骨格ケアセンターの渡邊英司です。 食べる量を減らしても体重が減らない。 ちょっと食べただけで体重が増えてしまう。 これらは、基礎代謝の低下が原因かもしれません。 基礎代謝とは、生命維持に必要なエネルギー消費の事ですが、あまり体を動かさない人や、加齢などで筋肉や内蔵機能が衰えてしまうと、少しずつ基礎代謝が低下していきます。 一昔前は、筋肉を付ければ、基礎代謝が40%程上がると言われてましたが、FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告1989年では以下のように記載されています。 肝臓27% 脳19% 筋肉18% 腎臓10% 心臓7% その他19% このデータを見る限り、筋肉を増やせば、基礎代謝が上がる事は嘘でないとしても、数字の半分にも満たない他、基礎代謝に一番影響しているのは肝臓になっています。 肝機能の低下は、ストレス、睡眠不足、飲酒、タバコ、薬の過剰服用、便秘、食事の偏り、過度なダイエットなどがあるので、これらに気を付けながら、筋肉量を増やす事が大切です。 また、脳と筋肉の影響力はほぼ同じですが、無理なダイエットで精神的ストレスを溜め込むのは逆効果になります。 これらを総合的にみていくと、骨格の歪みは脳や内蔵に影響するだけでなく、筋肉の働きにも大きく関わっています。 胸椎2番が心臓、胸椎5番は肝臓、胸椎10、11番は腎臓で、関節をまたぐ、筋肉は、関節の動きが妨げられたままだと、自由に動かないため、運動効果が出にくくなるのです。 この事から、ダイエットには骨格の歪みを正して、無理な食事制限をしないで、適度な運動を続けていけば、確実に痩せる事が出来るのです。 …
「骨格や骨盤の歪み」の記事一覧(6 / 7ページ目)
綺麗な姿勢は骨格から
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 正しい姿勢は、横から見た時に、耳、肩、大転子、膝前部、踝が縦に一直線に揃います。この姿勢は、地球の中心に向かう重心線に、身体の中心が揃う姿勢です。 重力の影響下では、人の身体は前に倒れる力が働くため、それを支える筋力が必要です。普段、何気なく立っている時も、大小の筋肉が互いに支えあって、バランスを保っています。 関節の硬さや筋力は年齢で変化するため一定ではありません。そのため、関節や筋肉の状態が変わると、バランスが崩れて、重心線からズレてしまうのです。 バランスが崩れた身体には、負担がかかりエネルギー消費率が悪くなります。そして、腰痛や肩こりだけでなく、運動機能も低下します。また、見た目でも、背中が丸まった分だけ身長が低くなり、お腹や顎が弛むなどのスタイルに現れます。 美しい姿勢は、人を美しく引き立てる効果がありますが、正しい姿勢をしているつもりでいても、重心線からズレている事があります。 見た目のシルエットは骨格で決まります。骨格を形作るのは関節です。関節や筋肉の動きが正常でなければ、姿勢は正せないのです。美姿勢は頭の上から引っ張られるように立ちなさいと教える所もありますが、関節が動かなければ、重力線を揃える事が出来ないのです。 …
猫背が気になる方
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 不良姿勢というだけで、殆どの人が猫背を思い浮かべると思います。それほど、背中を丸めている人が多いという事ですが、猫背になる人には特徴があります。 例えば、事務仕事などで、一日中、椅子に座っている職業とか。その理由は、立位で背中を丸めた姿勢をすると、重い頭が重心線からズレるので、疲れる姿勢です。逆に、椅子やソファーにもたれかかると楽だから、ついやってしまいがちな姿勢です。しかし、楽な姿勢は筋力低下が起きてしまいます。 背中を丸めた姿勢での筋力低下は脊柱起立筋に起こります。その反対側になる胸筋や腹筋群は緊張して硬くなります。初期段階なら、意識的に身体を起こす事は出来ますが、前面と後面の筋バランスが崩れているため、長くは姿勢を維持出来ません。また、さらに悪化して胸椎に機能障害が起きてしまうと、身体を起こしたくても腰だけが反ってしまいます。 猫背が改善すれば、身体は驚くほど蘇りますが、そのためには脊柱関節の動きを付け、大胸筋や腹筋群の緊張を緩和して、さらに脊柱起立筋の筋力回復が必要です。これだけの事は、一朝一夕にはいかないので、猫背が酷くなる前に改善策を講じる事です。 …
ストレートバック
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 真っすぐな背骨のことをストレートバックといいます。通常の背骨には、緩やかな弯曲があり、地面の衝撃から身体を守ってくれますが、ストレートバックは弯曲の消失で衝撃吸収能力が低下します。 背骨が真っすぐ歪むのは、胸椎や仙骨が前弯するためです。ところが、仙骨の前弯は先天性と聞いたことがあります。また、バレリーナや武道家のように、身体軸を直線的にする人は、後天的になる事もあります。いずれにしても、歪みには原因があり、何かを代償し、結果的に衝撃吸収機能が低下してしまいます。背骨の衝撃吸収機能が低下すれば他の衝撃吸収機能で補う事になります。 身体には、いくつかの衝撃吸収機能が備わっていて足裏アーチもその一つです。しかし、足部に負担がかかり続けると、やがては足関節が硬くなり、膝や股関節にも影響します。また、背骨の弯曲が失なわれると椎間板に負担がかかるためヘルニアを発症する事もあります。 ストレートバックは内臓や脊椎に大きなダメージを与える事は間違いありません。 …
身体機能を高める運動療法
一般的な施術で改善しない症状が、運動療法で改善したという話は聞いた事があると思います。 運動療法というとリハビリが頭に浮かぶと思いますが、病院でのリハビリはストレッチや歩行訓練が定番です。 高齢者や心臓疾患がない人は、ストレッチや歩行訓練だけでは不十分というケースがあります。 当センターで行う運動療法はアメリカ発祥のリハビリ技術で、脳梗塞などの機能訓練で使われているPNFを使っています。 実際にはPNFを応用したものです。 PNFには独特の運動パターンがあります。人間の動作は単関節だけでは動作にならないため、いくつもの関節を動かさなくてはいけません。 PNF運動を行う事で、筋肉や腱の中にある、筋紡錘や腱紡錘などの固有受容性感覚器が刺激されて神経筋が促通します。 当センターでは関節を調整する際も、PNF運動パターンで動きを確認して、関節の引っかかりを見つけ出し、運動療法を合わせて精度を高めています。 運動療法は運動と同じです。一回目より二回目、二回目より三回目と上達するほど、強度の調整がしやすくなり効果が引き出せます。これは、運動能力の向上や、歪みで癖の付いた身体の改善にも期待できるものです。 それには運動パターンを正しく学習できるまで続ける事が大切なのです。 …
知らずにやっている不良姿勢!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 誰もが知らないうちにやってしまう姿勢があるはずです。 長時間にわたる不良姿勢が原因での、体の不調は数え切れないほどあります。腰痛や肩こりはもちろん、肘や膝他、あらゆるところに不調が現れます。気づいた時には改善困難なんて事もあります。 不良姿勢をいくつか挙げますので、該当するものがないかチェックしてみましょう。 ①ペシャンコ座り これは両足をM字にお尻を床に付ける座り方で女性に多い不良姿勢です。 股関節が内旋するため、内股O脚になったり、股関節痛に繋がる事もあります。 ②横座り 両足をどちらか一方に放り出して座る姿勢ですが、腰仙関節の歪みに繋がり、女性では腰痛の原因として多いものです。 これとよく似た姿勢は男性にも多い、ソファーや自動車のアームレストにもたれかかる姿勢です。腰の左右のいずれかに痛みが出ますが、検査で原因不明の腰痛はこれが原因という事もあります。 ③ゲームやスマホ姿勢 ここ数年で急激に普及したスマホを見る下向き姿勢ですが、スマホ首と言われる通称まで出てきました。 ストレートネックがまっすぐ歪むのに対して、スマホ首は通常と逆の弯曲になります。 首痛の原因として、早急に対処していかなければいけない不良姿勢です。 ④猫背 不良姿勢の代表といえば猫背ですが、これは若い時からの癖でなる事が多く、成人してからなるケースは少ないです。 これとよく似た姿勢で、円背がありますが、両者の違いは、背筋を伸ばして伸びれば猫背、背筋を伸ばしても伸びないのが円背です。 円背は脊椎が骨粗しょう症などで潰れて丸まるため、背筋を伸ばしても伸びません。 猫背と同一にされる事がありますが、円背に背筋を伸ばす矯正は危険なので注意が必要なのです。 ⑤寝転んでテレビを見る姿勢 肩肘を立てて横向きでテレビを見る姿勢は、頚椎や胸椎の歪みを誘発して脇腹の筋緊張を高めて、首や肩の痛みの原因になる姿勢です。 ⑥ショルダーバッグ いつも同じ側にバッグを担ぐ姿勢は、肩関節が上がり、肩甲骨の高さに相違が出て肩こりの原因にもなります。 ⑦イスに浅く座る 背もたれに寄りかかりながらイスに浅く座ると、腰椎が丸まってしまい、腰痛の原因となるので、正しい姿勢で座るようにすべきです。 ⑧草むしり 高齢者に多いのが草むしりですが、一定時間しゃがんだままでいると、腰の筋肉が伸びたまま硬くなり、膝や股関節も屈曲した状態で硬くなります。 立ち上がり時には硬直したままのびないので足腰に痛みが生じやすくなるので、膝痛や腰痛持ちの人は注意が必要です。 日常では知らないうちにやってしまう不良姿勢が沢山あります。 これらの姿勢が、改善を遅らせたり、再発の原因になるのですが、正しい知識をもち、普段から正しい姿勢を心掛けていれば改善は難しくはないのです。 …
足底腱膜炎(足底筋膜炎)
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 ここ数年、マラソンが人気ですが、ランナーに多い障害の一つに足底腱膜炎があります。 足底腱膜炎は、足裏の筋膜に炎症が起きて痛みを発症する病気で、足底筋膜炎とも言います。 足には縦のアーチが二つと、横のアーチが一つあり、この形状を張るようにして支えているのが筋膜です。 この筋膜は丈夫には出来てますが、加齢による劣化やランニングなどによる過剰な使い過ぎが、発症の原因になる事があります。また、この症状は、偏平足の人に多くいます。 偏平足の人は、足関節が背屈ぎみに歪んでいるため、アーチが潰れて足底筋膜が伸ばされた状態になります。 その状態で走ると、繰り返し負荷がかかるため、炎症や、僅かな断裂が起こるのです。 予防には、運動量を減らしたり、靴のクッション性を高めるのが一般的ですが、これは十分とは言えません。 仮に、原因が足部のアーチとしても、地面の衝撃を吸収しているのは、足のアーチばかりではないからです。 骨盤や膝、股関節も衝撃吸収の役目にはかかせないものだし、脊椎も同様です。 個人的な印象としては、足底腱膜炎を発症している人の多くに、背中の張りがみられ、脊椎の硬さも目立ちます。 体幹の動きは四肢関節に影響するため、さらに負担を増やしていると考えられます。 これらの事から、部分的な箇所だけ改善しても、効果は限定的なのです。 …
その場で変化を与える!骨格矯正の新事実
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 私事ですが、只今、施術家向け教材DVDが医療情報研究所より発売されました。 DVDの中身は、足関節調整、仙腸関節調整、肩関節調整の3つなので、実際に行う手技の、ほんの一部です。 また、内容的にも、出来るだけ簡単で分かりやすいものという事で考えたので、基礎になります。 本当は、もう少し踏み込んで空手の術理を応用したものや、体の使い方を伝えたかったのですが、不慣れという事もあり、上手く出来ませんでした。 手技療法のベースは私が学んだ技術が根底にあります。 その理論とは、人には利き手脚があり、左右対称ではないというものです。 左右対称でないものを矯正するには、矯正方法も左右で変える必要があります。 人類の大半は右利きなので、およそ八割以上の方に、その理論は当てはまると考えています。 私は空手家でもあるので、矯正に空手の術理を照らし合わせて違った角度からも考察してきました。 私は左利きですが、私の道場では全ての人に右利きの構えで稽古をさせています。 そして、その上で右手足以上に、左手足を使わせるようにしています。 また、空手の他に居合もやりますが、刀は左腰に帯刀するのが決まりです。 何年も続けていると、左手以上に右手が使いやすくなりました。 このことから、普段は右利きでも左が強くなったり、日常生活は左利きなのに、右手が得意になる事もあるのです。 一般の人でも、軸脚側を怪我して反対脚を軸足にしていれば、その癖がついてしまいます。 もちろん、こういった事例を除いても、右利きが多いのは間違いありません。 そのため、本来の利き手を基準にした、基本パターンで矯正すれば、80%程の人に対応でき、利き手と逆に歪んでいる場合は、そこに不調の原因があると推測できます。 それがわかってから、再現性と持続性がさらに高まり、どちらに矯正すれば良いかで悩む事もなくなりました。 歪みや捻じれが生じると、体は傾むきます。 傾いた体でバランスを取ろうとすれば、普段と違う箇所に過度な筋緊張が起こります。 それが、不調に繋がるのですが、これは地球上で活動する限りは避けられない事です。 言い方を換えると、誰一人として、歪まない人はいないのです。 問題は、過度な歪みと、先天的な骨格の構造上の問題がある方や、事故などで、後天的に変形したケースです。 そういった方の多くは手術以外にどうしようもないといわれて、諦めている人も少なくありません。 そういった人達の辛い症状をを少しでも緩和してあげるのが、この手技だと思っています。 その思いだけでも伝われば幸いです。 …
機能的な脚長差と構造的な脚長差の違い
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 骨格や骨盤の矯正をした事のある人なら、左右の足の長さが違うと言われた人は少なくないでしょう。 左右の脚の長さの違いの原因には、構造的なものと、機能的なものがあります。 構造的な問題で脚長差が生じているケースには、骨形成時に生じた損傷や外傷性の損傷、あるいは立ち方や日常での癖による内外半などがあります。 構造的な脚長差の簡易検査は、ベッドに背臥位(仰向け)になって、膝を曲げて高さを見る方法があります。 この時に、膝の高さが違うと、構造的なものと判断されますが、あくまでも簡易検査なので絶対ではありません。 なぜなら、膝の高さが矯正後に揃う事があるからです。 次に、機能的な脚長差とは、腸骨の前傾や後傾で生じます。 後傾した側の脚は、見た目上で短くなり、前傾した側の脚は、見た目上で長くなります。 この場合、後傾した側を前傾方向に矯正するか、前傾した側を後傾側に矯正するのですが、脚長差が生じてから、何日も経過している場合だと、筋肉に癖がついてしまうので、すぐに戻ってしまったり、矯正後に、いつもの生活に戻った事で、新たに歪んでしまう事もあります。 また、足首の内外半での脚長差があるかの検査は、腹臥位で足首のしわで見る事も出来ます。 ここで気を付けなければいけないのは、構造的な脚長差と、機能的な脚長差は異なるという事です。 何でも揃えればよいのではなく、構造上の問題でズレているのか、不良姿勢や筋肉などの癖でズレているかを判断しなければいけません。 しかし、構造的な問題でズレている人の多くは、構造的な問題だからと諦めている人も大勢いるのです。 体が歪めば、関節は遊びがなくなるために、弾力不足になります。 衝撃吸収能力が減少するから、体に負担がかかり、歪みやすくなるのです。 しかし、動きの悪い関節に動きを付けてあげるだけで、ズレて戻らない関節が戻りやすくなり、ズレていても痛みや違和感が緩和するのです。 例えば、ネジをイメージしてみて下さい。 錆びて動かないネジを放置しておけば、さらに動かなくなり、無理に動かせばなめてしまいます。 しかし、そこまで行く前に緩めて、油を指しておけば、その後はメンテナンスがしやすくなります。 人の関節も同じです。時々、動かしてあげるだけでも、栄養供給が促されて、油をさした状態が保たれるのです。 …
目の奥の痛み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頭痛になる人で、目の奥に痛みを感じる人は少なくありません。 目の奥の痛みは、眼精疲労から、頭痛や肩こりに繋がるものもあれば、脳の血管が拡張して起こる、片頭痛や群発頭痛などで起きる事もあります。 それらの症状がある人の多くが、上部頚椎の遊びが消失していたり、巻肩など、首に負担のかかる姿勢になっている事があります。 また、職種や人間関係で神経を使う人だと、自律神経の乱れで、緊張状態から抜け出せなくなっている人もいます。 目の奥の痛みには、上部頚椎の調整が有効と思われていますが、一部位だけを調整しても、関連する箇所に不具合があれば効果は限定的です。 持続性を高めるには、関連部位も整えなければいけません。 また、不具合を作り出した原因は、日常生活にあるはずです。 本人も気づかない、日常の癖は、体の歪みに現れます。 自身の身体の癖を知れば、不調は防げるのです。 …