骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今日は、自分自身の事も含めてのお話しです。 私は若い時に、オートバイ事故で、重度のムチウチを経験しています。 その時の後遺症が歳と共に、頻繁に現れるようになってきました。 そして、数年前に腰痛を発症しました。不思議な事に、自分の不調に対しては何もしようとしなかったのです。 そして、ある時、腰痛で来られた方がいました。 検査をすると、腰仙関節の引っかかりがありました。 普段から、横座りをするとの事だったので、それが原因と思いましたが、上部頚椎の調整後に、腰仙関節の引っ掛かりがとれたのです。 自分もそうかと思い、検査をすると、腰仙関節の引っかかりが起きていました。 首と腰は相関する事は知っていても、腰仙関節のズレが、首の調整で改善する事は、初めての発見でした。 腰仙関節のズレがある数人に試したところ、首に不調のない人には殆ど当てはまりませんでした。 私の考えでは、首が原因の腰仙関節のズレであれば、首の調整で改善し、首に問題がなければ、腰仙関節を動かさなければいけないという事です。 それを知るには、一部位ではなく、全体を見なければいけない事を、あらためて感じました。 …
「首の痛み」の記事一覧(2 / 3ページ目)
怪我の新常識
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 怪我をすれば、冷却、固定、安静、挙上。 これが、処置の基本でした。 ところが、ここ数年の間に、その常識が覆されました。 今は、発症直後の処置は同じですが、三日程で炎症がおさまっていれば、冷湿布から温湿布に変えるところもあります。 また、怪我が治るまでの安静は筋力低下をまねき、かえって悪化させてしまう事のが多い事もわかったようです。 怪我をしている箇所の動かし過ぎはよくありませんが、患部以外は固まらないようにする事が重要なのです。怪我が治っても消えない痛み。今からでも遅くはありません。 関節機能を回復させてみませんか。 …
何をしてあげられるかが重要
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 新規の方の問い合わせで、どんな事をするのか聞かれる事があります。 やる事は骨格矯正ですが、ボキッとやるものではなく、ソフトな刺激で関節の遊びを回復させる施術です。 施術の流れを説明すると、最初にカウンセリングを行います。 カウンセリングでは、職業や趣味、過去を含む怪我などの他、いつ、何をした時、運動経験など、答えられる範囲でお聞きします。 その後、疼痛の現れる箇所と苦手な動きを見極める動作検査を行います。 痛みが強くて動けない人は他動的な検査だけ行います。 動きの悪い箇所は不調の原因となりますが、動き過ぎはもっと質の悪い不調になります。 人の体は繋がっているので、関節の連動、皮膚のはり、筋膜の滑りなど、些細な事でも影響します。 全く離れた箇所の調整で大きな変化が出る事もあります。 年齢や状態によっては、普通に施術が出来ない事もあります。 例えば、ぎっくり腰や寝違えのような急性痛は筋膜の損傷であるケースが多いので、無理に動かして症状を悪化させてしまう事があるからです。 そういったケースでは、筋の緊張を取除いて、身体が楽になる事を優先します。 施術本来の目的は関節機能障害を取り除く事です。 そのため、楽にして終われば、必ず再発する日が来ます。 それを防ぐためには、その時、何をするかではなく、その後、何をしてあげられるかが重要なのです。 …
ストレートネック時代からスマホ首時代に
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頚椎の生理的前弯がなくなり、まっすぐに歪む首をストレートネックと言います。 ストレートネックは、パソコン作業をする人がなりやすいと言われていましたが、近年ではスマートフォンの普及で、スマホ首と呼ばれるものが出てきました。 パソコン姿勢とスマホ姿勢を比較すると、頚椎の屈曲角度が大きいのはスマホ姿勢です。 そのため、歪み方がストレートではなく、後弯して、首猫背になります。 ここ最近の傾向は、スマホの使い過ぎで不良姿勢になるのは、10代が増えています。 起こりえる症状では、頭痛、首痛、肩こり、めまい、手のしびれ、背中の張り、腰痛など。 他にも、首の過緊張で寝違えになりやすく、不眠、柔軟性の低下などが考えられます。 首の症状が酷くなると、精神的にも辛く、鬱病に繋がる事もあります。 症状が酷くなる前に、関節の遊びを回復させ、タオルを使ったエクササイズもあるので、自宅でも予防しましょう。 …
痛みがある時の運動
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 身体の痛みがある時は、運動をしても大丈夫なのか? こればかりは、ケースバイケースで、凄く痛ければ、動きたくても動けないし、大したことがないのに休むのも良くありません。 痛みの種類や程度の問題になるので、以下を参考にして下さい。 腰痛を例にした3つのケース ① ぎっくり腰【大半が怪我】 ぎっくり腰の大半は筋膜損傷になります。発症直後が軽くても、時間の経過とともに悪化していく事が多々あります。最近、新たに分かったのは、発症してピークが過ぎた後は日常程度の動きはした方が回復が早いとされています。 ② 部活動で起きやすい腰痛【多くは筋肉痛】 学生の部活動で多い腰痛は筋肉痛です。特に試合前は筋肉痛が回復しない状態で、運動を続けるため、悪化して筋肉のダメージが蓄積する事があります。そういった無理がかえってパフォーマンス低下になる事もあるので、慎重な判断が必要です。 ③ 慢性痛【負担の蓄積】 一部位に集中して負担がかかる事で起こります。痛みがあるから動かないでいれば筋力低下が起きてしまいます。かといって、ただ動いても、さらに負担が蓄積するだけです。正しい、身体の使い方を覚えてからの運動が必要です。 以上の事からも、動かして良いケースと、動かしてはいけないケースに分ける事で、事後の対応は異なりますが、長期に続いている痛みの改善には動かす事が大切です。但し、自己判断は悪化の原因となるので、専門知識のある方に相談して下さい。お近くの方は、お気軽にご相談下さい。 …
水分不足が関節をダメにする
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 今回は、水と関節の関係です。 人の体の60%は水で出来ています。これは、年齢にもよりますが、歳と共に少なくなります。 高齢者の平均は50%程といわれてますが、血管年齢や肌年齢が、実年齢以上という人がいるように、若くても、水分量が平均年齢以下の人は、かなりいる気がします。 適切な水分量が保たれていれば良いですが、少なすぎれば、血液はドロドロになり、筋肉の働きも悪くなります。筋肉の収縮が妨げられると、関節や靭帯の動きに影響します。関節や靭帯は動かさないと硬くなる特徴があるため、そこに機能障害が起こります。 私の感触だと、脱水状態は胸椎に触れるとわかります。これは、姿勢との関係で胸椎に出やすいのだと思っています。 胸椎が硬い人は、首から腰にかけての痛みが出やすくなります。また、水分摂取状態が少なく、ほぼ全員がお茶、コーヒー、アルコールなどを水分代わりにしています。そのため、水分摂取量の不足が筋肉や関節の不調を起きやすくしているのです。 不調の根本改善を本気で考えている方は、利尿作用のあるものを控える事が先決です。それが、施術効果を、より高める事になるからです。 …
首の下部から肩にかけての痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 首から肩にかけての、コリと痛みが日増しに強くなってきた方の症例です。 相談者は、パソコン作業が主の仕事をされる方なのです。 この方は、首を左に傾けるクセがあり、肩甲胸郭関節の動きが悪くなっていました。 また、反り腰で、腰仙関節に引っかかりがありました。 症状が強くなった原因は、何かしらの要因で背中の緊張が高まったためと考えられます。 検査では、肩甲上腕関節の動きと頚椎の回旋動作に制限が起きていました。 身体が緊張している人の多くが、上部頚椎周囲の筋紡錘が緊張している事が多くあります。 人によっては、触れるだけで、さらに緊張が高まってしまう事がありますが、今回は、そういった兆候は見られなかったので、最後に頚椎の調整をする事で、緊張が緩和され柔軟性が回復しました。 …
寝違え
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 朝起きた時に首に違和感があり、時間の経過とともに痛みが強くなった症例です。 時間と共に痛みが強くなると、寝違えと思わない人もいます。 寝違えやギックリ腰の多くは、名前こそ違いますが、どちらも筋膜の損傷というケースが多く見られます。 寝起きに起きている事が多いから、寝違えなのですが、必ず寝起きに発症するとは限りません。 寝違えが起こりやすい箇所は、胸椎一番と第一肋骨を繋ぐ関節周囲に起きる事が多く、痛みが強くなると、首を支えるだけで激痛が走ります。 通常は、一週間程で回復しますが、発症翌日あたりが、痛みのピークになります。 発症後は、患部を冷やして、動かさない事が良いのですが、ピークを過ぎたら、温めて血液循環がよくしていった方が回復しやすくなります。 但し、三日程を過ぎても炎症が残っている事がありますので、判断の目安として、入浴後、痛みが強くなる場合は、引き続き冷やす。 痛みが和らぐ場合は温めたほうが良いです。 寝違えやギックリ腰の原因の多くは、全身疲労によるものです。 特に、脇腹が硬くなっていると、肩や首の不具合が出やすくなるので、広背筋や肋間筋をストレッチさせて、脊椎の側屈を促してあげると、腕の動きが楽になり、連動する首も楽になります。 …
上を向いた時に出る首の痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 読書やスマホを見る時など、下を向いて頭を前に突き出す姿勢をしている人が急増しています。 頭部の重さは、平均6キロあるので、それを支える首には、かなりの負担がかかってしまいます。 首周囲の筋肉は細くて、重さに対しては弱いために、筋緊張が起きて拘縮しやすい特徴があるのです。 頭を突き出す姿勢は、首だけでなく、背中も丸まるために肩が巻き込んでしまいます。 この姿勢で、頚椎上部にあたる、頭半棘筋周囲に拘縮が起こります。 肩が入り込むと、首の後屈動作が制限され、さらに頚椎上部の拘縮によって、上を向いた時に、瞬間的な痛みが現れたりします。 頚椎上部の拘縮は、うつ伏せで読書をしたり、長時間のパソコン作業など、顎を突き出す姿勢をする人に多く現れます。 こういった姿勢をする人は頭痛持ちの方が多いので注意が必要です。 症状の改善には頚椎上部の弾力調整の他、第一肋骨、胸椎、胸郭、鎖骨の調整も不可欠なのです。 …
予防は治療に勝る
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 予防は治療に勝るという、ことわざがあります。 これは、傷口は浅いうちに手を打てば広がらずに済むという意味です。 身体のケアも同じです。 昨日まで何でもなかったのに、今朝起きたら、首や腰が痛かったという話もよく聞きます。 それらは、いきなりなったというよりも、長年、蓄積していた負担が表面化してきたのです。 何かと多忙な時代です。痛い時しかケアをしない気持ちはわかりますが、何度も再発を繰り返している人は、徐々に改善しにくい身体になってしまう事も忘れないで下さい。 同じ症状が出た時、今までのように改善しなくなるだけでなく、痛みと付き合う時間だけが増えてしまうのです。 そういった、嫌な時間を無駄にしないためにも、予防が重要なのです。 …