腱鞘炎、ばね指、手根管症候群…。
手を酷使すれば、いろんなトラブルが出てくる。
でも、今日はあえて**「手の力の入りすぎ」**にフォーカスしよう。
気づかぬうちに、拳を握りしめていないか?
そのクセ、実は肩・首・背中の不調の引き金になっているのだ。
【1. 食いしばりと拳の緊張】
痛みを我慢するとき。
気合いを入れるとき。
人は自然と「歯を食いしばる」。
そして、同時に「拳を握る」クセがある。
車の運転中、緊張してハンドルを握りしめる。
鉄棒から落ちまいと手に力が入る。
ハンマー、大工道具、重たい荷物…。
手に何かを握る仕事なら、力は常にONのまま。
この“脱力できない状態”、体にどう影響するのか?
【2. 拳の力は、胸椎をロックする】
手を強く握ると、腕が内側に巻き込まれる。
つまり、回内+内旋。
この動きが繰り返されると、肩は内巻きに。
肩が巻き込めば、胸が縮こまり、胸郭はガチガチに固まる。
結果として、胸椎(背中の真ん中あたり)の動きが鈍くなる。
【3. 胸椎が固まると、首・肩にくる】
胸椎が動かないと、首が過剰に頑張ることになる。
肩の動きも制限され、肩こり・首こり・背中のハリが慢性化。
原因が「拳の緊張」だとは、なかなか気づけない。
でも、そこにアプローチすることで、
今まで治らなかった不調がスッと改善するケースもある。
【4. 解決のヒント:ストレッチ&脱力】
日常の中に、**“握りしめない時間”**を。
手のひらをパーに開いて、軽くストレッチ。
前腕をねじって、胸を開く。
それだけで、胸郭と胸椎が少しずつゆるんでくる。
力を入れるだけじゃなく、抜くこと。
そのバランスが、不調回避のカギになる。
■まとめ
拳を握るクセが、体の奥で“胸椎ロック”を引き起こしていた――。
知らぬ間に力んでいないか?
今すぐ手のひらを開いて、深呼吸してみよう。
それだけで、肩・首・背中の重さが少し軽くなるかもしれない。
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