骨格ケアセンターの渡邊英司です。 趣味やスポーツを楽しんでいる時に姿勢や動作を気にする人はいないと思いますが、一定の姿勢を続けていると筋肉や関節は硬くなります。それは手でも同じです。 例えば、トンカチを使う大工さんやゴルフクラブやバットを振るスポーツ選手たちは、手を握るだけでなく握力も使うので、手を握る筋肉や相関する前腕屈筋群、上腕二頭筋、肩関節屈筋群が硬くなります。それに連鎖して大胸筋が緊張して巻き肩になりやすくなります。 逆に背中を丸めた姿勢も肩が内巻きに入り込むので、肩関節屈筋群や上腕二頭筋とともに手が硬くなることがあります。 こういった、あまり関係なさそうな箇所でも、硬くなれば姿勢に影響してしまいます。そのため、手を調整することも改善には不可欠なのです。 …
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巻肩になる3つの要因
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 不良姿勢の一つに巻肩があります。その多くは猫背姿勢でなるのですが、逆に、巻肩が猫背を作り出す事もあります。 巻肩とは、肩が内巻きに入り込んでいる姿勢です。真上から見ると、両肩がU字型になりますが、人によっては、片方だけ大きく入り込む人もいます。 巻肩の要因は3つあります。 例えば、立位姿勢、座位姿勢、寝姿勢のそれぞれで、起きる原因が異なります。 立位姿勢から不良姿勢になる事は比較的少ないのですが、ゴルフのように、クラブを握る姿勢は巻肩を作りやすいスポーツの一つです。ゴルファーにとって、巻肩は胸椎の回旋動作に影響するため、手打ちになって飛距離が伸びなくなったり、回旋動作に無理が生じて、腰痛を発症する事もあります。また、音楽活動をするボーカルの場合は、胸筋の緊張で声量が出なくなる事も考えられます。 不良姿勢の大半は、座位姿勢が原因になります。立位姿勢と比べて、座位は接地面が広いため、楽な姿勢がとりやすいためです。背もたれのない椅子に腰かけて力を抜くとわかりますが、背中が丸まり、両肩と顎が突き出て、首が反るはずです。このように、座位姿勢は猫背の原因と同時に巻肩を作り出すのです。 3つ目は寝姿勢ですが、これには、仰向け(背臥位)、横向き(側臥位)、うつ伏せ(腹臥位)があります。寝姿勢で巻肩になるのは横向きです。横向きに寝ると、下になる側の肩は前方に入りこんでしまいます。寝ている時間は長いので、肩甲骨周囲の血行不良が起こり、手のしびれや、一時的に感覚が麻痺する事もあります。 巻肩による症状は、首や肩のこり、痛み、痺れ、麻痺などがあります。また、運動能力の低下なども起きるので良い事は一つもありません。逆に、少しでも改善すれば、症状が緩和して、運動機能の向上が期待できます。 それと、巻肩の改善で両肩を後ろに引いてストレッチする事が多いですが、緊張の高まった胸筋群は簡単には緩みません。多くの人が、見える所ばかりを動かそうとしますが、本当のポイントは他にあるんです。 …
背骨は常に危険にさらされている!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今日の話は背骨です。背骨は、あらゆる方向から外力が加わるため、常に歪みやズレなどの危険にさらされています。 外力から背骨を守るには、背骨を支える筋肉が必要です。 また、筋肉がなければ、背骨を動かす事も出来ません。 人は重力を受けながら活動しているので、抗重力筋という筋肉が働いているため、適度な緊張状態で姿勢を維持しています。 そのため、姿勢が崩れると、緊張する箇所が変わってしまいます。 不調の多くは、こういった姿勢変化が原因で、不要な箇所に筋緊張が飽きてしまいます。 例えば、背中を丸めていれば、大胸筋群が硬くなり胸郭が広がらなくなります。 そうすれば、背骨の動きも悪くなり、神経の伝達なども妨げられてしまいます。 背骨の動きは、四肢に影響するため、背骨だけの問題ではないと言えるのです。 …
上を向いた時に出る首の痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 読書やスマホを見る時など、下を向いて頭を前に突き出す姿勢をしている人が急増しています。 頭部の重さは、平均6キロあるので、それを支える首には、かなりの負担がかかってしまいます。 首周囲の筋肉は細くて、重さに対しては弱いために、筋緊張が起きて拘縮しやすい特徴があるのです。 頭を突き出す姿勢は、首だけでなく、背中も丸まるために肩が巻き込んでしまいます。 この姿勢で、頚椎上部にあたる、頭半棘筋周囲に拘縮が起こります。 肩が入り込むと、首の後屈動作が制限され、さらに頚椎上部の拘縮によって、上を向いた時に、瞬間的な痛みが現れたりします。 頚椎上部の拘縮は、うつ伏せで読書をしたり、長時間のパソコン作業など、顎を突き出す姿勢をする人に多く現れます。 こういった姿勢をする人は頭痛持ちの方が多いので注意が必要です。 症状の改善には頚椎上部の弾力調整の他、第一肋骨、胸椎、胸郭、鎖骨の調整も不可欠なのです。 …
知らずにやっている不良姿勢!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 誰もが知らないうちにやってしまう姿勢があるはずです。 長時間にわたる不良姿勢が原因での、体の不調は数え切れないほどあります。腰痛や肩こりはもちろん、肘や膝他、あらゆるところに不調が現れます。気づいた時には改善困難なんて事もあります。 不良姿勢をいくつか挙げますので、該当するものがないかチェックしてみましょう。 ①ペシャンコ座り これは両足をM字にお尻を床に付ける座り方で女性に多い不良姿勢です。 股関節が内旋するため、内股O脚になったり、股関節痛に繋がる事もあります。 ②横座り 両足をどちらか一方に放り出して座る姿勢ですが、腰仙関節の歪みに繋がり、女性では腰痛の原因として多いものです。 これとよく似た姿勢は男性にも多い、ソファーや自動車のアームレストにもたれかかる姿勢です。腰の左右のいずれかに痛みが出ますが、検査で原因不明の腰痛はこれが原因という事もあります。 ③ゲームやスマホ姿勢 ここ数年で急激に普及したスマホを見る下向き姿勢ですが、スマホ首と言われる通称まで出てきました。 ストレートネックがまっすぐ歪むのに対して、スマホ首は通常と逆の弯曲になります。 首痛の原因として、早急に対処していかなければいけない不良姿勢です。 ④猫背 不良姿勢の代表といえば猫背ですが、これは若い時からの癖でなる事が多く、成人してからなるケースは少ないです。 これとよく似た姿勢で、円背がありますが、両者の違いは、背筋を伸ばして伸びれば猫背、背筋を伸ばしても伸びないのが円背です。 円背は脊椎が骨粗しょう症などで潰れて丸まるため、背筋を伸ばしても伸びません。 猫背と同一にされる事がありますが、円背に背筋を伸ばす矯正は危険なので注意が必要なのです。 ⑤寝転んでテレビを見る姿勢 肩肘を立てて横向きでテレビを見る姿勢は、頚椎や胸椎の歪みを誘発して脇腹の筋緊張を高めて、首や肩の痛みの原因になる姿勢です。 ⑥ショルダーバッグ いつも同じ側にバッグを担ぐ姿勢は、肩関節が上がり、肩甲骨の高さに相違が出て肩こりの原因にもなります。 ⑦イスに浅く座る 背もたれに寄りかかりながらイスに浅く座ると、腰椎が丸まってしまい、腰痛の原因となるので、正しい姿勢で座るようにすべきです。 ⑧草むしり 高齢者に多いのが草むしりですが、一定時間しゃがんだままでいると、腰の筋肉が伸びたまま硬くなり、膝や股関節も屈曲した状態で硬くなります。 立ち上がり時には硬直したままのびないので足腰に痛みが生じやすくなるので、膝痛や腰痛持ちの人は注意が必要です。 日常では知らないうちにやってしまう不良姿勢が沢山あります。 これらの姿勢が、改善を遅らせたり、再発の原因になるのですが、正しい知識をもち、普段から正しい姿勢を心掛けていれば改善は難しくはないのです。 …
姿勢
不調の原因はカラダの歪み! 人は無意識のうちに背中を丸めたり、横座りをしてみたりするので、どんなに気を付けていてもカラダの歪みから逃れられません。一生のうちに一度は経験すると言われる腰痛も、実は歪みが原因となり、負担が蓄積して大きな疾患へと繋がっていくのです! ゆがみの原因 ①歪みと利き手足の関係 人には利き手、利き足があり、動作に得手不得手があります。日常で使う道具も、それらを基準に作られているため、使い方に慣れるにしたがって※機能分化が進んでいきます。普段使う筋肉は得意な動作側が発達するので、骨に付着している強い筋肉に引っぱられて関節のズレや捻じれが生じていきます。 ※機能分化 成長とともに利き手足の得意不得意がはっきりと分かれて左右差が生じる事。 ②筋肉の使わな過ぎも歪みの原因になる 歪みは骨格を支え合う筋肉のアンバランスが原因となるため、過度な筋肉の発達がなくても、使わない筋肉が衰えれば、カラダは歪んでしまうのです。また、骨格を支えているのは筋肉だけではなく、靭帯が関節を繋ぐ重要な役目をしています。その靭帯も使わなければ衰えて弾力を失ってしまうのです。当院で脚の弾力検査をすると、7割以上の方が弾力不足になっているのも驚きです ③楽な姿勢がカラダを歪ませる デスクワークをしている人や、ソファーにくつろいでいる時など、つい楽な姿勢をして背中や腰が丸まってしまう事があります。それらは、姿勢を維持する筋力を低下させてしまいます。背中を丸めた猫背姿勢は背面の筋肉が伸びて、前面の筋肉が硬くなるため、長期に続くと、背筋を伸ばそうとしても腰が反るだけになります。また、ソファーなどにもたれかかる姿勢は座面が平らだと、腰が丸まり、骨盤が後傾する歪みが起こりやすくなるため、腰の不調をかかえている方は使用する家具の配置なども考えなければなりません。 ※筋力低下の目安 安静状態が1週間続くと、筋力は20%ほど低下し、回復には1カ月かかります。1ヵ月間、安静にした場合は筋力の80%が低下してしまうため、高齢者は自力で立ち上がることも困難になるのです。楽な姿勢は、裏返せば筋力を使わない事になり、身体を支える機能をも低下させてしまうのです。 ④家具の配置も歪みの原因 カラダの歪みは日々の生活の中で起こるものです。仕事で同じ姿勢をとり続けたり、電車に腰かけて揺られているだけでも首が曲がります。また、日常でのテレビを見る時の配置によっては、横向きや腰を捻ったままかも知れません。そういった、何気ない日常の中には歪みの原因が数多くあるのです。 正しい姿勢とは 正しい姿勢は、横から見ると耳、肩、大転子、膝、外踝が揃う立ち方になります。背骨にあるS字の弯曲は、地面の衝撃からカラダを守る役目をしますが、縦線がズレたり、弯曲が強すぎると、バネ感が失われてしまいます。正しい姿勢を意識する方法として、壁を背に正しい姿勢を作り、壁と背中の接地面を覚えたら、忘れないように毎日接地面を確認します。接地面が変わった時は姿勢が崩れた事になります。 猫背姿勢の方は、座り方から改善しなければいけません。座る椅子の高さは両足が地面に付き、膝、股関節が直角になるくらいが適しています。この座位姿勢は筋力を使うので、過度に筋緊張しないように休憩をはさむと良いでしょう。また、背中を丸めた状態が長期に続くと、背筋群が伸張して、肩が内巻きに入り胸筋群は固まってしまいます。それだと、矯正後の戻りが早くなり一時的な改善しか望めないので、胸筋群のストレッチと背筋群の筋力トレー二ングも行なう必要があります。 脊柱側湾症 側湾症には、機能性、先天性、疾患性、突発性の4タイプがあり、そのうちの80%は原因不明の突発性側湾症で、思春期の女子が80%以上を占めています。発症すると側弯の進行度に応じて、経過観察か装具で進行を抑える方法がとられますが、病態によっては手術をしなければいけなくなります。小中学生の時に行うモアレ検査で引っかかる中には、機能性の側弯症で筋力左右差や不良姿勢などが原因のものも含まれています。また、側弯症は思春期の女子や、急激に身長が伸びる時期に発症する事が多いのですが、検査のなかった年代や、定期的に検査の行われていない年代の人は成人してから側弯が見つかるケースもあります。 機能性の側弯症は、日常生活の中で誰もが起こりえる歪みなので、定期的にメンテナンスしていれば問題ありませんが、突発性側弯症の人が機能性の側弯と重なると、不調が出やすくなったり、経過観察中に重度の側弯になる可能性もあります。 妊娠前は歪みリセット! 今まで腰や肩の不調が出なかった人が妊娠して初めて発症することがあります。これは、胎児の成長過程での姿勢変化が関係しています。産後の骨盤矯正はメディアを通じて知れ渡っては来ましたが、産前ケアの大切さは認知度が低いようです。 妊娠すると赤ちゃんが産道を通りやすくなるように、ホルモンの影響で靭帯が緩みます。靭帯が緩むと、骨格の支えが弱くなりカラダは歪みやすくなります。もともと、機能面の歪みは性別を問わず誰にでも起こるので、女性だけが妊娠して歪むという事ではありませんが、妊娠によって、さらに歪みやすくなるのです。妊娠前に歪みをリセットしておくことで、妊娠中の歪みを最小限に抑えることにもなり、妊活中の方なら循環機能が高まり妊娠しやすくなるのです。 骨盤の歪みは妊活にも影響する 女性にとって、骨盤の歪みは血流悪化の原因となり子宮機能を低下させてしまいます。さらに、体の土台である骨盤は全身に影響するため、全身の歪みをリセットする事で、他の機能低下している箇所が活性化するため、婚活の第一歩になります。 妊娠中の姿勢変化 妊娠中はホルモンの影響で靭帯が緩み、関節が不安定になります。また、胎児の成長と共に、お腹が大きくなると、姿勢変化で重心位置がずれるために、妊娠前は不調がない人でも、腰痛発症のリスクが高まります。妊娠中の不調を減らすには、妊娠前に歪みを整えておき、姿勢変化による過剰な歪みが起きないようにすることです。それが、母体とお腹の赤ちゃんに良い環境を作り出す事に繋がるのです。 骨格が歪むと内臓は窮屈になる 段ボール箱が凹むと中のものが押しつぶされてしまうように、骨格の歪みは内臓にも影響します。背中を丸めた姿勢は内臓を圧迫して器官の働きを低下させてしまいます。各器官は、筋膜で連結されているため、離れる事がなく、可動力があります。関節や筋肉などに機能障害が起きると、身体の動きが制限されるので、内臓器官を連結する筋膜も硬くなるのです。 美容整体(美姿勢) 背中を丸めた姿勢は二重あご、バストが垂れる、お腹のたるみの原因に。また、骨盤の歪みは脚長差やお尻が垂れる原因になるのです。当院では姿勢を改善して女性の悩みに寄り添ったカラダの調整をしていますのでお気軽にご相談下さい。(※美容整体コース、またはAプレミアコースで対応します) 猫背・巻き肩 猫背の姿勢は見た目の印象を老けて見せる他、腰痛、首肩のこり、眼精疲労、便秘などの原因になります。また、背中が丸くなると、肩が内巻きになります。巻き肩になると、胸筋と肩甲骨周囲の筋バランスが崩れます。猫背の改善には硬くなった関節が正常に動くようにした上で、背筋群と腹筋群のバランスを整えなければいけません。また、骨盤が変位していると、背骨の弯曲が過剰になるため、骨盤を正常な位置にするアプローチが必要になります。 O脚・大転子の張りだし O脚には機能性のものと、病気や変形をともなう構築性のものがあります。後者の場合は、その原因を取り除く必要があるため医療機関に行く必要がありますが、機能性の場合は関節のズレや捻じれと、それに伴う筋バランス調整、あるいはインソールなどの使用で改善が見込めます。下半身が上半身より広く見えてしまう原因の一つに股関節の大転子の出っ張りがあります。これは、内股癖の人に多くみられます。また、内股はO脚の原因にもなるので注意が必要となります。 くびれ・ポッコリお腹 くびれがなくなったり、ポッコリお腹の主な原因は、骨盤にある仙腸関節と股関節の機能不全が関係します。くびれがなくなる原因としては肋骨と骨盤の間隔がズレてしまう事です。これはカラダの歪みが原因で起こるため、まずは歪みを正してみましょう。ポッコリお腹は仙腸関節の引っかかりで骨盤が変位したまま戻らない人に多く見られます。仙腸関節は2ミリ程しか動かない関節ですが、その僅か2ミリが大きく影響して、股関節周囲を硬くしてバランスを崩してしまうのです。 痩せにくい・下半身太り 若い時は痩せていたのに、歳と共に痩せにくくなったと思う人は少なくありません。人は加齢で基礎代謝は落ちていくので当然のことです。これは、普段から運動をしている人も同様なので、まずは食のバランスと運動量を考える必要があります。但し、痩せにくくなった原因は、それだけとは限りません。例えば、骨盤の仙腸関節が硬くなると、周辺の筋収縮機能が低下して、骨盤周囲に脂肪が蓄積しやすくなります。また、歩行動作では骨盤と肩甲骨は互い違いに動きます。骨盤が硬くなると、当然ながら肩甲骨の動きも悪くなります。肩甲骨の周囲には褐色脂肪細胞というのがあり、蓄えたエネルギーを放出して熱を発生させる役目をしているのですが、肩甲骨の動きが悪くなれば脂肪燃焼効率も悪くなってしまうのです。…