骨格ケアセンターの渡邊英司です。 運動器とは、動作に関係する、筋肉、腱、骨、関節、靭帯、神経などの器官の名称です。 平成28年度から、文部科学省の省令改正で、内科検診、側弯症検診の他に運動器検診が加わりました。 現代の子供達は、しゃがめない、片脚立ちが5秒以上出来ない、骨折、スポーツ障害などが増えています。 こういった異変に、子供や親が気づかない事が殆どです。 運動器の障害は、構造的なものと機能的なものに分けられます。 レントゲン検査などで、骨折や変形などの構造的異常が見つかれば良いですが、異常が見つからないのに、腕が上がらない、痛みがある場合があります。 仮に、検査で引っかかっても、経過観察で、再検査をするわけですが、機能的な障害は、日常動作が原因となる、骨格の歪みによる事が多いため、自然回復はしません。 また、何もしなければ二次障害に繋がるので、骨格の歪みを整えるなどの対処が必要なのです。 …
「骨格や骨盤の歪み」の記事一覧(6 / 7ページ目)
自律神経失調症と身体の歪み
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頭痛、肩こり、腰痛、胃腸の痛み、めまい、ふらつき、動悸、倦怠感、不眠、微熱、冷え、多汗、何もやる気が起きない・・・。 これらの症状があるのに、検査で異常が見つからないなら自律神経失調症かも知れません。 神経には体性神経と自律神経があります。 意識的に手足を動かす神経は『体性神経』で、意思とは無関係に働いてるのが『自律神経』です。 心臓が意思に関係なく動いたり、暑い時に汗をかいて体温調節するのは自律神経が生命維持活動をしているからです。 自律神経には『交感神経』と『副交感神経』があります。 日中の活動時は交感神経が働らき、寝て身体を休める時は副交感神経に切り替わって互いにバランスをとっていますが、この切り替えが上手く機能しなくなるのが自律神経失調症です。 自律神経失調症の原因は、主に精神的なストレスや疲労と言われていますが、肉体的な悩みや不安も精神的なストレスや疲労に繋がるのです。 例えば、不安や悩み事が長く続くと、交感神経が過剰に働いて、副交感神経との調整が出来なくなります。また、身体の歪みや痛みで筋緊張が起きる事も交感神経を興奮させる原因になります。 心と体は常に一体であり、どちらか一方が良くてもダメという事なのです。 …
側弯症は治る?
脊椎は、体の側面から見ると前後にカーブしているが、これは生理的彎曲という正常な状態である。 正常な状態であれば正面あるいは背面から見ると脊椎はまっすぐに伸びている。しかし、横方向に彎曲したり、脊椎がねじれている場合があり、これらを脊椎側彎症または側彎症と呼ぶ。脊椎がねじれながら横に彎曲する側彎症、後方に凸に曲がる後彎、側彎と後彎が合併した後側彎症の3つに分けられる。 痛みを伴うことは稀なため初期における発見は難しく、ある程度成長してしまってから気がつく場合が多い。肩やウェストの高さが左右で違うなどの外見上の問題の他、高度の彎曲になると、腰背部痛に加え胸の圧迫と変形による呼吸器障害・循環器障害など内臓にも影響を及ぼし、皮下脂肪型肥満の女児にも発生する。日本では、乳幼児や学校の健康診断で脊柱検査が行われており、昭和55年年頃よりモアレ検査による検診が普及し、早期発見が可能になった。【ウィキペディアフリー百科事典より抜粋】 こんにちは、骨格ケアセンターの渡邊英司です。 側弯症で曲がった骨は、いったん進行すると元には戻らないと医学書には書いてあります。 だいぶ前になりますが、側弯症の手術のDVDを見た事があり、ほんとうに大変な手術だと思いました。 成長途中の子供が手術をする場合、背骨に取付ける金属棒のサイズが合わなくなるたびに、手術をしなければいけないからです。 側弯症には、4つのタイプがあります。 一般的なのは、突発性側弯症といって全体の80%程を占めます。 これは主に小中学生の女子に多いという特徴があるので、急激に背が伸びる時期は、子供の肩や骨盤の高さの違いを注意して見ておく必要があります。 小中学生でモアレ検査に引っかかり、来院する子供が毎年いますが、再検査の前に施術をしたら大丈夫だったという報告を殆どの方から受けています。 これらは機能性側弯症といって、筋力左右差などが原因で一時的に生じた体の歪みで、脊椎の異常ではなかったのだと思います。 但し、機能性側弯症も、ほおっておいて自然に戻るものではないので、早急に整える必要がある事に変わりません。 次に、成人してから突発性側弯症が見つかったケースですが、背中、仙骨、足関節、手首の痛みで来院しました。 側弯症もかなり進行していて、そこに機能性側弯症が加わる事で症状を悪化させていました。 この方の年齢では、モアレ検査がない時代なので、特に痛みがなかったために側弯症に気づかずにいたようです。 しかし、前屈動作をしてもらうと、背中が大きくS字を描いて、片方の背中はコブのように大きく飛び出していました。 週1回平均で施術を行なった結果、1番つらい仙骨の痛みは、3回目でなくなりました。 施術前後の歪みの写真を比較してみると、術後は背筋が伸びて側弯の仕方も緩くなっている事が確認できました。 次に、こんな事例もあります。これは側弯症ではありませんが、腰痛で、整形外科に受診した主婦の方が、医師に腰椎が歪んでると言われたそうです。 その人は、テレビCMで有名なライ〇〇〇に通いたかったのですが、医師に、歪みが酷いから筋トレなんてとんでもないと言われたそうです。 それでも諦めきれなくて、今度は直接ライ〇〇〇に行ったそうですが、医師に禁止と言われている人を入会させるわけにはいかないと断られたそうです。 次に彼女がとった行動は骨格矯正でした。 私の所に来た時は、ライ〇〇〇に入りたいけど、医師に腰椎が歪んでいるから運動禁止としか言いませんでした。後から聞いてわかったのですが、うちで施術を受けた直後に再びレントゲンを撮りなおしたそうです。 そしたら、これなら大丈夫と言って、医師に証明になるものを書いてもらい、無事にライ〇〇〇に入会しました。 正直なところ、そこまでするとは思ってもいなかったので驚きましたが、人の思いの凄さを感じました。 そして、彼女は20キロ近い減量に成功して、3ヵ月後に見違えるほど変わった姿を見せに来てくれました。 突発性側弯症がどこまで改善するかは不明ですが、機能性側弯症のように、誰にでも起きる歪みは改善するという事なのです! …
骨格矯正には意味がある
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 体の歪みを整えても、すぐ戻ってしまうんでしょ?と聞かれた事があります。 持続性に関しては、個々の生活環境などが関係するので、ひとまとめに、これくらい持つとは言えません。 一般の人と、激しいスポーツをする人では違うし、年齢や性別でも違うからです。 日常生活だけなら、何日も持続する人もいますが、激しい動きをしたり、変な姿勢をとり続ける人は、たちまち歪んでしまう事もあります。 すぐ歪んでしまう人の中には、整えても仕方ないと思う人もいますが、それは大間違いです。 骨格矯正リセットには重要な意味があるのです! 歪んだ状態を放置すると、関節の片減りが起きたり、関節への栄養供給が妨げられてしまいます。 また、関節と同時に筋肉の働きも悪くなるため、筋力や柔軟性が低下します。 何もしないでいると、体が硬くなるだけでなく、老化を加速させるだけなのです。 血管年齢や代謝を上げる事が出来るように、関節も、ケアする事で老化を遅らせる事が可能なのです。 …
ダイエット前に知っておく事!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 食べる量を減らしても体重が減らない。 ちょっと食べただけで体重が増えてしまう。 これらは、基礎代謝の低下が原因かもしれません。 基礎代謝とは、生命維持に必要なエネルギー消費の事ですが、あまり体を動かさない人や、加齢などで筋肉や内蔵機能が衰えてしまうと、少しずつ基礎代謝が低下していきます。 一昔前は、筋肉を付ければ、基礎代謝が40%程上がると言われてましたが、FAO/WHO/UNU合同特別専門委員会報告1989年では以下のように記載されています。 肝臓27% 脳19% 筋肉18% 腎臓10% 心臓7% その他19% このデータを見る限り、筋肉を増やせば、基礎代謝が上がる事は嘘でないとしても、数字の半分にも満たない他、基礎代謝に一番影響しているのは肝臓になっています。 肝機能の低下は、ストレス、睡眠不足、飲酒、タバコ、薬の過剰服用、便秘、食事の偏り、過度なダイエットなどがあるので、これらに気を付けながら、筋肉量を増やす事が大切です。 また、脳と筋肉の影響力はほぼ同じですが、無理なダイエットで精神的ストレスを溜め込むのは逆効果になります。 これらを総合的にみていくと、骨格の歪みは脳や内蔵に影響するだけでなく、筋肉の働きにも大きく関わっています。 胸椎2番が心臓、胸椎5番は肝臓、胸椎10、11番は腎臓で、関節をまたぐ、筋肉は、関節の動きが妨げられたままだと、自由に動かないため、運動効果が出にくくなるのです。 この事から、ダイエットには骨格の歪みを正して、無理な食事制限をしないで、適度な運動を続けていけば、確実に痩せる事が出来るのです。 …
綺麗な姿勢は骨格から
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 正しい姿勢は、横から見た時に、耳、肩、大転子、膝前部、踝が縦に一直線に揃います。この姿勢は、地球の中心に向かう重心線に、身体の中心が揃う姿勢です。 重力の影響下では、人の身体は前に倒れる力が働くため、それを支える筋力が必要です。普段、何気なく立っている時も、大小の筋肉が互いに支えあって、バランスを保っています。 関節の硬さや筋力は年齢で変化するため一定ではありません。そのため、関節や筋肉の状態が変わると、バランスが崩れて、重心線からズレてしまうのです。 バランスが崩れた身体には、負担がかかりエネルギー消費率が悪くなります。そして、腰痛や肩こりだけでなく、運動機能も低下します。また、見た目でも、背中が丸まった分だけ身長が低くなり、お腹や顎が弛むなどのスタイルに現れます。 美しい姿勢は、人を美しく引き立てる効果がありますが、正しい姿勢をしているつもりでいても、重心線からズレている事があります。 見た目のシルエットは骨格で決まります。骨格を形作るのは関節です。関節や筋肉の動きが正常でなければ、姿勢は正せないのです。美姿勢は頭の上から引っ張られるように立ちなさいと教える所もありますが、関節が動かなければ、重力線を揃える事が出来ないのです。 …
猫背が気になる方
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 不良姿勢というだけで、殆どの人が猫背を思い浮かべると思います。それほど、背中を丸めている人が多いという事ですが、猫背になる人には特徴があります。 例えば、事務仕事などで、一日中、椅子に座っている職業とか。その理由は、立位で背中を丸めた姿勢をすると、重い頭が重心線からズレるので、疲れる姿勢です。逆に、椅子やソファーにもたれかかると楽だから、ついやってしまいがちな姿勢です。しかし、楽な姿勢は筋力低下が起きてしまいます。 背中を丸めた姿勢での筋力低下は脊柱起立筋に起こります。その反対側になる胸筋や腹筋群は緊張して硬くなります。初期段階なら、意識的に身体を起こす事は出来ますが、前面と後面の筋バランスが崩れているため、長くは姿勢を維持出来ません。また、さらに悪化して胸椎に機能障害が起きてしまうと、身体を起こしたくても腰だけが反ってしまいます。 猫背が改善すれば、身体は驚くほど蘇りますが、そのためには脊柱関節の動きを付け、大胸筋や腹筋群の緊張を緩和して、さらに脊柱起立筋の筋力回復が必要です。これだけの事は、一朝一夕にはいかないので、猫背が酷くなる前に改善策を講じる事です。 …
ストレートバック
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 真っすぐな背骨のことをストレートバックといいます。通常の背骨には、緩やかな弯曲があり、地面の衝撃から身体を守ってくれますが、ストレートバックは弯曲の消失で衝撃吸収能力が低下します。 背骨が真っすぐ歪むのは、胸椎や仙骨が前弯するためです。ところが、仙骨の前弯は先天性と聞いたことがあります。また、バレリーナや武道家のように、身体軸を直線的にする人は、後天的になる事もあります。いずれにしても、歪みには原因があり、何かを代償し、結果的に衝撃吸収機能が低下してしまいます。背骨の衝撃吸収機能が低下すれば他の衝撃吸収機能で補う事になります。 身体には、いくつかの衝撃吸収機能が備わっていて足裏アーチもその一つです。しかし、足部に負担がかかり続けると、やがては足関節が硬くなり、膝や股関節にも影響します。また、背骨の弯曲が失なわれると椎間板に負担がかかるためヘルニアを発症する事もあります。 ストレートバックは内臓や脊椎に大きなダメージを与える事は間違いありません。 …
身体機能を高める運動療法
一般的な施術で改善しない症状が、運動療法で改善したという話は聞いた事があると思います。 運動療法というとリハビリが頭に浮かぶと思いますが、病院でのリハビリはストレッチや歩行訓練が定番です。 高齢者や心臓疾患がない人は、ストレッチや歩行訓練だけでは不十分というケースがあります。 当センターで行う運動療法はアメリカ発祥のリハビリ技術で、脳梗塞などの機能訓練で使われているPNFを使っています。 実際にはPNFを応用したものです。 PNFには独特の運動パターンがあります。人間の動作は単関節だけでは動作にならないため、いくつもの関節を動かさなくてはいけません。 PNF運動を行う事で、筋肉や腱の中にある、筋紡錘や腱紡錘などの固有受容性感覚器が刺激されて神経筋が促通します。 当センターでは関節を調整する際も、PNF運動パターンで動きを確認して、関節の引っかかりを見つけ出し、運動療法を合わせて精度を高めています。 運動療法は運動と同じです。一回目より二回目、二回目より三回目と上達するほど、強度の調整がしやすくなり効果が引き出せます。これは、運動能力の向上や、歪みで癖の付いた身体の改善にも期待できるものです。 それには運動パターンを正しく学習できるまで続ける事が大切なのです。 …
知らずにやっている不良姿勢!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 誰もが知らないうちにやってしまう姿勢があるはずです。 長時間にわたる不良姿勢が原因での、体の不調は数え切れないほどあります。腰痛や肩こりはもちろん、肘や膝他、あらゆるところに不調が現れます。気づいた時には改善困難なんて事もあります。 不良姿勢をいくつか挙げますので、該当するものがないかチェックしてみましょう。 ①ペシャンコ座り これは両足をM字にお尻を床に付ける座り方で女性に多い不良姿勢です。 股関節が内旋するため、内股O脚になったり、股関節痛に繋がる事もあります。 ②横座り 両足をどちらか一方に放り出して座る姿勢ですが、腰仙関節の歪みに繋がり、女性では腰痛の原因として多いものです。 これとよく似た姿勢は男性にも多い、ソファーや自動車のアームレストにもたれかかる姿勢です。腰の左右のいずれかに痛みが出ますが、検査で原因不明の腰痛はこれが原因という事もあります。 ③ゲームやスマホ姿勢 ここ数年で急激に普及したスマホを見る下向き姿勢ですが、スマホ首と言われる通称まで出てきました。 ストレートネックがまっすぐ歪むのに対して、スマホ首は通常と逆の弯曲になります。 首痛の原因として、早急に対処していかなければいけない不良姿勢です。 ④猫背 不良姿勢の代表といえば猫背ですが、これは若い時からの癖でなる事が多く、成人してからなるケースは少ないです。 これとよく似た姿勢で、円背がありますが、両者の違いは、背筋を伸ばして伸びれば猫背、背筋を伸ばしても伸びないのが円背です。 円背は脊椎が骨粗しょう症などで潰れて丸まるため、背筋を伸ばしても伸びません。 猫背と同一にされる事がありますが、円背に背筋を伸ばす矯正は危険なので注意が必要なのです。 ⑤寝転んでテレビを見る姿勢 肩肘を立てて横向きでテレビを見る姿勢は、頚椎や胸椎の歪みを誘発して脇腹の筋緊張を高めて、首や肩の痛みの原因になる姿勢です。 ⑥ショルダーバッグ いつも同じ側にバッグを担ぐ姿勢は、肩関節が上がり、肩甲骨の高さに相違が出て肩こりの原因にもなります。 ⑦イスに浅く座る 背もたれに寄りかかりながらイスに浅く座ると、腰椎が丸まってしまい、腰痛の原因となるので、正しい姿勢で座るようにすべきです。 ⑧草むしり 高齢者に多いのが草むしりですが、一定時間しゃがんだままでいると、腰の筋肉が伸びたまま硬くなり、膝や股関節も屈曲した状態で硬くなります。 立ち上がり時には硬直したままのびないので足腰に痛みが生じやすくなるので、膝痛や腰痛持ちの人は注意が必要です。 日常では知らないうちにやってしまう不良姿勢が沢山あります。 これらの姿勢が、改善を遅らせたり、再発の原因になるのですが、正しい知識をもち、普段から正しい姿勢を心掛けていれば改善は難しくはないのです。 …