「骨盤は歪まない」というフレーズを聞いたことがある人は多い。しかし、それは“かつての常識”にすぎない。
理由はシンプルで、骨盤の中心にある 仙腸関節の可動域が極めて小さい ため、
長らく「動かない関節」とされてきたからだ。
だが現在では、仙腸関節は 2〜5mm 程度は確実に動く ことが分かっている。
この事実を知らず、昔の理論のまま“骨盤は歪まない”と語る施術家も少なくない。
もし本当に動かないなら、世の中に“産後の骨盤矯正”が存在する理由が説明できないはずだ。
妊娠中はリラキシンなどのホルモンが分泌され、靭帯がゆるんで骨盤は不安定になりやすい。
そのため産後ケアとして骨盤を整えるニーズが高まった。
しかし誤解してはいけないのは、
「歪むのは産後だけ」ではない ということ。
男女問わず、骨盤は日常生活のクセや筋バランスの崩れで、普通にズレ・傾きが生じる。
2〜5mmのわずかな動きでも、身体にとっては十分すぎるほど影響が大きい。
骨盤が歪むと何が起こるか?
・脚長差
・反り腰
・腰猫背
・巻き肩
・顎が前に出る姿勢
・首肩の痛み
・腰痛
・股関節痛
・膝への負担
・女性では生理痛の悪化
骨盤は“身体の土台”。
わずかな傾きでも、全身の骨格バランスに連鎖し、姿勢も動きも変わってしまう。
つまり結論はこうだ。
骨盤は歪む。しかも誰でも歪む。だからこそ整えておく価値がある。








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