骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人は、それぞれの生活習慣や、職業、スポーツなど、皆が違う活動をしています。 そのため、個々の身体で、身体の使い方も異なります。また、正しい身体の使い方をしている人は少なくて、多くの人はどこかに負担がかかっているものです。 蓄積した負担は、やがて不調という形で現れますが、それには、出やすい時期があります。 季節の変わり目や、雨の前日などに不調が出る事は、多くの人が知っていると思いますが、それだけでなく、転職、転勤、出産、引越、不安、悩みなどの生活環境に変化がある時も注意が必要なのです。 新たな環境でも、身体の使い方が変わるため、普段と違う筋緊張が起こり、知らないうちに姿勢変化が起きてしまうのです。 …
「骨格や骨盤の歪み」の記事一覧(4 / 7ページ目)
脚長差が揃えば良いわけではない
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 腰痛の原因の一つとして脚長差があります。 ※画像は左足が右足より長い これは、実際の長さの違いではなく、見た目上の違いです。脚長差の違いには、先天的なものと機能的な歪みによって起きるものがあります。 脚長差の調整で注意すべきは、先天的なものを無理に揃えようとしないで、機能的なズレだけを整える事です。 構造的なズレを無理やり揃えればバランスを崩すだけです。しかし、先天的な不揃いにも、機能的な歪みは起こります。 例えば、先天的に片足が3cm長いところに、機能的な歪みが加われば、さらに左右差が大きくなります。私が調整した事のある脚長差の最大は5cmがありました。 どこに行っても、生まれつきで直らないと言われていたそうですが、施術で左右差が2cmまで揃いました。 この事から、機能的な歪みは3cmあったと推測できます。 医学的には、3cmの脚長差は問題なしとされる文献を読んだ事があります。 これは、先天的なものを含めての事だと思いますが、機能的な歪みが1.5cm以上あると不調に繋がる事が多いようです。 主な症状は、腰痛、股関節痛、膝痛です。 腰痛の原因の一つとして、骨盤変位による腰仙関節のズレがあります。また、骨盤が変位すれば、股関節骨頭の被りが変わるので、股関節痛になったり、股関節と連動する膝痛もなる事もあります。 これらは、患部を見てもわかりませんが、どこに連動しているかと相関関係さえわかれば、負担のかかる箇所が想定出来ます。 原因の特定できない、股関節痛や膝痛が出ている時は、歪みを疑って下さい。 …
足指の痛みは分厚いタコが原因だった!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 過去の症例ですが、立ち仕事をしているAさんが、数か月前から左足の指が痛いといって来られました。足指以外の症状としては、数か月前から、腰痛と肩こりがあるとの事でした。 骨格の歪みは、脚長差が左足が2㎝長く、腰椎が左に寄り、頚椎や胸椎に機能障害があり、左膝のアライメントにズレが生じていました。 また、身体が緊張し過ぎていて、力が抜けなくなっていました。 長い期間、放置していた理由は仕事が忙しくて我慢していたそうです。 施術に来れるのは、仕事が暇な時しかないという事で、次に来れるまでは、自宅で出来るエクササイズをやってもらう事になりました。 そして、3週間ぶりに、来院予約があり、経過を尋ねると、施術後は暫く良かったけど、また痛みが出てきたとの事でした。 肩こりは、出たり消えたりだけど、以前のような痛みがなくなり、腰痛も以前より気にならなくなったそうですが、中腰姿勢は、腰周りに不安があるとの事でした。 足指の痛みは、ジッとしてても痛みがあり、時々、ピクピク痙攣するのは変わらないとの事でした。痛みの出る指は、手でいう中指と薬指の裏側です。 もしやと思い裸足になってもらうと、『内反小趾』で、足裏小指側に分厚いタコが出来ていました。また、うつ伏せで、アキレス腱下部を見ると、シワが足首の内反側に集中していました。 これから推測できるのは、分厚いタコで、重心がズレた事が歪みの原因と考えました。歪みを整えた後は、タコを削るようにアドバイスして、2週間、経過観察してもらった所、足指の痛みがなくなり、肩こりと腰痛も緩和したそうです。 …
筋力左右差による機能低下
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 日常動作もそうですが、特にスポーツをする人は、筋バランスが崩れやすくなります。 筋バランスが崩れて起きる機能低下には以下のものがあります。 ① 骨格の歪み(痛み・違和感・疲労・見た目に影響他) ② 筋出力の低下 ③ 柔軟性の低下 ④ 筋肉、関節の拘縮による関節可動域制限 利き手、利き足がある限り、誰にでも筋力左右差は生じます。 筋力左右差がある事が、すぐに不調に繋がる事もありません。 問題になるのは、筋力左右差が強すぎた場合です。 筋力差が強くなると骨格バランスが崩れてしまいます。 痛みや違和感がなければ、気づく事もないと思いますが、その間にも、知らないうちに運動機能が低下してしまうのです。 これは、身体が資本の職種の人や、アスリートにとっては致命傷になりかねない問題なのです。 …
加齢で低下する体の衝撃吸収機能
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人間の体には、衝撃を吸収する機能が備わっています。 背骨のS字カーブや足のアーチの他、膝や股関節の屈伸を支える筋肉なども、その一つです。 しかし、こういった機能も常に正常に働いているわけではありません。 故障や加齢で歳をとれば、その機能は低下していくからです。 例えば、老化。 老化なんて、まだ先の話と思っている人もいるかも知れませんが、頚椎の老化は20代から始まります。 また、高齢者でなくても、お産や偏った食事で骨密度が減少する事もあります。 何かしらの要因で椎間板の含水量が減少すれば、少しずつ筋力低下が起きていくため、椎骨の耐久性は低下するのです。 筋力低下で体の支持性が失われた場合、姿勢が崩れて身体が歪むため、関節の片減りに繋がる事もあります。 同時に、関節の機能が妨げられ、本来、身体に備わっているはずのS字カーブや足のアーチなどが充分に機能しなくなる事もあるのです。 こういった機能低下を遅らせる方法があります。それが、関節の遊びを回復させる事なのです。 …
ストレートネック時代からスマホ首時代に
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 頚椎の生理的前弯がなくなり、まっすぐに歪む首をストレートネックと言います。 ストレートネックは、パソコン作業をする人がなりやすいと言われていましたが、近年ではスマートフォンの普及で、スマホ首と呼ばれるものが出てきました。 パソコン姿勢とスマホ姿勢を比較すると、頚椎の屈曲角度が大きいのはスマホ姿勢です。 そのため、歪み方がストレートではなく、後弯して、首猫背になります。 ここ最近の傾向は、スマホの使い過ぎで不良姿勢になるのは、10代が増えています。 起こりえる症状では、頭痛、首痛、肩こり、めまい、手のしびれ、背中の張り、腰痛など。 他にも、首の過緊張で寝違えになりやすく、不眠、柔軟性の低下などが考えられます。 首の症状が酷くなると、精神的にも辛く、鬱病に繋がる事もあります。 症状が酷くなる前に、関節の遊びを回復させ、タオルを使ったエクササイズもあるので、自宅でも予防しましょう。 …
他にもあった顎関節症の原因
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 顎関節症の原因で多いのは歯の咬み合わせのズレです。 顎にも手足同様に、利き顎があるので、顎関節がズレやすくなります。 今回は、こういった顎が直接的な原因ではなく、顎から離れた部位のズレが影響して、顎関節がズレるお話です。 関節機能が妨げられると、その影響が遠く離れた部位に及ぶ事があります。 顎関節症も、その例外ではありません。 例えば、下肢に問題が起きて姿勢が崩れた場合、体幹の緊張状態も正常とは異なります。 この緊張が体幹だけにとどまり、顎だけ無関係というわけにはいかないのです。 顎の周囲には様々な筋があり、それらが互いに協調しあって顎の開閉を行うため、姿勢が崩れてしまうと、体幹と頭部の位置関係が変わってしまうからです。 見る角度を換えれば、体の歪みが顎関節に影響する事があるという事です。骨格ケアセンターでは、新メニューに整顔を増やしました。身体の歪みと顔の歪みの同時ケアで、より身体の変化が実感できますので、興味のある方はお試し下さい。 …
レントゲンに写らないものが何故わかるのか?
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 病院での腰痛検査はレントゲンが一般的ですが、レントゲン以上に骨の状態がわかるのはCT検査です。 そして、さらに詳しくわかるのがMRIです。 MRI検査は、骨髄や軟部組織の状態もわかるとされてますが、それほどの優れた検査器具でも見つけようがない事があります。 それが、関節機能障害です。関節機能障害は、患部ではなく、患部以外に起きている事が殆どだからです。 関節機能障害が起きたから、すぐ痛みに繋がるとは限りませんが、関節のトラブルは連鎖的に広がる事は間違いありません。 しかし、レントゲンで写らないものが、どうやってケア出来るのかを疑問視する人もいます。 例えば、優れた職人が、機械よりも精密に物を作るのを見た事はありませんか? 機械で出来ない事を簡単にやってのける技能は凄いものです。 木彫りが触診の練習になりました。 関節のケアもその一つです。手先の感覚は、写真と違って、凹凸具合や、動き、硬さなど、細かな情報を探し出すレントゲンみたいなものなのです。 ※身体の仕組みがよくわかる整体セミナーの受講生を募集しています! …
スポーツの壁
骨格ケアセンター渡邊英司です。 真剣にスポーツをしている人であれば、誰もが一度は立ちはだかるのが壁です。私も子供の頃から空手を続けているので、壁には何度となくぶつかってきました。 その度に、どうしたら良いかがわからず悩み苦しみ、練習が足りないと言い聞かせて、自身を追い込んできました。 体が壊れても休まず、回復したらしたで、懲りずに同じ事を繰り返していました。ライバルに出来る事が、自分に出来ないはずはないと思っていたので、練習量は増える一方でした。 そして、その代償として、肘と膝を故障してしまいました。そのやり方が間違えと気づくのに10年もかかりましたが、今は、その経験をもとに、スポーツをする方の力になれると思っています。 ハッキリと言います。 根性では、壁は乗り越えられません。壊れたらお終いです。 スポーツの壁にぶつかった時は、考える時間を与えられたと思えばよいのです。 限界までトレーニングをしている人は、筋力左右差が強くなる。 筋力左右差の出過ぎは、筋肉に負担がかかっている。 それ以上の追い込みは、さらに筋肉や関節を痛めてしまう。 やれるだけの事をやってきた人は、練習不足ではなく、使い過ぎによる機能低下でノビシロがなくなっているのです。 関節の角度が正しければ、筋肉に負担のかからないフォームに修正出来ます。 メンタルが弱い人は、人と比較するからです。今の自分と、これからの自分を比較して下さい。 答えは近くにあるのです。 …
足関節の硬さが不調を作り出す!
骨格ケアセンターの渡邊英司です。 人は成長とともに、身体の機能分化が進むために、左右が非対称になっていきます。 これは、誰一人、例外ではなく、生活習慣の違いで個人差があるだけです。 大半の人は右利きですが、右利きの人は左足荷重になります。 左足荷重に靴の締め付けが加わると、左足関節は右足よりも硬くなりやすくなります。 足関節は車でいえばサスペンションの役目をしています。 足関節が硬ければ、サスペンションの利かない車でデコボコ道を走るのと同じで、体にはかなりの衝撃が伝わります。 また、人は重力に対してバランスをとっていますが、足関節が硬いと、重心移動が妨げられてしまいます。 重心移動が出来なくなると、無理な筋緊張が起こり、疲労やストレスが加わる事で、極度な緊張状態になる事もあります。 それを放置したままでいると、歪みや捻じれが強くなるのです。 これは、ほんの一例ですが、足関節の動きが正常になっただけで、腰痛や肩こりが解消したり、中には顎関節症が緩和したという事もあるのです。 …