「2019年8月」の記事一覧

手技力

整体セミナー

今回は、私の目指す手技開発の舞台裏についてのお話しです。 ここ数年で治療院の数はコンビニなみに増えていますが、数が増えた割には技術力の向上は頭打ちしている気がします。 その要因の一つは、過当競争に便乗したマーケティングに力を入れる治療院が増えるとともに、技術面が簡素化したからではないでしょうか。 昔から、腕のいい施術家ほど集客が苦手で、集客の上手い施術家は腕より口が達者といわれてましたが、その近代化した形が今なのかも知れません。 私も集客は苦手ですが、患者さんが新たな患者さんを紹介してくれるために、広告費を殆ど使わずにいられるので、その分は倍のメリットにしてお返ししたいという想いがあります。 それには、一回の施術で効果が出尽くすのではなく、毎回、新たな効果を与えられるように技術を磨き続ける事が、私の目指す手技です。 中国の孔子の言葉で❝人に魚を与えれば一日食べることが出来る。だが、魚釣りを教えれば一生食べさせることが出来る❞というのがあります。 誰もが簡単に出来る施術では長続きしない。しかし、どんな症状にも対応できるように、技術を磨き続けていれば一生衰退しないと考えています。 第16代アメリカ大統領のリンカーンは❝もし私が木を切り倒すのに6時間与えられたなら、最初の4時間を釜を研ぐことに費やすだろう❞という言葉を残しました。 施術家は経験を積んだ方が上手くなるといわれますが、一つ間違えると、慣れが雑な技術へと上書きしてしまう事があります。学んできた技術を無駄にしないためには、慣れるだけでなく、常に基本を再確認しながら修正して腕を磨く事が大事だと思います。 上の画像は、趣味の彫刻で自分の手を忠実に再現してみました。木には芽があるので削る方向があり、刀にも向きがあるため削り方には工夫が必要になります。また、刀の切れ味が悪いと、無駄な力が入り過ぎて、思うように削れなかったり怪我もしやすくなります。逆に、刀を常に研いでおき、切れ味を維持していれば、無駄な力が入らず作業もはかどります。これは、リンカーンの言葉にも通じるし手技療法にも当てはまりませんか。 話を戻しますが、新たな手技開発には研究テーマが必要ですが、施術をしていれば、テーマに困る事はありません。 例えば、似たような症状をもつ患者は数多くいますが、同じ手技が通用するのは、よくて7割、残りの3割は別の要因があるため通用しない事があります。 その3割の人をどうやって改善するかが、新たなテーマになります。 私の手技のベースは関節へのアプローチですが、通用しない症状は関節以外を疑います。仮に、関節の調整で可動域が改善しなければ神経の問題かも知れません。神経は関節の圧迫以外に、筋肉のこりや筋膜の滑りが妨げられても起きる事があるからです。しかし、異なる複数の手技を増やしてしまうと、時間がかかるだけで効率がよくありません。同じ流れの中で、関節、筋膜、神経などを同時に調整する方法、それが現在、研究し続けている手技療法になります。 …

【ゴルフ上達】飛距離が伸びる骨格調整法

スポーツ障害 パフォーマンスUP

千葉県はゴルフ場が多いこともあり、当センターには、プロゴルファーをはじめゴルフ愛好家が数多く訪れます。 ゴルファーの多くは、手首の痛み、肘の痛み、腰痛などで来られますが、それ以外にも運動能力の向上を目的で来る方が増えてきました。 運動器(関節)の調整には、関節可動域拡大に即効性があるため、その場でフォームの改善ができます。 例えば、ゴルファーの肩や胸椎、仙腸関節の動きが悪いと、バックスイング時に肩が入らなくなり、スムーズな回旋動作が出来ません。また、体重移動も上手く出来なくなるので、ボールの飛距離が出なくなります。しかし、関連する関節一つ一つが連動するように動き出すと、しなる動きが可能になります。 背骨は24個あり、一つ一つの動きは僅かしかなくても、24個が連動すれば大きな動きになります。この連動が、身体機能の最大活用になり、飛距離UPに繋がるのです。 その他にも、関節可動域の広い人が余裕をもって振れる距離を、関節可動域が狭い人はフルスイングしなければいけない事は多々あるはずです。こういった事が積み重なれば、ラウンド中の疲労のしかたにも影響するはずです。 これは、ゴルフでの事例ですが、どんなスポーツ種目でも、身体の構造は万人共通です。身体能力を極限まで高めるには時間もかかり、それ相当の努力が必要ですが、低下している身体機能の改善なら今すぐ可能なのです! …

誰もが歪む機能性側弯

肩こり・首こり 腰痛 骨格や骨盤の歪み

体が歪むと様々な影響が出る事は広く知られています。 腰痛、肩こりはもちろん、疲れやむくみ、代謝低下で痩せにくい身体になったり、不良姿勢などの、見た目にも影響します。 身体の歪みの多くは筋肉の左右差が関係しています。人には利き手足があるので、左右均等に使っているつもりでいても、完全な左右均等の使い方は出来ないために、身体は歪んでしまうのです。 歪みは、よく使う筋の発達に対して拮抗筋が伸びてしまう事で生じますが、人が活動する時は一部位だけで動くわけではないため、連動する全ての箇所が影響を受けます。 例えば、スポーツをする人が、しない人より歪みやすいのは、スポーツ動作の基本となる反復練習を繰り返すためです。反復練習は骨や筋肉を強くする他に、脳や筋膜に運動を記憶させる役目があり、運動能力を高める効果があります。その反面、むやみに繰り返すだけだと、過度な筋力左右差が生じてしまい、かえって運動機能が低下してしまうのです。 では、運動をしていない人でも、凄く歪む人がいるのは何故か? その多くは不良姿勢による筋のアンバランスです。 日常生活での、座り方、寝方などで筋緊張を高める姿勢をとり続けていると、筋バランスが崩れて、姿勢維持が難しくなるからです。 今は、歪み改善と検索するだけで、たくさんの情報が出てきますが、どれも家庭で出来る簡易の体操ばかりなので、今すぐ何とかしたい症状が出ている時は専門家に頼るのが近道かも知れません。 ここで、一例を紹介しますが、右利きの人に多い歪みの一つに、仰向けに寝た時に、左足より右足が外旋する歪みがあります。 外旋が強くなると、右骨盤が開き過ぎて歩き方に影響が出る他、股関節や膝に障害が出る事があります。また、大腰筋にも影響して、左腕の屈曲制限が起きたり、腰痛に繋がる事もあります。 どこに影響が出るかは、その人の生活習慣などで異なるので、今現在、何かしらの違和感や痛みがあるのなら、歪みのチェックをしてみる事が大切かもしれません。 …

腰痛時の正しい寝姿勢

腰痛 姿勢 骨格や骨盤の歪み

腰痛の人は、どんな寝方をすれば良いのか? これは、時々、聞かれる質問ですが、腰痛にも色々な種類があるため、一概にどうすればいいというものはありません。 正しくは、腰に負担のかからないようにするだけです。 例えば、仰向けで寝れないために、うつ伏せや横向きで寝る人がいますが、うつ伏せは顔や頚椎、胸椎の歪みに繋がります。また、首の伸展が強くなって、筋拘縮が起こるために、首や背中の痛みを発症しやすくなります。 横向きは、下になる側の肩が内巻きに入り込み、胸筋が緊張して、肩甲骨側の筋が伸びてしまいます。一次的な寝姿勢ならともかく、ずっと同じ寝姿勢であれば不調の原因になってしまいます。 仰向け、うつ伏せ、横向きのいずれかという事であれば、仰向けで、頭と肩を点で支える事のないように、首までしっかり枕に当てるのが良いと思います。ただ、腰が反っている人が仰向けで寝ると、腰とマットの間が空き過ぎるため、腰痛を悪化させてしまう事があります。 それ等を防ぐためには、良質のマットを使うか、腰の下にタオルを当てる、あるいは体そのものを改善させる事です。 仰向けで寝れない人は、背骨が硬くなっていたり、骨盤が前傾していたりします。 フローリングの上で寝た時に、仙骨が床にあたると痛い人は、反り腰なので、関節の動きを調整するだけで、仰向けで寝れるようになるはずです。いずれにせよ、正しい寝姿勢で、腰痛や不眠症が改善したり、睡眠の質が向上することにもなります。 …

アトピー性皮膚炎と骨格の関係

筋肉・筋膜 骨格や骨盤の歪み 自律神経

アトピー性皮膚炎の8割はアレルギーといわれています。 私もアレルギーなので鼻炎症や蕁麻疹がいつ出るかわからないため薬を手放せません。 今に始まったわけではないので、どんな時に症状が強く出るかもわかっていますが、特に、疲れ、寝不足、食事の偏り、水分不足が起きてる時はてきめんです。 例えば、疲れで、筋肉のこわばりや関節の動きが良くない時、ストレスなどで必要以上に甘味、ピーナッツ、コーヒー、お酒などを飲み過ぎている時です。 また、施術では自身の身体はみれないですが、鼻の疾患で悩んでいる方は、第三頚椎、鼻骨、前頭骨の動きが悪かったり、アトピーや皮膚炎がある方は胸腰椎の動きが良くありません。 この事から考えられるのは、睡眠、栄養、規則正しい生活習慣はもちろんの事、関節や筋肉、筋膜の働きを整えて、自律神経を整えていく事が症状の改善緩和には必要と考えられます。 …

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