痛いのは肘。でも、本当の犯人は別にいる!
ゴルフ肘。
それは、スイング時に繰り返し肘に負荷がかかることで起きる障害。だが、その痛みの本当の原因は、肘そのものではない。
問題は「運動連鎖の不全」だ。
人の動きは、一つの関節だけで成り立ってはいない。体幹、肩、肘、手首、そして指先。すべての関節が連動することで、しなやかで力強いスイングが完成する。
しかし、どこか一つでも関節の動きが悪いと、他の関節に余分な負担がかかる。
本来、肩や体幹が吸収すべき衝撃が、肘一か所に集中した結果、炎症を起こし、ゴルフ肘として現れるのだ。
【正しく飛ばすには、正しく連動させる】
「肘が痛い」と感じたとき、多くの人は肘をマッサージしたり、アイシングしたりする。
もちろん応急処置としては有効だが、それで根本的な改善にはならない。
大切なのは、“動きの連鎖”を取り戻すこと。
たとえば、スイング前に肩甲骨の動きが悪いと、スイング時に前腕が無理に回旋し、肘にねじれが生じる。
あるいは、体幹の回旋が浅いと、インパクトの瞬間に肘がブレーキとなってしまう。
【まず整えるべきは、体幹・肩・股関節】
当院では、痛みのある部位に対するケアだけでなく、全身の関節の動きをチェックし、**「連鎖の途中で詰まっている箇所」**を探します。
特に多いのが、
- 胸椎と仙腸関節の可動性低下
- 歪みによる体幹回旋の左右差
- 股関節の屈曲・外旋制限
これらを整えることで、肘にかかる負担は驚くほど軽くなる。スイングがスムーズになれば、痛みは自然に引いていくものです。
【痛みを「肘だけの問題」と考えないこと】
ゴルフ肘は「肘の病気」ではありません。
それは、**体の使い方の結果として起きた“症状”**にすぎないのです。
だからこそ、症状にフタをするのではなく、体の連動性を整えることで再発を防ぎ、スコアアップにもつながります。
【再発を防ぐためのセルフケアも指導】
当院では、可動域改善とともに、自宅でできる簡単な体幹トレーニングや肩甲骨エクササイズもご紹介しています。
痛みを取るだけでなく、再発予防とスイング効率向上までサポートします。
👊 まとめ:
肘の痛みは、体全体のバランスが崩れているサインかもしれない。
ゴルフ肘でお悩みなら、まず「肘以外」に注目してみてください。
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