才能だけでは勝ち残れない
世の中には、人間離れした才能を持つアスリートが存在する。
彼らは、表舞台に立つ一握りのスターかもしれない。だが、光が当たらない場所にも、実力者は間違いなくいるのも確か。
その多くが、チャンスに恵まれなかったり、自らの成長にしか興味がなかったりする者たちだ。
そして、夢半ばにして体の故障で道を閉ざされる人もいる。
実力者は、相手のミスを願わない
勝負の世界に生きる人間は、内面が表に出る。
実力のあるアスリートほど、「相手が上手ければ、自分はもっと上手くなる」と考える。
一方で、実力が足りない人は、「相手がミスしてくれたら勝てる」と願う。
つまり、自分の実力を無意識に低く見積もってしまっているのだ。
勝率だけを追う戦いは、強さではなく臆病さの裏返し。
真の実力者は、強い相手との勝負でこそ、自らを試す。
一流は、基本に忠実
天才肌のアスリートほど、実は「基本」を徹底している。
驚くことに、感覚だけで動いているように見える選手も、基本動作の積み重ねがあってこそ、その自由さを手にしているのだ。
スポーツにおける「基本」とは、体の構造を理解した上での合理的な動き。
基本を知らない動きは、負担のかかるフォームになりやすく、ケガや慢性痛を引き起こす。
基本を知らずしてフォームを真似るな
途中で競技を離れる人に多いのが、センス任せに動いてきたタイプだ。
彼らはコーチや指導者から「フォーム修正」をされずに育ち、結果的に間違った動きが定着し、スポーツ障害へとつながってしまう。
そして、見た目だけを真似る後進者たちも同じ道を辿る。
真に真似るべきは、「フォーム」ではなく「姿勢」である。
姿勢を読み解ければ、動きの原理も見えてくる。
基本と姿勢は、才能を活かすための土台
本物の実力者は、基本を疎かにしない。
基本を知ることで姿勢が整い、姿勢が整えば、動きにムダがなくなる。
無駄なエネルギー消費を抑え、パフォーマンスを最大限に引き出すために、いま一度「基本」と「姿勢」に立ち返ってみてほしい。
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