当院には、プロゴルファーをはじめ、多くのゴルフ愛好家が訪れる。
来院理由はさまざま。手首や肘の痛み、腰痛…。
だが、彼らの目的がそれだけではない。
――「飛距離を伸ばしたい」
このシンプルな願いの裏には、体の“動き”という奥深いテーマが隠れている。
不調が出ている時、ゴルファーの体には共通点がある。
それが、肩・胸椎・仙腸関節・股関節の可動性の低下だ。
バックスイングで肩が入らず、スムーズな回旋ができない。
体重移動が上手くいかず、インパクトに力が伝わらない。
結果、飛距離が伸びない。
だが、これは痛みの有無に関係なく、誰にでも起きている現象でもある。
人間の背骨は24個の椎骨で構成されている。
一つひとつの動きはわずかだが、それらが連動してこそ、ダイナミックな動きが生まれる。
この「連動性」が整うと、身体機能はフル稼働し、スイングスピードも自然に上がる。
さらに、関節可動域は広い方が圧倒的に有利だ。
動きに余裕が生まれ、スイングの再現性が高まる。
逆に、動きが固いまま無理にフルスイングを続けると、疲労は早く、フォームも崩れやすい。
ゴルフだけではない。
これはあらゆるスポーツに共通する身体の原理だ。
筋力を鍛えるより先に、“眠っている機能”を呼び覚ます。
それだけで、体の使い方は劇的に変わる。
飛距離を伸ばしたいなら――
まずは、関節を目覚めさせよう。








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