骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の歪みが原因で起きる股関節痛には変形を伴うものが含まれます。 高齢者に多い変形性股関節症の場合は、関節軟骨の摩耗で生じる滑膜炎の痛みが出たり、関節の硬化で痛みが出ることがあります。また、変形箇所は正常な動きが出来ないため、その周囲組織がダメージを受けます。 関節軟骨には痛覚がないので痛みはありませんが、摩耗が骨に達すれば痛覚があります。また、そこまではなくても摩耗で骨と骨の間にたわみが出きると、関節がズレて関節周囲組織に痛みが起きると考えられます。 こういった二次障害を防ぐには、患部と連動する箇所の動きを促したり、動作改善するしかありません。それには、日常動作や歩行動作が正常に行える最低限の関節可動域が必要になるのです。 …
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痛みがある時の運動
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の痛みがある時は、運動をしても大丈夫なのか? こればかりは、ケースバイケースで、凄く痛ければ、動きたくても動けないし、大したことがないのに休むのも良くありません。 痛みの種類や程度の問題になるので、以下を参考にして下さい。 腰痛を例にした3つのケース ① ぎっくり腰【大半が怪我】 ぎっくり腰の大半は筋膜損傷になります。発症直後が軽くても、時間の経過とともに悪化していく事が多々あります。最近、新たに分かったのは、発症してピークが過ぎた後は日常程度の動きはした方が回復が早いとされています。 ② 部活動で起きやすい腰痛【多くは筋肉痛】 学生の部活動で多い腰痛は筋肉痛です。特に試合前は筋肉痛が回復しない状態で、運動を続けるため、悪化して筋肉のダメージが蓄積する事があります。そういった無理がかえってパフォーマンス低下になる事もあるので、慎重な判断が必要です。 ③ 慢性痛【負担の蓄積】 一部位に集中して負担がかかる事で起こります。痛みがあるから動かないでいれば筋力低下が起きてしまいます。かといって、ただ動いても、さらに負担が蓄積するだけです。正しい、身体の使い方を覚えてからの運動が必要です。 以上の事からも、動かして良いケースと、動かしてはいけないケースに分ける事で、事後の対応は異なりますが、長期に続いている痛みの改善には動かす事が大切です。但し、自己判断は悪化の原因となるので、専門知識のある方に相談して下さい。お近くの方は、お気軽にご相談下さい。 …
筋・筋膜性腰痛症
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰に負担がかかり続けていると、筋肉疲労が蓄積して、筋・筋膜性腰痛症を発症する事があります。この腰痛は、持続的な同一姿勢で発症するケースと、スポーツ活動などで、筋肉や筋膜を損傷するケースがあります。 例えば、流れ作業のように、同じ事を繰り返す姿勢で腰痛が出たとします。 その腰痛は、仕事で起きたものなので、ほぼ毎日の負担が原因と考えられます。 また、学生が部活動などで腰痛を発症する事がありますが、最初のうちは、たんなる筋肉痛かも知れません。 しかし、筋肉を鍛える事は、わざと筋肉にダメージを与える事です。 ダメージと回復が繰り返されて、筋肉は肥大しますが、回復する間もなく、ダメージを与えれば、たんなる損傷にしかなりません。 そういった負担が限界に達すると、ちょっとしたきっかけで、ぎっくり腰や椎間板ヘルニアを発症する事もあるのです。 腰痛を何度も繰り返している人に多い特徴は、休みなく働いている人や、スポーツ活動で練習を休めない人です。 これらに共通するのは、疲労を回復させていない事です。 筋・筋膜性腰痛症は、誰にでも起こり得る腰痛ですが、100%改善可能な腰痛です。 原因を知らずに無理をしても、痛みが消えるどころか、やがては重大な疾患に繋がる事もあるのです。 …
触れる事も出来ない痛みの正体 (筋筋膜性疼痛症)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 これは、実際の症例の一つですが、学生の背中から腰部にかけての痛みです。 最初はただの腰痛と思っていたけど、数日が過ぎても回復の兆しがみえず、痛みは強くなるばかり。 当センターに来た時には寝返りも打てない程の痛みで、夜も眠れなかったそうです。 痛みが強すぎて動作検査の殆どが陽性に出てしまう程でした。 また、触れるだけで痛がるため、施術どころか、力が抜けなくて筋緊張を高めてしまう恐れがあったので、病院での検査を勧めました。 こういった症状は何度か経験していますが、おそらく筋筋膜性疼痛症だと思います。 これは推測ですが、運動部での練習は、筋肉痛が回復する前に、筋肉に負荷をかけてしまいます。 特に、試合前だと休む事が出来ないため尚更です。 たかが筋肉痛といえども、回復する前に負荷をかけると、血流障害が起こり、筋肉が拘縮して痛みが出続けてしまいます。 そして、痛みは一部位から周辺範囲に広がってしまいます。 実際に、彼女の腰痛は、腰だけでなく背中の上部にまで広がっていました。 激しい運動をしていないつもりでも、小さな負担が積み重なった結果だと思います。 筋筋膜性疼痛症は、椎間板ヘルニアや線維筋痛症と間違われる事もあります。 万が一の悪化を避けるには、しっかり検査をした上で、異常がないとわかってから施術を受けるのがベストです。 …
花粉症と関節痛
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 2月といえば、スギ花粉が飛び始める時期です。 近年は、花粉の他に、黄砂やPM2.5などの化学物質も飛散しているので、一年中、鼻炎症状に悩む人が増えてきました。 これらのアレルギー症状は、頭痛、頭重、くしゃみ、鼻水、鼻詰まり、目の痒み、喉の痛み、微熱、倦怠感、関節痛など、風邪とよく似ています。 風邪で関節痛が出る事はあっても、花粉で関節痛が出る事ケースは、比較的少ないので、アレルギーと思わない人もいるようです。 アレルギー症状は、体内への異物の侵入を守ろうとする防御反応ですが、これが過剰に反応すると、全身に炎症が起きるために関節痛になると言われています。 しかし、花粉アレルギーで関節痛が出たという話はあまり聞きません。 私も花粉症歴は長いですが、過去に一度も関節痛は出ていません。 そうなると、推測にすぎませんが、普段から、関節痛になりやすい人が、アレルギー症状で関節痛が出やすいのかも知れません。 例えば、体の歪みや、水分の不足している人は、関節に負担がかかります。 そういう人にアレルギー症状が出た時に、微熱が出て、関節痛になっても不思議ではありません。 仮にそうであるなら、こまめな水分補給と、全身の歪み矯正で、花粉アレルギーによる関節痛は緩和できるのかも知れません。 …
筋肉疲労による腰痛
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 上半身を支えている腰には、常に負担がかかり続けます。 とくに、同じ動作を繰り返したり、前屈みでの職業やスポーツをする方だと、腰にかかる負担はそれ以上なので、疲労性の腰痛が起きやすくなります。 筋肉疲労が原因となる腰痛は、筋肉の張りや重怠くなる他、筋肉に炎症が起きる事もあります。 こういった腰痛はレントゲンで異常が確認できないため、ビタミン剤、痛み止め、湿布などで処置する事が殆どですが、疲労性腰痛の多くは、姿勢が関係しているので、普段の姿勢に気を付ける事が大切です。 職業的な事が関係しているのであれば、机や椅子の高さを調節したり、スポーツ動作であればフォームを改善して、使う部位への意識改革が必要になります。 また、スポーツであれば、フォームが間違っているケースも少なくありません。 どんな職種やスポーツも、五体を動かす上で、体の構造上の動きは同じです。 構造上の動きに逆らった動きをしていれば負担がかかる事は明白なのです。 動きを変え、物の配置や高さを変えるだけで、負担は最小限に抑えられるのです。 …