨盤の高さの違いを注意して見ておく必要があります。 小中学生でモアレ検査に引っかかり、来院する子供が毎年いますが、再検査の前に施術をしたら大丈夫だったという報告を殆どの方から受けています。  これらは機能性側弯症といって、筋力左右差などが原因で一時的に生じた体の歪みで、脊椎の異常ではなかったのだと思います。 但し、機能性側弯症も、ほおっておいて自然に戻るものではないので、早急に整える必要がある事に変わりません。 次に、成人してから突発性側弯症が見つかったケースですが、背中、仙骨、足関節、手首の痛みで来院しました。 側弯症もかなり進行していて、そこに機能性側弯症が加わる事で症状を悪化させていました。 この方の年齢では、モアレ検査がない時代なので、特に痛みがなかったために側弯症に気づかずにいたようです。 しかし、前屈動作をしてもらうと、背中が大きくS字を描いて、片方の背中はコブのように大きく飛び出していました。 週1回平均で施術を行なった結果、1番つらい仙骨の痛みは、3回目でなくなりました。 施術前後の歪みの写真を比較してみると、術後は背筋が伸びて側弯の仕方も緩くなっている事が確認できました。 次に、こんな事例もあります。これは側弯症ではありませんが、腰痛で、整形外科に受診した主婦の方が、医師に腰椎が歪んでると言われたそうです。 その人は、テレビCMで有名なライ〇〇〇に通いたかったのですが、医師に、歪みが酷いから筋トレなんてとんでもないと言われたそうです。 それでも諦めきれなくて、今度は直接ライ〇〇〇に行ったそうですが、医師に禁止と言われている人を入会させるわけにはいかないと断られたそうです。 次に彼女がとった行動は骨格矯正でした。 私の所に来た時は、ライ〇〇〇に入りたいけど、医師に腰椎が歪んでいるから運動禁止としか言いませんでした。後から聞いてわかったのですが、うちで施術を受けた直後に再びレントゲンを撮りなおしたそうです。 そしたら、これなら大丈夫と言って、医師に証明になるものを書いてもらい、無事にライ〇〇〇に入会しました。 正直なところ、そこまでするとは思ってもいなかったので驚きましたが、人の思いの凄さを感じました。 そして、彼女は20キロ近い減量に成功して、3ヵ月後に見違えるほど変わった姿を見せに来てくれました。 突発性側弯症がどこまで改善するかは不明ですが、機能性側弯症のように、誰にでも起きる歪みは改善するという事なのです! …

かしこいオーダー枕の作り方

首の痛み 腰痛

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛や首痛に悩んでいる人の多くが、枕が合わないと言います。 腰と首は相関関係にあるので、腰痛が出ない時に首痛が出たり、首痛が出ない時に腰痛が出る事があります。 そういう人が、枕を変えたら改善したという話も聞いた事がありますが、その裏では、専門店で枕をオーダーしたのに合わないという人も少なくありません。 実は、これには理由があり、注意しなければいけないポイントがいくつかあります。 首痛の有無 首痛が出ている時は、首が歪んでいるか、硬くなっています。その状態で、高さや硬さを合わせても、悪い状態に合わせた枕を作っている事になるのです。 寝姿勢 寝る時の姿勢が仰向けか、横向きかによって、背骨の形状変化が異なる。 仰向けの場合は、頚椎が過剰に屈曲や伸展しない高さが理想です。また、枕の高さを合わせても、マットレスが柔らか過ぎると、身体が沈んで、枕が高いのと同じになります。また、横向きで寝ると、頚椎が過剰に側屈して、側弯症を誘発する姿勢になるので、枕を変えても負担がかかるので注意が必要です。  これから枕を作る人は、首を整えてからのが、リスクを減らせるという事です。 …

骨格矯正には意味がある

関節痛 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の歪みを整えても、すぐ戻ってしまうんでしょ?と聞かれた事があります。 持続性に関しては、個々の生活環境などが関係するので、ひとまとめに、これくらい持つとは言えません。 一般の人と、激しいスポーツをする人では違うし、年齢や性別でも違うからです。 日常生活だけなら、何日も持続する人もいますが、激しい動きをしたり、変な姿勢をとり続ける人は、たちまち歪んでしまう事もあります。 すぐ歪んでしまう人の中には、整えても仕方ないと思う人もいますが、それは大間違いです。 骨格矯正リセットには重要な意味があるのです! 歪んだ状態を放置すると、関節の片減りが起きたり、関節への栄養供給が妨げられてしまいます。 また、関節と同時に筋肉の働きも悪くなるため、筋力や柔軟性が低下します。 何もしないでいると、体が硬くなるだけでなく、老化を加速させるだけなのです。 血管年齢や代謝を上げる事が出来るように、関節も、ケアする事で老化を遅らせる事が可能なのです。 …

運動能力向上の秘訣

パフォーマンスUP

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動神経の善し悪しに、天性の素質が左右する事は間違いありませんが、全体的には、環境や訓練などの後天的なものが運動能力を高めます。 自分に適した種目、場所、良いコーチ、正しい身体の使い方といった条件が揃えば、運動能力はみるみる向上します。 しかし、一年を通じて、コンディションを一定に保つ事は出来ません。スポーツ動作には疲労や怪我がつきものだからです。 正常なスポーツ動作には、反動動作、運動連鎖、捻転動作があります。 例えば、遠くにボールを投げる動作は、ボールを投げる前に反動動作を作り、体幹を捻転させながら⇒肩⇒肘⇒手首⇒指先に連動させてボールが手から離れます。 しかし、筋疲労や怪我の完治後などは、筋緊張や関節に拘縮が起きている事が多く、筋出力低下や運動連鎖が妨げられて、正しい動きが出来なくなっています。 筋力や持久力はトレーニングで少しずつ回復しますが、怪我などで歪んだ関節は正常な軌道で動かないため、思った方向に力が出せなくなります。 正しい動作を習得するには、歪みを整え、十分な滑りがある関節の状態に戻して運動連鎖を正常にする事が不可欠なのです!   …

ダイエット前に知っておく事!

骨格や骨盤の歪み 痩身

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 食べる量を減らしても体重が減らない。 ちょっと食べただけで体重が増えてしまう。 これらは、基礎代謝の低下が原因かもしれません。 基礎代謝とは、生命維持に必要なエネルギー消費の事ですが、あまり体を動かさない人や、加齢などで筋肉や内蔵機能が衰えてしまうと、少しずつ基礎代謝が低下していきます。 一昔前は、筋肉を付ければ、基礎代謝が40%程上がると言われてましたが、FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告1989年では以下のように記載されています。 肝臓27% 脳19% 筋肉18% 腎臓10% 心臓7% その他19% このデータを見る限り、筋肉を増やせば、基礎代謝が上がる事は嘘でないとしても、数字の半分にも満たない他、基礎代謝に一番影響しているのは肝臓になっています。 肝機能の低下は、ストレス、睡眠不足、飲酒、タバコ、薬の過剰服用、便秘、食事の偏り、過度なダイエットなどがあるので、これらに気を付けながら、筋肉量を増やす事が大切です。 また、脳と筋肉の影響力はほぼ同じですが、無理なダイエットで精神的ストレスを溜め込むのは逆効果になります。 これらを総合的にみていくと、骨格の歪みは脳や内蔵に影響するだけでなく、筋肉の働きにも大きく関わっています。 胸椎2番が心臓、胸椎5番は肝臓、胸椎10、11番は腎臓で、関節をまたぐ、筋肉は、関節の動きが妨げられたままだと、自由に動かないため、運動効果が出にくくなるのです。 この事から、ダイエットには骨格の歪みを正して、無理な食事制限をしないで、適度な運動を続けていけば、確実に痩せる事が出来るのです。 …

綺麗な姿勢は骨格から

姿勢 骨格や骨盤の歪み

骨格ケアセンターの渡邊英司です。 正しい姿勢は、横から見た時に、耳、肩、大転子、膝前部、踝が縦に一直線に揃います。この姿勢は、地球の中心に向かう重心線に、身体の中心が揃う姿勢です。 重力の影響下では、人の身体は前に倒れる力が働くため、それを支える筋力が必要です。普段、何気なく立っている時も、大小の筋肉が互いに支えあって、バランスを保っています。 関節の硬さや筋力は年齢で変化するため一定ではありません。そのため、関節や筋肉の状態が変わると、バランスが崩れて、重心線からズレてしまうのです。 バランスが崩れた身体には、負担がかかりエネルギー消費率が悪くなります。そして、腰痛や肩こりだけでなく、運動機能も低下します。また、見た目でも、背中が丸まった分だけ身長が低くなり、お腹や顎が弛むなどのスタイルに現れます。 美しい姿勢は、人を美しく引き立てる効果がありますが、正しい姿勢をしているつもりでいても、重心線からズレている事があります。 見た目のシルエットは骨格で決まります。骨格を形作るのは関節です。関節や筋肉の動きが正常でなければ、姿勢は正せないのです。美姿勢は頭の上から引っ張られるように立ちなさいと教える所もありますが、関節が動かなければ、重力線を揃える事が出来ないのです。 …

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